紙の本
40歳過ぎたら、人生棚卸しの時期かも…
2009/02/24 16:46
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
かなり前から松浦弥太郎さんのことは気にかかっていた。
最初のきっかけが思い出せないほどなのだが、
ユニークな古書店をしているのを知り、
エッセイも探して読んだりしていたら、
なんと『暮しの手帖』の編集長に大抜擢されて、わぁ~弥太郎さんすごい!と驚いた。
しかし、彼が打ち出した新しい編集方針の読者ターゲットの年令が、私が想像していたよりすごく若くて、しかもそのターゲット内に私が入っておらず(それもたった一歳上)、まったく弥太郎さん、どういうこと?と思いつつ、なぜだか嫌な気がしなかった。
そして、弥太郎さんが初めて手がけた『暮しの手帖』をそわそわいそいそと買いに行ったのでした。
今さっき探して出してみたら、2007年早春号なのですね。実に二年前の話、です。
それから時折、『暮しの手帖』を買ったり、立ち読みしたり…。
今回のエッセイは、なんだかズドンと直球で応えました。
弥太郎さんとは年もそうは違わないので、
40歳を過ぎた彼の『発見と疑問』がとても切実に迫ってきたのです。
「自分が抱え込んだ荷物をいったん全部出し、カバンの中身を点検してみることにしたのだ。
いるか・いらないか、微妙なものは、断固として潔く手放す。本当に大切なものだけを、厳選して持つ。
そしてかわいがる。
極力、無駄をそぎ落とす。」
この本には、彼の言うところの人生の棚卸しをし身軽になるためにヒントが、そして「これさえあれば大丈夫」という人生の知恵がいっぱい詰まっている。
彼のこれまでの道をたどるとき、20代のころアメリカと日本を往復していた頃の生活がとても印象深い。
それから彼が中学生だったころ、たいそうお世話になった友達のご両親の話も心に残った。「人を信じても良いのだ」と思わせてくれた大人の存在、出会いの不思議さ、有り難さが心を打つ。
特に興味深く読んだのはやはり『暮しの手帖』がらみの話だった。
まず、『暮しの手帖』発行人の横山泰子さんが「編集長を弥太郎さんに」とただ単に直感に従って決めてくれたという事実に、ただただすごいなと感動した。彼自身も「彼女の思い切りのよさに感動した。あっぱれだとすら思った。」と。それから彼が編集長になってから編集部員が半数以下になったり、写真部がなくなったりと、大きな変化が巻き起こったことにも驚いた。しかし、それらの根底に「自分がいちばん好きで得意なことはなにか。それは、どうすれば誰かの役に立つか。他人が喜んでくれることはなにか。」という意識があることに、彼の底力を感じた。そしてそれがタイトルにもある軽くなる生き方につながるのだなぁ~と、しみじみ思わされた。
「僕の旅は、まだ途中だ。」
エピローグにあったこの言葉に、なんだか励まされる気持ちになる。
40歳過ぎたら、人生の棚卸しの時期かも…、読後に頭がフル回転する一冊だった。
紙の本
軽くなる
2013/12/11 15:14
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投稿者:高橋 新 - この投稿者のレビュー一覧を見る
弥太郎さんの、軽くなる生き方とはどんな斬新なものかと思って開いたが、どれも当たり前のこと、基本のことばかりだった。
なぜ、それらが大切で、自分の人生を軽く生きるてだすけをするのか知った時、すごく感心した。
電子書籍
「軽く生きる」ではない。
2016/11/20 21:41
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は、マニュアル本ではありません。
著者の考えるコツの提案です。
いろいろ良いことが書かれています。
興味が有れば詳細は読んで頂きたい。
私が心に一番残った点は、「いつも幸福な自分だと考える」ことで
感情をコントロールせよということ。
これは意識して実践したい。
最後に本書の「軽くなる生き方」を余分な欲や見栄などを捨てて
本当に大切なものを持つ幸せを感じることだと私は受け止めたことを
お伝えします。
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投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
軽くなるとはいっても、無責任な生き方の推奨ではなく、こころの重荷や重圧といった責任感を軽くする一冊でした。
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COW BOOKS松浦弥太郎さんの本。
雑誌ではよく見かけていたけれど、
文章を読むのはこれが初めてだった。
最近、即物的な本にはしりがちだったので、
著者の経験を通して語られる過去のことや、
生活のこと、ちょっと仕事のこと、
飾り気のない内容から清々しい気持ちになった。
やはり自分の対話が必要だな、
と思ったのだった。
2009年1月25日(日)21:30読了@自宅自室
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自己啓発本の中では、割と中盤に毒があるように思える本。でも自分の成功例を只ダラダラと書いてあるのはやはり、自己啓発本の定めなのか・・・。
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まずは自分のことをすきになってもらう。これが一番じぶんのなかに響いた。これからはそうできるようにしよう。
この本も、この先繰り返し繰り返し、読むことまちがいなし。弥太郎さんだいすき!
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ルールブック
「思いつきを全部やる」思考のスイッチをオンにする
「ノー」と言われたときがチャンス
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読んでいて途中から「…それだけで上手く行くならみんな苦労してないって!」と言いたくなる、綺麗事過ぎる正論にうーん…という気持ちにさせられた。
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「生活とは、納得の積み重ねでできている」
自分の秩序を守り、自分で自分をきちんと管理できれば、
生き方に納得がいくし、ストレスも消えていく。
自分にとっての秩序ある机まわりとはなにか。
自分が腑に落ちて、納得できる暮らしとはなにか。
日々、自分のルールを自分で作り、アップデートしていく。
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はじめて
あぁ、私この人みたいに生きたいんだ!!
って思った。
とりあえず人生の棚卸をはじめてみよう。
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いくつかメモする言葉があったけど、基本この人は同じこと(ジョンミューアトレイルとか)を堂々と書いちゃうんだなぁ。
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『松浦弥太郎さんのことなら私のほうが語りたいっっ』とおっしゃる方もいるかも知れませんが、今日はその松浦弥太郎さんの『軽くなる生き方』です。
タイトルだけ読むと、なんか『甘そうな』感じがします。また、この人が昔書いていたコラムなどを、そのときに読んだ印象は、『いい文章を書くけど、全体に甘ったるい』と感じました。
でも、その印象は間違っていました。
この人には、どこかであってみたいと思う人です。僕がこういう風に思うのは珍しいのですが。
どこでこの人の印象が変わったかというと、雑誌記事で(ペーパー媒体世代なもので…)『暮らしの手帳』編集長に松浦弥太郎氏就任』と言う記事を読んでから。『暮らしの手帳』と言う雑誌は、いい雑誌なのです(ここでそれを語ると長くなるので割愛)。でも長期低迷を続け、このままだと廃刊するだろうなと思っていたら、この記事。で、氏は、今のところ同雑誌を順調に立て直しつつある。一度の編集者経験もなく、まして会社勤めをしたこともない氏が、なにをしているのだろうか…と思った。
で、この本を買ってみて、甘いどころか(表現は甘いけど)、かなりタフな、そして、骨太の意思(こんな言葉がるのかしら?)を感じました。
この本を読んだのは、おととしの冬ごろ。当時僕は、個人的に問題を抱えていて、ややへこんでおりました。そのときに読んだのですが、タイトルどおり、ずいぶん楽になった記憶があります。
よくある『癒し系』の本とは一線を隔します。
また、昨年の春に、東京へ転勤の話をいただいたときにもこの本が、背中を押してくれ他部分があります。うまくかけませんが、人生の『資産運用を考える』と言う講があります。
40代までは、いろんな経験をして資産を蓄える『貯金の時期』40歳を越えると、蓄えたものを、周りに与えて、行く『運用の時期』出し惜しみせず、周りに与えていれば、結果資産は大きくなって行く。というようなこと。…本文はもっと広い意味で書かれているのだけど…そんなものかも知れないなと思っていた時期なので、東京行きもよいタイミングかもしれない、と思った次第です。
思い出すと、ビジネス書を溜め込まないのも、この本を読んでからかもしれないです。そんな部分はないけど、そのほうがいいかもしれないと思った次第です。
ここまでの打ったものを読み返すと、かなり氏に心酔してそうですが、そうでもありません。先日新刊が出ていたのですが、眺めただけで、手に取りませんでした。僕の中で、なにかが変わったのでしょう。必要とするものが変わったのかも知れません。
そんなわけで、この本は、昔の彼女のようなポジションでしょうか???
あまり、ビジネスに関係なさそうですが、役立つ部分はたくさんあります。ご一読を。
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『生きるというのは不安なことだから、それを打ち消すために、僕はいろいろなものを所有して自分をごまかしていた。』(本書より抜粋)という下りに「はっ」とさせられた。ここでいう「もの」とは物理的なものだけではなく、仕事や経験、やり方や人間関係までも指します。
シンプルに生きるためのヒントが書かれている。著者の松浦さんは僕と同年代。僕とは全く別の様々な経験を経て、今は大変責任のある仕事をされている。いろいろな努力や苦労を経て、大切な「もの」を集めて来たのだと思う。それを一度棚卸しするということは、僕の今の気持ちを既に行動に移しているということで、興味を欠くことがない。
当然のことながら、「もの」に囲まれるだけでは、豊かになるとは思えない。しかし、ここ数年のところ、目指す目標に向かって無我夢中に暮らしてきたものだから、より多くの「もの」やより良い「もの」を集めることで、自分の辿ってきた道を評価したり、それを糧として、次の目標設定にしてきたように思う。
目標を達成することで得られる自信、それに付随する様々な「もの」は、達成感を裏打ちするものであり、大切なものだ。しかし、それを追い続ける人生に、僕は何か寂しさを感じることがあった。
一歩立ち止まって、より大切な「もの」、それを大切にし続けるための時間の使い方、を今は考えることができるようになっていると思う。しかし、まだそれを徹底するだけの準備や経験は僕にはない。
そんなときに「軽くなる」という言葉を思い出してみたい。「シンプルに・・・」ということでもあるのだが、そうするためには、あまりにも「重くなった」自分から要らないものをはっきりさせて、捨てていかないといけないとも言える。
ボクのブログより:http://d.hatena.ne.jp/ninja_hattorikun/20081128/1227917776
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バイブルにする!って決めた。
軽く・・こうやって生きれたらいいのになぁと・・思う。
ガラクタのような経験もいつか宝になるっていうところがすごく救いがあって好きです。今がだめでもいつかそれが糧になると、信じたいから。