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どうしたら、「英語が上達できるようになりますか?」の質問と、
「どうしたら、サッカーできますか?」の質問は、非常に似ています。
つまり、「いったい、どれくらい上達したいの?」という問いに、
しっかりとこたえなければなりません。
英語学習もサッカーも、上達するには非常に「時間」がかかります。
短期間でうまくなりたいなら、「一生懸命」に「効果があるであろうこと」を練習しなくてはいけません。
この著作は、具体的にどうようにすれば英語が上達するのかが、
分かり易く書かれています。
語学学習は、読む、聞く、話す、書くという能力を向上させる必要があります。
そのため、自分がやっている学習が、どの、何の能力を、開発、向上させるのか、
知らなくてはいけません。
また、語学学習がサッカーと違うのは、記憶するものが非常に多いということです。
そして、その「記憶すること」は、自分が、なりたいレベルによって違います。
P46でも、「なりたい自分像を書き出そう」ということで、
学習における目標の重要性が書かれています。
語学学習において、何を、どのように、どれぐらい勉強するかは、とても大事ですが、
「なぜ学習をするのか」という動機と目的、そして、目標はもっと大事だからです。
それは、学習がかなり長期間にわたるからです。
学習のモチベーションを資格取得(TOEICやTOFEL)に置くのは良いと思いますが、
これだけの動機では、学習を継続することはできません。
どうしても、無報酬系のモチベーションが必要になります。
著者が言うように、英語を使って、なりたい自分を描くことです。
これは、非常に重要な点で、語学学習における核心だと思います。
なりたい自分を描き、動機、目的を学習を通して明確にすることが、
大事です。
また、学習を前にそういったものがあるなら、半ば学習には成功しています。
社会から与えられた価値観や他人からの押し付けでない学習動機は、
学習を継続する上で最も大事なことです。
その上で、この著作に書かれているノウハウ(とても誠実に書かれています)を、
英語学習における手段として使うなら、
かなり効果的だと思います。