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紙の本
孤独に耐える少女が健気
2011/12/01 20:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
従姉の高尾沙耶が生徒会長を務める青陵高校に入学したオレは、初日に出会った先輩に一目惚れをし、いきなり告白してしまう。しかしその彼女、観田明日香は、自分のことをこの学校の知り合いに聞くとよいと忠告をして、去って行ってしまう。
従姉によれば、彼女はラプラスと呼ばれ、絶対不可避の不吉を告げる魔女として恐れられているらしい。実際、死者1名、重傷者4名を含む34名が、彼女に不幸を予言されて、その通りになってしまったらしい。
しかしオレは、忌避されることを知りつつ、わざわざそれを相手に伝えて回避させようとした彼女にやさしさを見出し、彼女に付きまとう。そんなオレに対し彼女が出した条件は、今日は学食に行かないこと。なに、そんな簡単な条件?一発クリア―だぜ!と思ったのもつかの間…。
夢で未来を見てしまうことで自身が不幸になってしまっている少女と、その少女に一目惚れをした少年、そして、彼を心配する従姉を含めて形成される人間模様を描くラブコメ。この手の主人公らしく、アホなのに無自覚で格好良く、何故か鈍感で、そして最後には全てをさらっていく。
未来を知ってそれを自分の有利なように活用できれば便利だけれど、それが絶対に変えられないならば、現在や過去を知る普通の人と何ら変わりはない。知っているだけにそれを何とかしようとして、普通よりも苦しんでしまい、まわりを巻き込むまいと孤独になっていく。そんな辛さを無自覚に察知し、ヒーローは彼女へと近づいていくのだ。
ただ最近のラノベのヒット傾向から見ると、タイトルを無難につけ過ぎてしまった気がする。もっとラブコメ分を前面に押し出したタイトルならば、もっといけたのかもしれない。
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