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hontoレビュー

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雨更紗 みんなのレビュー

    一般書

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    みんなのレビュー46件

    みんなの評価3.7

    評価内訳

    46 件中 1 件~ 15 件を表示

    紙の本

    掌の中でささやかに息づくような珠玉作

    2005/10/12 17:18

    2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:yu-I - この投稿者のレビュー一覧を見る

    著者の作品を読むといつも、ああ、長野まゆみだなぁ、と思う。
    それは少年というモチーフであったり、儚く幻想的で時に官能的な、作品全体に漂う雰囲気であったり、淡々としていながらも詩的な独特の文体であったりする。
    しかし、そういった外観的なものだけではなかろうと思う。
    全ての作品が見事に著者の美学で貫かれ、その感性で彩られている。長野まゆみ、というジャンルを確立しきっているのだ。
    これは、間違いなく偉業であろう。
    さて、ここで本書の話に入るが、まず感じるのは、いつにな“和”な雰囲気であるということだ。
    そしてこれが、「長野まゆみ」と実に相性が良い。繊細で艶のある作品世界を、ぞくッとするほど美しく魅力的にみせている。
    物語の筋は…先に語ってしまうと興醒めであろう物語だ、とだけ言っておこうか。ミステリアスな物語であるから、何も知らずに手に取ったほうが良いと思う。
    ただし、この著者らしい可憐な少年も美しい青年もしっかり登場するので、著者の他の作品が好きな方ならば間違いなく楽しめるはずだ、とは述べておく。
    壊れやすい少年たちの揺れ動く心を、全篇にわたってけぶるような雨が押し包み、それがかえって鮮明なイメージを生んでいる。
    短い作品であることが惜しい。もっとここにとどまって酔い痴れていたい。
    そんな気持ちを覚えながらもとうとう読み終えて本を閉じたとき、この美しい少年たちの物語が、掌の中でささやかに息づいているような気がした。
    この幸福な読後感は、数年経った今もなお続いている。
    珠玉、という言葉が本当に似合う佳品である。

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    紙の本

    誰にも真似できない幻想的な世界

    2002/02/01 17:45

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:楓   - この投稿者のレビュー一覧を見る

     どこまでが現実なのか、どこまでが夢なのか。一貫して異空間との交響をテーマとしてきた氏の名作だと思います。わたしは氏の本をすべて読んでいますが、お勧めをひとつ挙げろといわれたら迷わずにこれを挙げます。
     最近、変な夢を見る、という二人の少年。突然記憶が途切れたり、幻を見たりと奇妙な出来事が続く…。しかし実は、主人公だけが事件のからくりに気がついていないのです。
     設定にはやられますね。登場人物を説明すると種明かしになってしまうので、そこは読んで、浸ってくださいね。
     それからもうひとつ、氏のテーマである少年達のファンタジックな恋も見所。ある意味、ボーイズラブを堂々と読めますね(笑)。しかし、ボーイズラブ、などというイメージとは程遠く、あくまでも純潔であり、美しい。せつないまでに素直に描かれる欲望にはぐっときました。多用される漢字も美しく、たとえばただ雨が降っているというワンシーンを、比喩を駆使して、ひとつのドラマとして練り上げる独特の手法は、一度読んだら病み付きです。

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    紙の本

    歪んだ部分

    2002/02/28 17:34

    1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:ゆうり - この投稿者のレビュー一覧を見る

     美しい教師と、ふたつの人格を持った少年の物語。しかし、描写などが美しいのに対して、女性キャラクターの歪みが著しく表われている。繊細かつ美々しい世界は少年や教師といった男性キャラクターで構成し、いっぽうで女性キャラクターは汚れ役を背負わされている。この要素は著者の他作品でも見られるが、ここまで露骨に表われて(対比されて)いるのも珍しい。
     物語自体は霧の掛かっている景色のようにはっきりと輪郭を掴めない、ぼやけたところが長所となっているが、同性愛色が強いので嫌悪感をもたれる人にはおすすめできない。

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    紙の本

    幻想的な二重の世界

    2002/03/25 22:40

    0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

    投稿者:沢居すだち - この投稿者のレビュー一覧を見る

     雨のヴェールを透かして見ているような、そんなイメージだ。
     主要の視点が、玲と哉という二重の意識に別れていて、読み手に不思議な交錯感を起こさせる。
     したたかに生きる女性たちと、謎めいた雰囲気の青年たちの静かな狂気が、正常な歯車をずらしてゆく。ここでは奇妙な愛を持った女性たちの姿が恐ろしくもあると同時に、幻想的な物語の味付けにもなっている。
     すべては、降りしきる雨が起こさせる錯覚のようで、始めは確かだった「哉」という少年がいつのまにかあやふやになってゆくさまも良い。
     自分ともう一人の自分が、別人として向かい合う奇妙なナルシズムと、さまよえる少年を受け入れる青年が放つ色気も読みどころである。

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    2005/04/27 17:56

    投稿元:ブクログ

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    2005/06/03 22:55

    投稿元:ブクログ

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    2005/10/08 02:19

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    2005/12/18 16:29

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    2006/03/02 11:40

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    2006/05/18 22:26

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    2006/05/26 22:03

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    2007/07/31 23:49

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    2006/10/04 13:44

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    2006/12/09 01:39

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    2007/01/15 16:43

    投稿元:ブクログ

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