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古代から1945年までの歴史
2022/05/02 22:52
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投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベトナムの歴史を古代から中国による1000年の支配、中国からの独立、宋や元との戦い、南北の対立、再統一とフランスの植民地支配と時代に沿って解説されている。同じ漢字文化圏で仏教や儒教を中国から取り入れてるのに日本ではベトナムの歴史をほとんど知られてない(特にベトナム戦争以前)ので勉強になる。
紙の本
建国の王から独立の指導者までを語り、その国民性の根源を探る良書!
2016/09/22 08:48
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、今まさに一億人の市場を形成し、アメリカとの戦争で大きな犠牲を払いながらも独立を堅持したしたヴェトナムの歴史をわかりやすく、物語として描いた良書です。21世紀、ヴェトナムは急速な経済成長を遂げていますが、このエネルギーは一体どこから来るのでしょうか。本書は、ヴェトナム人のこころ、民族の象徴として親しまれている建国の王フンヴォンから、独立の指導者ホ・チ・ミンに至る歴史群像を語り、あくなき抵抗と独立の戦いに勝ち抜いてきた勇ましい国民性の根源を探っていきます。
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古代のフン・ヴォンによる建国から、ホー・チミンらによるフランス植民地からの独立までのベトナム通史を、各時代を代表する人物のエピソードを通して紹介している。あまり教科書で触れられないベトナム史の入門に最適。
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東南アジア史に関しては岩波書店の岩波講座東南アジア史シリーズなどその関係書物は確実に増えてますが、当該地域にある一国の通史はほとんどありません。そもそもこの地域は河川やジャングル、島嶼などで地域が分断され、少数民族がまとまらず各地で独自の文化を形成しているため(といっても広い地域でインドの影響が強く見られるが)特定の地域を切り取ってその通史を書くのは困難です。そもそも、“東南アジア”という地域概念すら第2次大戦で連合国軍が戦略上必要に迫られて作ったものですから・・・。そうした中で北部は中国の影響を強く受け、南部はインドの影響の強いヴェトナムを扱う場合、どのようなものになるか逆に楽しみでした。で、内容は中国の影響の強い北部に登場した王朝が中心となっており、それでもなお“ヴェトナムの歴史”にこだわっているため人名などの表記が分かりにくくなっています(これは慣れかもしれませんが)。あと範囲は神話の時代からホー=チ=ミンの時代までで、あとがきで「歴史として語ることのできる時代まで」ということでヴェトナム戦争には触れていません。著者の他の著作を参考にと書いていましたが、少しく残念です。あと接続詞や主語が分かりにくいなど内容外にもちょっと目につくところがありました。東南アジアの一国家の通史という新しい試みではありますが、出来としてはあまり高評価できなかったのは残念です。
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ベトナムの歴史をたっくさん読むのもいいけど、ベトナムに住んでいる人に飲み屋で聞く方がよっぽど勉強になるし記憶に残る。昨夜もハノイの日本料理店でビールの見ながらベトナム戦争のレクチャー受けた。
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「物語 ○○の歴史」というシリーズテーマを意識しすぎて失敗している。
誰が何をしたというおはなしを並べていくのだけれど、なぜそうなったのかがよくわからない。全体像も見えない。
エピソードを積み重ねて歴史を浮かび上がらせるつもりが霧散してしまったといったところか。
文章がすごく読みにくい。否定じゃないところまで「だが」「しかし」で繋ぐわ主語が飛ぶわ、わけわからんことになっちゃってる。
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中国、フランス、日本に翻弄されながらも、たくましく生きる人々に感動を覚えた。日本を含むアジアの国の一つとして、政治的、思想的に中国の影響が大きく、日本との共通点と相違点を同時に感じる。
近代についてはフランス軍から受けた仕打ちを考えると、そのようなことが日本でもおこっても不思議ではなかったのではないかと思える。
アジアの中で近代化に成功した日本ではあるが、他のアジアを助ける余裕が無かったのか、覇者となろうとしていたのかはこの本では言及していないが、ヴェトナムについては若干の影響はあったが
あまりよいものでは無いようである。
ヴェトナムは幾多の戦火をくぐり抜け、明るくたくましく、したたかに生きている。
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[ 内容 ]
ヴェトナムは一億人の国になろうとしている。
ヴェトナム戦争では大きな犠性を払いながら独立を堅持、経済成長のダイナミズムは二十一世紀のヴェトナムの発展を約束している。
このエネルギーはどこから生まれるのだろうか。
ヴェトナム人のこころ、民族の象徴として親しまれている建国の王フンヴォン(雄王)から、独立の指導者ホ・チ・ミンに至る歴史群像を語り、あくなき抵抗と独立の戦いに勝ち抜いてきた逞しい国民性の根源を探る。
[ 目次 ]
序章 ヴェトナムとインドシナ
第1章 中国支配の時代
第2章 独立そして国のかたち
第3章 南進の時代・国際社会との出会い
第4章 フランス植民地時代
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ベトナムの神話時代からベトナム戦争前までの歴史を一気に知ることが出来る。
登場人物の名前は漢字にルビをふった形の方が読みやすいんじゃないかと思った。
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第2時世界大戦の日本の降伏時に、ベトナムがなぜああも素早く動けたのだろうかと不思議に思い、通史を読んでみる。というか、20世紀の歴史を知りたかったのだけど、建国神話からフランス植民地時代のホーチミンの行動までを書く本で、むろんこれはこれで興味深かったけど、なんとも疲れた。
ちゃんと知れば面白いのだと思う。
だけれども素養がないから、似たような名前の王朝と、似たような名前の将軍や王が、同じような歴史を延々と繰り返す。ちょっとつらかった。
もっとも、日本史も外国人がいきなり読んだら、同じような長ったらしい名前の天皇だの貴族だの武士だのが、見知らぬ土地で同じようなことをしているのだろうし、それが歴史というものだろうけど。
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ベトナムの歴史について最も読みやすくかつ観光にとても役立つ本である。観光名所を意識して書いているのかもしれない。ホーチミンがバック・ホという名前で呼ばれ、死んだときに北中南に3つに灰を分けて丘陵に埋めて、植林をせよと遺言したにも関わらず、死体を保存されて、スターリンや毛沢東と同様にさらされるという悲しい現状の矛盾が理解されるであろう。ベトナム戦争というとアメリカとの戦争の本が多いが、この本では中国との戦争が多く描かれた後でフランスとの戦争が多くえがかれているので貴重な本として考えられる。
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中国が侵略を行うたびに、民族の英雄が颯爽と現れ、多くの犠牲を伴いつつも撃退する。物語のタイトル通り、ヴェトナムの歴史が時の指導者と共にダイナミックに語られていて非常に読み応えがありました。この国の歴史を見ていると、ホー・チ・ミンが共産主義社会の達成よりも、独立の方に力を入れていたのも大いに納得です。国自体は決して大きくはないベトナムですが、侵攻を受けた時には力強く奮闘するギャップが、この上なく魅力的ですね。
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11月にハノイ(Hanoi)に行く予定なので、歴史を勉強してみる。1000年間の中国支配。ベトナム人によくあるNgyuen(グエン=漢字では「阮」)。中国支配から独立した後のグエン王朝は繁栄しましたが、18世紀から100年間のフランス植民地時代、そしてベトナム戦争。その間もずっと独立戦争しています。ようやく平和に生活できるようになったのは、ここ40年ぐらいのことなんですよね。アメリカの審査官や科学者にベトナム人が多いぐらいですから、ベトナム人(9割がキン族)は、本来優秀な人たちなのでしょう。 ベトナム訪問が楽しみになりました。
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ふとベトナムに興味を持ち、例によってその国の歴史を全然知らないことに思い当たって選んでみた通史の本だが、厳しかった。
2000年に渡る一国の歴史を一冊に詰め込んでいるのだから無理もないが、話の盛り上がりもなにもなく、中国との曲折と王朝の交代と反乱が延々と続くばかり。馴染みのない国の、馴染みのない似たような名前が全然頭に入らない。若干既視感のある、フランスがやってきてからの話はあっという間に終わってしまい、ベトナム戦争もほとんど語られず。ベトナムの歴史の中でいくつか馴染みのポイントを見つけた上で、全体を俯瞰するにはいいかもしれないが、最初に読む本としては選択ミスだった。別の本探そ。
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ヴェトナム旅行の計画があり、その前の事前教養として本書を拝読。ヴェトナムという国の成り立ちがどのように作れれてきたかという大枠に骨格は理解できました。が、他の人が指摘しているように物語という割にはそれほど物語性もなく繰り返される権力者の隆盛、腐敗、革命といった流れや覚えにくい登場人物の名前なども相まって到底記憶できませんでした。また、ヴェトナム戦争に以降の近現代についての内容はほぼ省略されておりその点についても期待していただけに肩透かしにあった印象でした。近現代に限って言えば、池上彰氏の「そうだったのか!現代史」を読んだほうがよほど役立ちます。