C3 ―シーキューブ― IX みんなのレビュー
- 水瀬葉月(著者), さそりがため(イラスト)
- 税込価格:605円(5pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
トータルバランスとしてはシリーズ最上級かも
2010/03/14 20:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
作品全体のバランスという意味ではシリーズ最上級の出来映えではなかろうか。グロ成分控えめ(というか、ほとんどない)が最近のテイストに合っていて、正反対なキャラのゲストヒロイン【千早】と【伍鈴】が、可笑しくも可愛らしいコンビで笑わせてくれる。まぁ、困ったちゃん達ではあるが、やろうとしたことにはいじらしさもある。意外な手強さを見せてのハラハラ感を演出しながら、「その後」にもう1つストーリーを挿み、終始笑わせておいての不意討ちでホロリとさせるニクい構成が素晴らしい。このはほどではないものの、なかなかナイスでけしからんスタイルな千早の「真の姿」が可愛らしい挿絵付きで披露されるオマケ付き。場合によっては準レギュラーに成り得る余韻を残して結んでいる。
しかし、今回も春亮とその居候達の屈託のない、騒々しくも微笑ましい応酬が可笑しくて仕方ない。大晦日や初詣が初めてなフィアの新鮮な反応と、このはも含めた「無礼講」が思わぬ方向に進んでしまう面白さが、いんちょーこと錐霞の同行でパワーUPして楽しめる。最終的には白穂&サヴェレンティも登場して、ほぼオールスターなのも豪華で良い。しかも今回はサヴェレンティが珍しく(?)貢献している。
春亮達の予想がナナメ上に覆される形で幾度となく手詰まりになる度に、「キター!」と喝采を贈りたくなるような、状況が打開されそうな場面が出てきて盛り上がった。それはメールの着信だったり全員集合だったり変身だったりと、それほど大仰なものでもないのだが、実に絶妙なタイミングで、時に面白く現れてのカタルシスがあった。あと、今回はフィアが「同類」だけでなく人間にも説教をぶちかましたことを記しておかねばなるまい。もぅほとんど人間に近づいているフィアが、娘っ子相手とはいえ「先輩」として的を射た正論を講じるのが何だかカッコ良くて頼もしかった。
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