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テーマはずばり孤独。
ソリチュードとロンリネス。
いい孤独と悪い孤独。
猫目線じゃなかったら、きっとありふれた物語になっていたと思う。
なかなかよかったです。
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『本屋さんのアンソロジー』で気になった作家さんを追いかけよう!第2弾は
ドラマの脚本家でもあったという、吉野万理子さん。
さて、どの本から読もうかな~とわくわく検索したら、なんと最新作が『連れ猫』!
これはもう、読むしかありません♪
喜び勇んで読み始めたら、いきなりヒロインの阿沙美は
モデルルームのような家に釣られて、打算的な同棲を始めるし
相手の有也は、「俺の孤独は誰にもわからない」とばかりに
猫たちにソリチュード、ロンリネスなんて命名する自意識過剰のDV男。
こんな二人に飼われるなんて、なんて気の毒な猫たち!
このまま読み続けられるかしら。。。と不安がこみ上げたのですが
猫好きのみなさま、ご安心を!
第2章から、物語は猫目線に切り替わって、飼い主たちの不毛なやり取りさえも
猫たちの可愛い会話を通して描かれると、ずいぶん濾過される感じがします。
「つながったときだけ人は孤独から解放されるんだ」と言う有也の言葉を真に受け
避妊手術されて、大好きなソリチュードとつながれなくなったことを
ちょっぴり残念に思っているロンリネス。
「和ませるのは猫の仕事だからね」というソリチュードの教えも忠実に守った結果
有也と阿沙美の関係が破綻したとき、なぜか猫嫌いの阿沙美に引き取られ
離れ離れにされてしまうとは、なんたる運命の皮肉!
いろんな飼い主の許を転々としながら、猫ならではの波長で交信し続け
「身体と身体をつなげなくても、つながれるんだ」と知る二匹が愛おしくて。
猫たちが結んだ不思議な縁のおかげで、どうしようもなかった人間たちが
自分を見つめ直し、ほんのちょっと成長するのがうれしい物語です。
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同居人の顔色を伺いながらビクビクして毎日張り詰めた状態で
暮らしていくなんて神経おかしくなっちゃう。
孤独より、そっちの精神的苦痛の方が私はイヤだと思いました。
DV・幼児虐待は人間として許せない。
そんなヤツは誰かと一緒に暮らすなんて考えちゃいけない。
ず〜っと孤独でいればいい。有也に対して嫌悪感バリバリっ!
出て行く亜沙美に猫の片方を押しつける有也の理由もいまいち
理解できなかった。仲がよかった二匹の猫ちゃんは人間の
身勝手さで10年も離れ離れにされに…。本当に腹立たしかった。
権輔も何だか冷たい人だなぁと感じました。
それなのに最後の方は有也や権輔、いい人っぽく描かれてる
気がするのが、ちょっと納得できないような…。
私は猫のかわいさを飼ってみて初めて知りました。
猫って人間の言葉を理解してるみたいとか、よく周りを観察
しているなーと感じることが多いし、お利口です。
とてもとても手放すことなんてできないです。
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うちの猫も時々こっちの言ってることを理解してるんじゃないかと思うときがある。
猫と話ができたら、なかなかいい話し相手になるんじゃないかな。
猫にとっては迷惑かもしれないけどね。
家族がいても猫がいても、人はきっと孤独。
志穂子さんのように、ちゃんと1人で立てる大人にならないとね。
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一人になりきるということは他を認められる、ってこと。
エンディングが甘いファンタジーになったとしても、一人を知っているこのお話はけして甘くなくて強い。
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猫視点小説二作目。
吉野万里子さんの作品はあったかいものが多いのですが、これは少々きつかった……
人間の都合によりバラバラになってしまった二匹の猫―ソリチュードとロンリネス
主に三毛猫ロンリネスの視点で描かれています。
それにしても人間に振り回される猫の気持ちってこんな感じなのかな。
なんだか自分もこんな風にボブに見られていたのかなとか、寂しい思いさせてきたのかなとか考えさせられました。
ロンリネスとソリチュードはどちらも「孤独」という意味だけど、孤独にもいいものと悪いものが。
いろいろ振り回されてロンリネスが引き取られた先での志穂子が言った、「誰かと必死で群れるより、寂しいことに慣れたほうがいい。」言葉がとても印象的でした。
ひとりですっくと立って生きられる人。
ふたつの「孤独」からいろいろなことを考えさせられました。
ただ、DVと虐待の場面は読むのが酷だったので、星は4つにしました。
最後は素敵に終わってますよ。
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見えないことと、いないことは別。
本当の孤独なんて、この世界にはないのかもしれないよ。
ソリチュードとロンリネス、二種類の孤独とその名を持つ二匹の猫が繋ぐ物語。
正直、ここまでご都合主義なのはどうなの???っと思って読んでいたのにいつの間にか泣いていた。
生き別れの音信不通の妹(しかも結婚して子供もいるらしいあたり望美と同じ!)がいるわたしにはちょっと身につまされる部分もあり。
自分は孤独だと誤解しているあなたと
猫好きなあなたにもぜひ。
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登場する主要な人物達が皆、浅慮だったり身勝手だったり頑なだったりと、神経を逆撫でさせられるような読み心地でありました。救いはソリチュード・ロンリネス、2匹の猫達が何とかそれなりに自分の居場所を見つけられた事でしょうか。最後は登場人物たちが大団円に納めようと急に“いいひと”っぽく変ってしまったのが、人生経験を積んで丸くなったと言えばそれまでだけど、どうも…。
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いい孤独・ソリチュードと
悪い孤独・ロンリネス
そんな名前をつけられた2匹の猫と
孤独にもがく人間たち。
終盤の大団円があまりに急すぎるけど
そうは思いつつもぐっときた。
昭樹君のその後が描かれてないのが残念。
【図書館・初読・10/10読了】
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良い孤独と、悪い孤独。
そういう意味の名前をつけられた二匹の猫。
アメショのオスのソリチュードと、三毛猫のメスのロンリネス。
もともとは、横暴で自己中心的な有也に飼われていた二匹だったが
彼の恋人の亜沙美にひょんなことからロンリネスだけが引き取られた。
ロンリネスは、亜沙美の結婚のために、彼女の母がいる北海道に引き取られ
その母の死後は、ペンションを経営する夫婦のもとへ。
有也の家を出て、野良猫として生活をはじめたソリチュードは、弱っていたところを猫カフェの店長に保護された。
それぞれの人達が抱えていた孤独とわだかまり。
たくさんの孤独を見てきた二匹は、離れていても互いと通信する術を知っており、長い年月をかけて再会するまでの道のり。
猫同士が会話しとるよ。
あんまりこういう設定ってないから、ほほうって感じ。
人間の都合であっちこっちに連れ回される動物はつらいよねー。
有也があんなDV虐待キャラなのはちょっとよくわかんないけど
人間が孤独に飢えていようがなんだろうが、猫っていうのはもっと気楽に生きているんだろうなー。
猫ってかわいいよねー)^o^(
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我が家には16歳になる猫がいます。
この作品を読んで思わず彼女の顔を見てしまいました。
孤独と向き合って生きているんですね、みんな。
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2014.4.17 読了
完全にタイトルと表紙の絵に
惹かれて借りたんですが。
旅猫リポート(内容は違うよ!)のように
猫視点で 語られる。
途中 とても 読むのが辛い場面も
少しあったのですが、
孤独とどう 向き合うか、
それは 人間にも 動物にも同じで。。。
ラストは なんか皆 強引に
前向きに落ち着かせた感がありますが。。。
猫たちの 雰囲気は
始終 好きでした。
ほんとに こんな風に
思ってるんだろうか。。。^_^
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「連れ猫」吉野万理子◆「孤独」という意味の名をつけられたアメショーと三毛猫。彼らの目を通して見た人間は幸せだろうか、そして彼らの幸せはどこだろうか。主人公・亜沙美の恋バナをぐだぐだ聞かされてる感じに辟易して、DV男のくだりなどはザッと読んでしまった。近くにいる人を大切にしたい。
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DV男とか吉野先生にしては、痛々しい人間の内面が多かったかな。
あと人間の目線と猫目線で交互に話が進むのがね、新鮮でしたね。最近はこういうの読んでなかったなあ。
あとわりとスピリチュアルなオチというか・・・猫だからかなあ、霊的な展開は・・・。
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連れ猫
題名と装填から 勝手にほんわかした話かと思っていた。
読みはじめてすぐ
えっ
社会派な作品だなぁ
ところが また違って 二匹の猫を主人公にした
人の暖かさ 怖さを表した 面白い1冊でした。