紙の本
はい、私は著者です
2009/10/23 10:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鈴木輝一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「家庭人としての信長はどんな奴だったのか?」という、素朴な疑問から本書を書き起こしました。
長男・織田信忠が「奇妙丸」などといった奇妙な幼名をつけられたのは、信長が家督を相続して間もないころ。家臣や家族に一斉に離反され、謀反をおこされた尾張時代のこと。信長は長男になぜこんな名前をつけなければならなかったのか。
信長が周囲に誤解され、誤解を生み、誤解し続けたのはよく知られている通り。自分だけのことでいっぱいいっぱいだった時期に、生まれ、育った子供をみて、そして周囲が落ち着いてきたとき、いつのまにか誰もが認める名将になった息子の存在に、信長は何を感じ、何を考えたのでしょうか。
まあ、そんな固い話はあとにして、とにかく、お楽しみください
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まぁ、おもしろい。じ~んとくる、ことはくる。...が、今一つ。おもしろいことはおもしろいし、ボリュームも少ないので一気に読める。なのに、何かこう、物足りないというか中途半端というか。
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稀代の天才ゆえに周囲からの理解を得られない織田信長。その息子に生まれ、慎重にそつのない言動を重ねていく信忠。
父・信長の理不尽な怒りにもうろたえることなく淡々と受け流す信忠を気に食わなく思う一方、跡継ぎとしての問題はないため、退けるわけにもいかなく歯がゆい信長。
何も与えられず、周囲が敵だらけの中成長した自分に比べ、信忠は一体何の苦労をしたというのか――。
信長の寂寥感と父子の葛藤を描く。
(2010/1/8 読了)
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息子の才能に嫉妬し、常に周囲の裏切りを警戒する器の小さい信長。こんな信長は見たくなかった。才能があるという信忠にしても、淡々としていてあまり魅力が感じられなかった。
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信忠にフォーカスした本ってない、というより、人物像がはっきりしない(信長の嫡男ってことと幼名が奇妙丸ってことくらい)だったのでちょっと期待して読んだけど、いまいちかな。
若干の信忠人物像と、父としての信長という角度で書かれた本。小ネタがチョイチョイ、結末は知ってるとおり、って感じ。もうちょっと意外な側面とかそういうの期待してたんだけど。
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父親織田信長を描いているから、面白さは今ひとつだと思う。信忠を描くのなら、その最期の心境も描いて欲しかったと思う。
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いい作品だ!自分の中での謎がほんの少しだけ溶けたような気がした。信長率いる織田軍団の中で本当の力を計り知れない人物がいた。伊勢長島の戦闘後の父と子の会見で白装束に身を包み切腹の準備をしていた愚将として存在していたり、武田の滅亡戦では武田のお株を奪う早きこと風の如しであったりと本当に力が測りきれなかった。
「信長と信忠」
秋山信友。武田24将に数えられる猛将である。説得により開城した岩村城。その秋山が守る岩村城を信忠は5ヶ月を要しただけで陥としていた。信友が落としきれずに説得により開城させた城をである。武田の最前線を守る男をである。その後も雜賀攻めや信貴山城の戦い、高遠城を陥とすなどと、これだけ攻城戦に強かった武将を僕は知らない。
特に岩村城や高遠の城に関して、信長自体は無関係で自分の力で陥としている。現代の世で信忠の力不足説は当たり前のように出ているが、織田政権は信長が完成させるのではなく、信忠が引き継いで真の一枚岩となり完成されたものではないかと思う。
久しぶりに面白い本でした!