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「権藤、権藤、雨、権藤」で知られる著者による一冊。「Don't over teach.」をもとに、優しくかつ厳しく選手と向き合っている姿勢が評価できる。昨今では、プロ野球も超高校級選手や即戦力ルーキーにばかり目を向け、育てるという肝心な部分がないがしろにされてきているように感じられる。これはまた、今の日本企業の現状にもあてはまる。力のあるスター選手ばかりを集めたチームよりも、いかにして不揃いのチームで彼らを生かし育てながら対等にやっていけるのかを考え抜くことこそが、上に立つ者の役目ではないだろうか。この本の内容は、何も野球に限ったことではなく、企業で働く管理職の人たちにも相通ずるところがきっと多くあることだろう。
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教えないで教えるとは、能動的に気ずく、学ぶ、真似る事で技術を身に付けるように導く事。
マイナーリーグのdon't over teachは、わかりやすい納得できる事例紹介、自分で発見しないと身につかないということね。教えなくて、どう学ぶんだ?というのは本人のモチベーションの問題。教わらなくとも身の回りに見本となる人が、いっぱいいるという事。要は気がつくか気がつかないかで違いがでる。
自分はいまだ人を指導するような立場ではないが・・・自分の学ぶ姿勢については省みるべき。
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横浜の黄金時代(僕の中ではですが)の監督である権藤さんの教育よりかはマネジメント論。
基本的なスタンスとして素晴らしいなぁと思うのが、自分が選手・コーチであった時に、上司である監督をよく見ている事と「俺だったらこうはしない」というものを、詳細に積み上げていて、自分自身の特性とも照らし合わせた上で、監督としての接し方を考え抜いている部分。
成功のエッセンスでは無くて、失敗の法則を具に研究している姿勢は頭が下がる。
文中から察するに、権藤さん自身は必ずしも選手・コーチ時代の環境に満足していない様子ですが、その中から「俺だったら…」という部分をどれだけ拾えるかは、その人の今後を大きく左右すると思う。
準備をする事、準備を生かす事、僕も頑張りたい。
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・退くべき時を見極める→欲が出てきそうになったらぐっと我慢する
・マニュアルの答えは一時的。緊張する場面での経験の中にこそ答えがある。
・情報は捨てようとしろ。ひっかかったものだけが残る。
・中流のプライドと反骨心を持て。
・競争なきところに繁栄なし。ライバルを作り、おだてて競わせる。
・できない子はなぜできないかを一緒に考え、分かるまで何度も教えてやる。とことん付き合う。
・トップの余裕はやせ我慢からでも生み出せる。
・流れのいい時こそ、不測の事態に備え、準備を念入りに。
・人生のチャンスは、実働の8時間以外の16時間のうちにひそんでいる。
・自主性を身につけさせ、「やる気」を起こさせるためには、成果を実感させてあげることが一番の近道。
・やる気を削がないことだけでも、やる気を維持させることができる。
・辛抱強くない人間は、指導者に向いていない。
・まずは見える目標を与える。そのうえで徐々に進歩していく。
・人目につかないところで怒り、そのあとには必ずチャンスを与える。
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権藤さん自身の経験から、一流の指導者になるための
「べからず集」を記してある本。
権藤さんのアメリカコーチ留学の経験からはじまり、
ベイスターズ日本一監督になるまでの、ストーリーと
その経験から学ばれたよき指導者になるためには、
なにを気をつけたらよいかがわかります。
権藤さんの肉声がいまにも聞こえてきそうな本です。
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スポーツの世界できっちり仕事をしている人が書いた本は本当に読みやすいし、勉強になる。そして、スッと入ってくる。ましてや我がベイスターズの優勝監督権藤さんの本だからなおさら。チームを作る、まとめる、個を引き出す、じぶんを律する。あらゆる点で明日からでも参考になるよい本だった。
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先日、中日を退団した権藤博氏の著書。
自身がコーチング及び組織のマネジメントについてどのような見解を持っているかを書き記した一冊。今季、高木監督と何度も対立した事も記憶に新しく、どのような部分で見解の相違があったのかを考えつつ読んだ。
全体的な内容も読みやすく、自身の野球での経験を元に、ビジネス論、組織論に落とし込んだ話もあり、「ガチガチのビジネス書じゃ読む気しないけど…。」という人に読んでもらうのも面白いかもしれない。
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・できないものをできるまで辛抱強く見守ってやるのが「優しさ」である。一方、できるまで待つことができず、また今度とか次にやればいいよとなってしまうのが「甘さ」である。
・Mr.ゴンドウ。教えてくれるのはありがたい。でも教えられて覚えた技術はすぐに忘れてしまうものなんだ。Don't over teach。
・自分の姿は自分には見えない。バッターにはピッチャーの姿が、ピッチャーにはバッターの姿しか見えない。だからコーチは彼らを映し出す鏡にならないといけないのだ。
悪い状況に陥った人というのは自分自身が見えていない。自分が見えていないから更に悪い状況へと陥っていく。
・よく「ライバルをつくる」と言ったりするが、私はライバルはつくるものではなく、見つけるものだと思っている。主体性を持って自分からライバルを見つけていく。
・「やらされている」を「やる」に変えるには、部下ひとりひとりをプロとして認めてあげるだけでいい。
・テニスも野球もゴルフも、打つポイントは基本的にヘソの真正面。つまり体の正面でボールを捉えないと、威力のあるボールを打つことはできない。
・チーム内でよい競争を展開させていくには、ポイントをしっかりと押さえておくことも肝心だ。一軍ベンチ入りの人数も限られているわけだから、すべてのポジションで選手たちを競わせることは難しい。となると、一番効率の良いポイントを見つけ、そこを徹底的に競わせていくしか方法は無いのだ。
・権藤君、若手をガンガン怒っちゃいかんよ。怒るならベテランを怒りなさい。
ピンと来なかったのは一箇所だけ。
直感は人間の本能にあり、磨けば誰でも取り戻せる。羽生名人も直感は7割正しいと言っている、という箇所。直感は経験に裏打ちされた脳の反射で、学習、勉強で磨くものだと思う。
でもあとは、とても、含蓄がある。
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中日ファンということもあって、この本の存在を知ってすぐに読みました。
権藤さん、いろいろと考えてますね。野球に興味のない方でも教える立場の方には参考になる1冊だと思います。
(野球に興味がある方はなお深く味わって読めると思います。)
自分が感銘を受けたのは以下の3点。
・「教えすぎるな」
真にその人物の成長を望むのであればコーチや教える立場の人間はDon't over teach.を忘れてはならない。どんあ相手であれ、真の成長を望むのであれば丁寧に助言し、我慢強く見守っていく姿勢を保つことが大事なのだ。
・「練習に『宮本武蔵』の修行法を取り入れた」
麻の芽の上を毎日跳んでいるうちに気付いたら麻の生長とともに人の肩の高さも跳べるようになった。三日坊主にならず地道な努力を毎日続けることが大願を成就させる上で最も大切なことなのだ。
・「”やらされている”うちはものにならない」
工夫、想像力といったものは自主性があって初めて培われていくものだ。やらされているのではなく、やるという感覚がなければ何事も身に付かないのである。
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もちろん、ドラゴンズの投手コーチ就任前に出た本だから、昨年のシーズンについては何も書かれていない。ベイスターズ以外のチームについてのエピソードをもっと読みたかった。
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短い現役時代よりも、現役後の指導者としての実績の方が有名な著者による一冊。
そのせいか技術的な話は少なめだが、指導者だけあって、コーチング理論において抜群の説得力があった。
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[ 内容 ]
「無理せず、急がず、はみださず」に己の直感を信じ、プロ野球において監督、コーチとして、多くの才能を引き出した権藤博。
現役時代は「権藤、権藤、雨、権藤…」と謳われるほど連投を重ね、二年連続で最多勝投手に輝いた。
だがその結果、体を壊した権藤の選手生命は長いものではなかった。
後年、権藤は自身の苦難の経験を生かし名コーチとして復活。
一九九八年に監督就任した横浜を日本一に導くことで、その名を知られることになる。
野球界のご意見番として活躍する権藤氏が、ジャンルを超えて通用する人材を開花させる「教えない教え」をここに記す。
[ 目次 ]
第1章 人の心の掴み方(“厳しく接する”でなく“厳しさを教える”;教えすぎるな! ほか)
第2章 “勝つ力”を育むコツ(己を知らない人は成長しない;練習に『宮本武蔵』の修行法を取り入れた ほか)
第3章 伸びしろをぐんと長くする方法(真似上手こそ伸びる;専門外のことをやると、いい気付きが得られる ほか)
第4章 壁を破る力(勝負の流れは“一本の線”で変わる;ピンチの後にチャンスを手繰り寄せるには? ほか)
第5章 やってはいけないコーチング(“やる気を削ぐことをしない”のがやる気になる;部下の“個性”を引き出す方法 ほか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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タイトルの内容は最初と最後に書かれており、中間は権藤さんの記憶と記録でしたね。
コーチ時代に感じた反面教師、
don’t over teach
気づかせる
と言ったところか。
先週読んだ吉井さんの方がより詳しかったかな。