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みんなのレビュー17件

みんなの評価3.7

評価内訳

3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

真っ当な大悪党が光る、スワガー・シリーズ外伝

2001/03/24 05:35

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:旅歌 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『極大射程』のボブ・リー・スワガーのシリーズといわれているが、外伝と言った方がしっくりくるかもしれない。この物語では、ボブとボブの父アールの名前がたった1回出てくるのみ。一方の主人公は、『極大射程』でも言及していたボブの父アールが殉職した事件で、アールが射殺したとされるジミー・パイの息子ラマーだ。これが妙に魅力のある稀代の大悪党で登場するのだ。

 重犯罪刑務所に収監されていたラマーは、いとこのオーデルと元美術教師のリチャードを連れて脱獄する。彼らの前に立ちはだかるのは悩める警官バド・ピューティだ。悩みの種はバド自身の不倫。これがサイドストーリィとなって物語をドラマチックに盛り上げ……う〜ん、このあたりは見解が分かれるような気がする。登場人物は誰一人取っても非常に極端な人物造型なのだが、バドの不倫相手は特に極端だと思う。正直言って、ぼくは興ざめしながら読んでいた。もちろん、バド側から描かれる彼の心理はかなり読ませたのだけれど…。

 アメリカの望まれる父親像的なバドとは対称的な大悪党ラマーがとっても良い。最近の犯罪者は一様に変態性欲者であったりするのだけれど、この悪党ラマーは非常にまっとうな(^^;;)大悪党なのだ。犯罪常習者で悪の権化には違いないのだが、なんとも華麗でミステリアスな魅力に満ち満ちているのだ。まさに悪の華。物語の読後に涌き出てくる味わいは、このラマーに起因すると言っても過言ではない。ライオンに強い憧憬を持つラマーは、ひ弱な元美術教師リチャードに命じてライオンの絵を描かせる。リチャードは画家の目を通して徐々にラマーを理解していく。そしてラマーになりきる。ここには血縁とは全く別の父親像がある。バドとは実に対称的なのだ。

 各所で展開されるアクションシーンも印象深いが、68歳のC・D・ヘンダスン警部補や農場の老夫婦らの名脇役も非常に心に残った。味がある、としか言いようがない。特に老警部補に与えた見せ場はいいね。

 人生はなんともミステリアス。ラマーを通して語られるのは一体なんなのだろうか。

 そうそう、翻訳について一言。随所に見られる傍点や強調文字にはどんな意味があるのでしょう。同じ作家・訳者の『ブラックライト』読んでいるけど、やっぱり強調文字が出てくる。傍点は無いけど。原書にもあるのなら、全然かまわない。でも訳者が勝手に、翻訳では表現できない原書の何かの意味を表現したくてつけているのなら勘弁して欲しい。まさかとは思うけど。もしそうなら見苦しい。

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紙の本

作品丸ごと伏線なのか

2002/07/15 01:32

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 これをボブ・リー・スワガーシリーズに含めていいのかどうかは議論のあるところだ。なんせボブ自身出てこないのだから。

 しかし本作品丸ごと、後の作品であるブラックライトの伏線になっているものだから、どの書評を見てもスワガーシリーズに含められているのが多い。

 話の筋としてはタイトル通り白人の犯罪者の話で、刑務所を脱走してからの逃避行を描いている。ダーティーとは犯罪者を意味しているのであろう。

 他のスワガーシリーズと比較すると作品の趣は異なるのだが、スピード感はあるので中々楽しめる。しかし厚い。二冊に分けても良かったのではないだろうか。

 前述した通り「ブラックライト」の伏線となっているので「ブラックライト」を読む前に是非とも呼んでおいて欲しい作品。

 個人的には伏線を張るのにここまでしなくても良いのにと正直思った。

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紙の本

翻訳の順所は大事です!

2002/07/30 12:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る

ボブ・リー・スワガーシリーズの2作目。
とは言っても、翻訳されたのはこちらが先。この作品が、
先と言うのは、ちょっと理解に苦しむ順番ですよね。
日本語でしか作品を読めないと言うのは、翻訳を待つと言う事でも
あるわけですが、こう言う紹介のされ方は作品にとっても
読者にとっても不幸ですよね…。

この作品は、スワガーシリーズの番外編とも言うべき作品。
スワガー家に関係する部分は、本当に少ししか出てきません。
重犯罪刑務所に収監されている、超極悪人のラマー・パイと
いとこのオデール。それに絵を書く事でラマーに気に入られている
元美術教師のリチャード。この3人が、やむをえない(?)事情で
脱獄し、罪を次々と重ねていくさまと、3人を追うオクラホマ
州警のバド・ピューティが、事件とプライベートにはさまれて
苦悩する日々が描かれています。確かに、気持ちイイほどの
悪漢ぶりなのですが、もう少し悪漢度をアップしても
良かったかな?と言ったら、私が極悪人でしょうか(笑)?
家庭と愛人と仕事の間で揺れる、バドの気持ちも良く分かります。
そういう意味では、家庭をもった男の人の胸に迫る小説かも
知れませんね。ラストのリチャードには、ちょっと納得が
いかないのですが…。まあ、こう言う事もあるのでしょう。

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