紙の本
デビュー以来、独自の世界観を小説世界に繰り広げられている長野まゆみ氏の傑作です!
2020/06/27 11:39
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『少年アリス』(文藝賞)、『天体議会』、『新世界』などの傑作を発表し続けておられる長野まゆみ氏の作品です。同氏は、デビューから一貫して独自の世界を切り開いておられ、文芸というジャンルの作家としては非常に多作の人です。日本のSFの精力的な作家のひとりでもあり、耽美的な作風で、鉱石、機械、幻想世界だけに存在する美少年といったモチーフを繰り返し使用し、少年同士、あるいは少年と青年の関係を描いたものが多い作家でもあります。同書の内容は、主人公のスワンは兄と二人で暮らしています。そしてスワンが13歳の誕生日に、立て続けに3人の少年から「王子」に間違えらます。というのも、「超」の最中に事故にあい、行方不明になっている王子にそっくりというのです。本当の「王子」はどこにいるにでしょうか?また、スワンと「王子」は関係があるのでしょうか?続きは、ぜひ、同書をお読みください。
紙の本
少年+植物=エロティック
2017/08/19 21:33
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
花は植物の生殖器。それに長野まゆみの描く少年をプラスしたらなんとも言えない色香漂う物語になった。長野作品のそこはかとないエロスはクセになる。
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長野ワールドに再び浸り始めた…
少年が植物とか、かわいすぎるでしょ…
不器用な彼らが好きです。
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高校生のころに図書室で借りて読んだ思い出の1冊が文庫化されているのを発見し即購入。
私が長野まゆみにハマるきっかけになったお話。
いままで読んだ長野まゆみの小説の中でも特にお気に入りの小説。
数年ぶりに読んでもやっぱり面白い。設定が素敵。
王子とピエロ、スワンとカイトの関係も魅力的。
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長野作品の中でも一、二位を争う好きな作品。
独特な世界観が確立されたややBL風味な小説。
読み終えたのはずいぶん昔ででも今読み返しても曖昧で難解な部分が多い。
それでも台詞まわしやそこここに散らばる素敵な小道具のおかげで雰囲気だけでもじゅうぶん楽しめる。
「いつまで待たせるんだよ」
気まぐれで意地悪ででも時々素直で、
繊細なオレ様少年キャラを描かせたら、
長野さんは天下一品。
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世界観が素敵です。とても綺麗。
設定とか文体とか、最初すこしとっつきにくく感じたのですが、慣れると心地好かったです
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SFちっくなBLかな?雰囲気を楽しめる人向けです。いろいろあいまい。
私は兄に萌えました~兄弟イイネ!
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少年と植物。王子とピエロ。
初期長野作品の雰囲気が濃厚な一冊。ファンとしては懐かしく嬉しい。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-658.html
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最初の方、何言ってるのか全く理解できなかったけど、三分の一過ぎたあたりからなんとなくもやっと理解し始めた感じ…
思ったより話の展開は無かったという印象。なんとなく、もっとスケールがでかいというか、舞台が2,3回変わるかと思ってた。
隠語というか、独特の言い回し、用語がよく使われてるけど、段々わかってくる感じが楽しかったな。この世界観。
αが悲しげでいいなあ。泣く泣かないの件(118ページあたりだっけか)でぐっときた。
珍しく、後味のいい話だったと思う。すっきり、幸せに、安心して終わった感じ。
最後の方は割とあからさまにアレだったけど、このぐらいのふわっとした感じ好きだ…同調ねハイ…
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長野先生の生態が人間のそれと違うヒト型のお話っての
好きです
それによる力関係とかが生み出すドラマ
不思議だし官能的だしそしてちょっと切なく
でも、今回は好みの男子が出てこなかった(笑)
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今回はカップルではないのか……と思いきや、
千葉雅也さんが指摘している通り、主人公スワンと対になる者はおそらく兄なのでしょう。
全編通してあざといです。
でもそれがいい、のかも。
植物という、鉱石と異なるモチーフに焦点を当てていることにも注目したい。
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近未来、地球外での話。
絶滅したとされる植物を育てたり、それを育てるために王子を探しているという3人のピエロ。
まずありえない体の変化を体験する少年。
少年同士の穏やかな愛を軸に、不思議な話が進む。
ラストは温かくハッピーエンドでよかったなあと思います。
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長野まゆみ先生の作品には読み始めるといつもその発想に驚かされて感動して、読み終わった後にはその全てに納得させられることが多いです。題名通りの「超少年」。長野先生ならではの少年たちが織り成す物語はその特殊性も相まって言葉にしがたい感覚があります。いってしまえばこのお話は覗き穴からそっと覗いているような、そんな感覚でした。植物の仕組みを少年に組み込み少年は植物のような瑞々しさを持ちふわっとその花の香りが香ってくるような、そんな感覚を味わえる1冊です。
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中高生位に図書館で借りたときには、最初の方でなかなか世界に入り込めなくて挫折しましたが、10年以上経ってようやく全て読めました。
絶滅植物を培養する王子をめぐる3人のピエロの話なのですが、主人公スワンとα(アルファ)かなぁと思ったら兄カイトでしたね(ぼやかしていうと)。泣くのに理由なんて要らない…の行はじんときました。
長野さんの作品はアレだけど、言葉の表現が好きです。あのふわっとした感じが。だから、例外的に読めるのだと思います。
解説に出てきた稲垣足歩。まだ読んだことがないので気になりました。
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うーむ。多分、ストーリーのあらすじとしては難しくないのだろうけど、SFチックな言い回しや植物の学術的な解説などがふんだんで、理解がついて行けなかった。幻想的で超常的な雰囲気は堪能しました。