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「壮大なる中2病」ミステリというよりラノベ
2013/10/22 20:02
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
このイキってるかんじがいい、という人もいるようだが、個人的には期待しすぎた分物足りなさを感じてしまった。
だって…
「神狩らないのかよ!」
物語が中途半端なところで終わってしまって、カタルシスを得ることができなかった。
不要と思われる描写がこれでもかというほど盛り込まれているのと、ふろしきを盛大に広げすぎて収集がつかなくなっているところが中二っぽくて、好きか嫌いか評価はわかれるところかと。
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読み終わって、解説読んで
「あ、めっちゃ古い小説なんだ」
と気づきました。(そう言われれば、学生闘争の頃の雰囲気だ)
「神」題材でデビュー作がコレってスゴイ発想力だなぁ、と。
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ううーん。
こう云うSF読むと、私って本当にSF者にはなれないんだなーって思ってしまうのです。
半日もかからないで読めてしまえる程面白かったし興味深かったんですが、残念ながら凄さがわからなかった…。
日本のSFの至宝、とまで云われている名作中の名作らしいのですが…。
色々すいません、と云う気持ちになりつつ。
SFって奥が深いんだなあ、ってことが実感として感じられた今回の読書でした。
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悪意ある神、人類を翻弄して楽しむ神の存在と正体を暴き、わずかな手がかりだけを頼りに戦おうとする人類の反逆の話……なんだけど、なんだろうこの気持ち。ファンの方には申し訳ないのだけれど、正直にいうと、すごく面白そうな小説のあらすじを読んだような気分でした。うーん。
細部の描写が少なくて、登場人物の書き込みが足りていないので、「さっき登場して知り合ったばかりの人物同士なのに、いつの間にかなんでそんなに仲良くなってるんだろう?」みたいな違和感がありました。それから、「えっそんな簡単な理屈で納得したの? それでいいの?」みたいな感情と論旨の飛躍も。
壮大な設定に見合うだけの演出、ハッタリが足りてなくて、筋書きが宙に浮いている、のかな。どうせなら五倍くらいの長さを使って、丁寧に細部まで書けば、すごく盛り上がる傑作だったんじゃないのかなあ。
でもそんな好き勝手なことをいいつつも、これが最初に刊行されたときの時代背景を考えたら、衝撃をもたらした作品だったんだろうなあと思います。価値観を揺るがすというか。だから、当時の日本SF界を知らないいまの読者の無責任な意見。
どうせなら自分の妄想フィルターを全開にして、がつがつ人物造形を妄想で補完しながら読めばよかったのかもしれないなと、読了後に思いました。子どものころはそういう読み方が得意だったはずなのに、いつの間にかお膳立てされて提示されたものだけを読む読者になってしまっているような気がする……。うーん。
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2011/6/12(~54) 14(~174終)
「え・・・」と呆然としてしまうほど不完全な終わり方だと感じる内容であった。
正直内容すら思い出せない。
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山田正紀の衝撃のデビュー作。関係代名詞が13個以上という<神>の言語のアイデアも面白いが、とにかく手に汗握るサスペンスで、そのエンターテイメント性の高さの方が僕は好き。なによりも<神を追う>行為自体がなにかいけないことのように思えてくる、禁断の世界に触れ続けている感じがわくわくする。快作にして名作!
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日本SFでは有名な作品らしいから読んでみた。
若干古臭く感じるところもあるけど、それなりに楽しめた。
日本のSFには神と対峙する話って多い気がするが、当時はまだそんなになかったのかな。そのはしりの作品の一つだと考えると意義はあるんだろう。
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漠然とした神と戦うってことにあまりハマれなかった。
人間には理解できない文字を使う=神だ! って流れは凄いと思うんだけどねー
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神を狩る、という壮大かつ大胆なテーマを掲げている割にはボリュームが無い(本が薄い)ので大丈夫かいな?と思っていたら、案の定中途半端な所で終わってしまった。
でも続編があるそうなので早速購入したが、続編が出るまで30年もかかってるんですね。
当時の読者はどんなにヤキモキした事でしょう。それとも、記憶の片隅に追いやられていて、忘れた頃に続編が出た、といった所だろうか。
しっかり決着がつくことを祈って「神狩り2」を読みます。
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新井素子「いつか猫になる日まで」を髣髴とさせると、言ったら双方のファンを逆撫でする事になるのだろうか。
神々との戦いは魅力あるテーマなので、無謀にもそこに斬り込んで来る作品はきちんと読んでおきたい。
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続編を購入して、前の話を忘れているようだったので、読み直した。まぁ記憶が確かなら20年以上前に読んだのだから完全に覚えていないのは当然として、今でのこの作品の設定が古びていない感じがする部分と、昔の作品だなぁという部分が入り交じって楽しく読めた。SFが神とは何かを問いかける作品好きなんだよねぇ。
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かなり期待して読んだのだが。
・語り手の人物設定。
・語り手の大真面目な語り方。
・登場人物たちのぺらぺらした行動。
・≪古代文字≫の扱いの中途半端さ。
・そもそも≪神≫の上滑り感。
・≪神≫の実体に迫るのではなく、ただその「作用」しか見えない。
作用をあれこれ勝手に解釈しているようにも。
・つまりは、みんなのシリアスな顔が滑稽に見える。
・結局は≪霊≫という概念に頼ってしまう。
・時代の変遷を差し引いて考えても、古い。
・学生運動世代にはぴんとくるのか? 押井守絶賛というし。
ああ。合わなかったということか。
一番苦手に感じたのは稚拙な文体。
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まさにSF。とても好みな展開。なんだか小松左京、あるいは伊藤計劃をおもいだしながら読んだ。これが四十年近く前に書かれたとはね…すごいなあ
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古代文字の構造や文法から、工学に基づき神の存在を確信する というのは、
新鮮でおもしろいアプローチだと思う。
最後は、惜し気もなく登場人物を殺した挙げ句、
根本的な解決がないまま打ちきりのような終わり方。
ちょっと残念。
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えーっと、大学で開かれた講演会の推薦図書でした。
ゼミの先生の推薦図書だったのと、自分があまりSFって読まないので読んでみようと思い購入
SF、の定義は分からないですけども、読んだ感想だとScienceっていうよりかは、Linguisticってイメージですね。
自分が語学専攻なので、専門知識で分かる範囲もありつつ、あ、まったくわからない、ということも多かったです。
話の筋としては、発見された不可解な文字、これを古代文字とし、それの解明するお話です。
最初は強引に、強制的にそのプロジェクトに参加し、次は自分の意志で古代文字へと挑戦していきます。
しかしこの古代文字、神の言語かもしれず、他にも解読を試みるグループや、解読を妨げようとするグループもいる。
構想の過程で、仲間はどんどんと死んでいきます。
最後には、主人公が神の言語に一歩近づいたところでおわっています。
そう!完全に尻切れトンボなんです!
さてこれから!いままでの仮定がすべてひっくり返り新しい可能性、そして一番高い可能性にたどりついた!というところで終わってんですこの本!!!!!
しかし今調べたら2、があるみたいで少し安心。