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宮沢賢治が好きかどうかは、この本を読むのにはあまり関係がない。でも、高橋源一郎を好きかどうかは(当然だが)関係ある。
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高橋さん、ひさしぶりの秀作。
どんぐりと山猫なんか重層的でこりゃまたよろしい。
宮沢賢治からの冒険と、高橋さん独特の「書くべきこと」の融合は、ほんとすばらしいです。
ガンバレ!生きろ!
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現代の“ミヤザワケンジ”が描く24の物語。
もうひとつの「風の又三郎」や「注文の多い料理店」はどんなお話?
壊れた時間の住人たちがおくる、真夜中のヒットパレード。
「すばる」で連載された「ミヤザワケンジ全集」がついに一冊に!
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タイトルからのイメージで、「宮沢賢治の作品を新解釈し、再構築しなおすことによって書き上げた作品」なのだろうと思っていましたが、それは間違い。
タイトルに騙されて、「宮沢賢治」的なものを求めてはいけません。あくまで、「ミヤザワケンジ」なのですから・・・。
さすがは、高橋源一郎・・・一筋縄では行きません。
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現代の“ミヤザワケンジ”が描く24の物語。もうひとつの「風の又三郎」や「注文の多い料理店」はどんなお話?
壊れた時間の住人たちがおくる、真夜中のヒットパレード。「すばる」で連載された「ミヤザワケンジ全集」がついに一冊に!
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ん? 勘違い。高橋源一郎選かと思ったら、宮澤賢治をモチーフに書いたもの、ってことけ。びみょ〜。つーか、高橋源一郎好きじゃない・・・。しかし終わってみると、意外とよかった、かな?
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すっごい読み返したい。いくつかあれ?と思うヤツもあったけどそれ以上におお!と思わせる話が多くてよい。
カーヴァーの短編に雰囲気が似てた。私あっちは去年読んで挫折したんだよね・・・!!また読んでみよう。
読めば読むほどよくなる本ってかんじがした。もうちょっと安かったらなー。買うのになー。高橋さんほかのも読みたい。
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現代のネガティブを死とか虚無感という言葉で語れるようなものが詰まっている短編集
表紙に惹かれて読んだらギャッとなりますね(笑
僕も宮沢賢治には少し廃頽的なものを感じていたんで意外とすんなり読めました。
「飢餓陣営」「ガドルフの百合」「水仙月の四日」
が秀作かなぁ。
けっこうSFチックなのもけっこうありますが・・・
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高度すぎました。
あたしにはちょっと難しかったです。
表紙に惹かれたのと、岩手旅行で宮沢賢治世界にふれたので読もうと思いました。
実際宮沢賢治の作品にあるタイトルで、全く違う現代風の話を書いています。
きっと頭のいい人は好きなんでしょう(笑)
ギブアップ。。。
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宮沢賢治ではなく「ミヤザワケンジ」という名の「高橋源一郎」。
タイトルのモチーフから新たに紡ぎだされた「ミヤザワケンジ」の宇宙です。
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2005.12.17. 宮沢賢治の著作を高橋さんが選んだ本やと思って借りた…。ちゃうし!やられた。彼にインスパイアされて書いた本なんかな。ついていけないのも多々あって、ちゃんと賢治を読もうと思ったのに、出鼻くじかれた。
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宮澤賢治の有名な作品たちを題材に生み出された短編集。
死を強く感じさせる作品群。直接的にそう描くものもあったからの印象かもしれないけど。
しかし宮澤賢治のオリジナルに描かれている、どこかぼやけた感じの死に比べれば、強い印象を持たずにはいられなかった。
大半の作品の背景にあるSF的設定や時間・時代・人物の不明瞭さは、結果として読者に寄る辺のなさを与える。それに由来する不安が、「死のにおい」の導入として効果的なように思える。
物語世界への不安は消えず、そのまま突如直面することになる死の恐怖。寂寥感をかみしめるような、落ち着いた自分を保つ余裕はなかった。
作家の作為に操られる面が多い作品であると思う。
もちろんこれが作家の意図したものかはわからないのだが、不安や恐怖、そしてしてやられた感さえも感じることができる素敵な作品だと思います。
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「夢」
それはいつも激しいもの 現実を社会を今自分がいる世界を直視することができるなら「夢」もまたその人の中では極めてリアルな質感として感じることができるのだろうか だけれどもそれはとても重くて哀しいものであり 辛くて辛くて皆所々で目をそらしながら生きていく でないとその重いものを絶えず抱えて生きるのはとても大変なことだから この本にはそうした時に意識的にまた無意識のうちに目をそらしていた辛く重く哀しいことがむき出しになって書き表されている 現実社会における救いとは何か 夢はその中でどのようなものとして機能しているのか 賢治さんはイーハトヴを見つけた そこは誰もが心を通わすことのできるとても緩やかなトポス 痛みも苦しみも抱きとめてくれる 現代社会におけるイーハトヴを源ちゃんはどのように描いたのだろう 源ちゃんは簡単につかませてはくれなかった それは簡単に言い表すことができないから当然なのだが 賢治さんの作品から感じたもの 源ちゃんの作品から感じられなかったもの それは歴然としてある 音 リズム ヴァイブレーション 言葉に寄り添うそれがもたらす心の共振こそイーハトヴに繋がる夢の喚起なのだと考えたよ
いくら時代が変わろうともずっと信じ続けたいものがある それが現代に生きる信仰の形なのかもしれない ねっ賢治さん
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単行本の設定になっていますが、文庫本で読みました。
この本には題名から推測されるとおりあの宮沢賢治の同名の作品と同じ題名の作品が24編載っています。賢治の作品はジャンルが分類できないような独特の世界が展開されますが、この本の作品もそういう意味では賢治の作品のエキスを注入してできあがった感がします。
そうはいっても、賢治の作品を全部読んだわけではないので一部しか比べることはできないのですが、内容はほとんど似ても似つかない現代の世相を風刺する場面が登場します。ですから宮沢賢治の童話がお好きといった方にはええ!なにこれって!と呆れられそうなのでご注意なさるようあらかじめ申し添えます。
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高橋源一郎の本をずっと読んでいたいなと思われせるような本でした。実際の事件は起こらない。物語を終わらす必要はない。アーヴィングと対極にあるような小説も好き。