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紙の本
〈カカオ・クラッシャー〉vs〈乙女の気概〉
2009/02/24 19:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻頭カラーイラストの裏表を見て、この娘が誰かすぐには判らなかった。しかも他社作品のパロディまである。ここまで取り上げられるほど彼(?)は活躍していないが大サービスであろう。本巻はまるごとバレンタインデーであり戦争である。この日を楽しみにしている人としていない人、楽しみにできる人とできない人との不毛な争いが少しイタい……こんなことで学校を破壊するなよ……。第二ボランティア部への久方振りの依頼で舞い上がる石動先輩の気持ちも、依頼者の境遇を見かねての判断も理解できるのだが、いくら依頼とはいえ先輩ってバレンタインデーにこうも無頓着だったの?という疑問も生じた。嵐子との全面対決を演出するためとはいえ少々違和感がある。そのため、バレンタインデーの大切さを訴える嵐子に対して悪役のポジションに位置してしまったようである。先輩と嵐子の陣営双方に他のメンバーが効果的に配されており、きちんとオールスター登場になっているのはさすが。そしてこの争いは意外なほどヒートUPするのだが、中立を貫く太郎と行動を共にするのが辰吉。いろいろ可笑しなことも良いこともしながら逃げ惑う様は、場面によっては新手のBLかと思えなくもない。そんな混沌の果てに訪れる争いの結末はタロ子の出し方が上手かったと思う。そして本編の結末は、バレンタインデーに対する嵐子自らの想いをきちんと行動で示した、嵐子派の諸兄なら「よくやった!」という頑張りで迎えるが、これを目撃したした先輩との関係の変化が大変気になる。この争いではもとより仲違いというほどでもなかった先輩と嵐子だが、それでもまだ和解する前にあのような場面に遭遇したからである。次巻ではおそらくこの2人の行方と、自分の想いに気付いた先輩の揺れる心情がメインになりそうで、気掛かりではあるが楽しみでもある。
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