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一般書

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みんなのレビュー46件

みんなの評価4.1

評価内訳

46 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

この本自体が、著者から送られた「ひとひらの手紙」である。

2008/11/25 16:27

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「雪の結晶は、天から送られた手紙である。」という有名な言葉は、この本の最後のほうに出て来る。
 1938年、岩波新書の最初の20冊の中の一冊である本書は、雪の結晶の形やでき方についての研究を一般向けに書いた本として長く読まれてきた。「専門的な内容を一般に向けてわかりやすく書く」という、ある意味「新書」のイメージを作り上げた一冊でもある。文庫版になったのは1994年。文庫版あとがきの樋口敬二さんも書いているように、今は「一般向け科学書」の古典になったと言ってよいと思う。

 雪の結晶の観察、製作の話(第二 「雪の結晶」雑話、 第三 北海道における雪の研究の話、 第四 雪を作る話)はそれぞれ、今読んでも大変面白い。
 微小な結晶を溶かさずに撮影する方法、立体的な結晶の側面をとるための固定方法、雪の体積の測定法など、は読んでみれば誰にでも思いつきそうなものである。そういう「日常からもう一歩」のアイデア・工夫で研究が進められているというのは、実は現在でもそれほど変わってはいないのではないだろうか。そんな風に思ってしまうのはやはり著者のわかりやすい文章の故でもあろう。

 このような、研究・実験の話も面白いが、その中に織り込まれている描写には、心に残る美しい文章もたくさんある。
 「真っ暗なヴェランダに出て懐中電灯を空に向けて見ると、底なしの暗い空の奥から、数知れぬ白い粉が後から後からと無限に続いて落ちて来る。それが大体きまった大きさの螺旋形を描きながら舞ってくるのである。P84」この文章などは、ここだけでも情景が自然と思い描かれるのではないだろうか。その上に、ここまでの「研究的視線」の文章を読んでくると「きまった大きさの螺旋」になるのはなにか空気抵抗などの理由があるはず、などと、ちょっと「研究者になった」気持もおこさせてくれる。
 新書で読んだ頃の記憶は雪の科学面のことしか残っていなかったのだが、「第一 雪と人生」もなかなか味がある。昭和初期の雪国の生活記録にもなっているのである。木材の運び出しに使用した橇の工夫、バチバチというのは今はどうなっているのだろうか。小学校の雪おろしにかかった追加費用が八百円、という数字にも時代を感じる。
 本書が「北越雪譜」の紹介から始まることもすっかり忘れていた。「北越雪譜」は江戸時代の雪国の素晴らしい記録である。江戸時代の雪、昭和初期の雪。温暖化はいいのか悪いのか、そんなことも考えつつ、これらの本を読むのも一考ではないだろうか。
 新書版もそんなに厚いものではなかったが、文庫版はさらに薄く小さくなった気がする。まさに著者が雪のことを書いて送ってくれた「ひとひらの手紙」のような一編である。

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紙の本

中谷宇吉郎博士の熱い語り。

2016/12/02 23:49

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ももたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る

1938年に岩波新書が発刊されたときに選ばれた20冊のうちの1冊。
古典的名著でありながら、一時絶版に近い状態にあったのを、読者からの熱い要望で復活された。

石川県加賀市という雪国に生まれ育った中谷が雪の研究をするのは必然だったのだろう。
雪国の暮しの中で、雪は大きな邪魔者だ。
しかし、一方では、雪は大きな恵みでもある。
人々の暮しに雪を上手に処理し、活かすためには、雪そのものを深く知る必要がある。

この本では、雪がいかにして自然の中で作られて空から降ってくるのか、そして、中谷がどのような実験をして、人工雪を作ったかが詳しく書かれてある。

まさしく、教養の書だ。

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紙の本

美しい結晶

2018/09/25 19:25

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

雪の結晶について、これほどよく根気よく調べた事に、まずは脱帽。やっぱり結晶って綺麗だ..。
 理科的な実験にも言及していて大変興味深い内容。
 一方で、文体自体は非常に平易で、また活字の大きさやかすれのなさといった点から、読みやすさ抜群である。

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紙の本

「天から送られた手紙」とはよく言ったもので・・・

2021/06/01 17:00

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る

雪の結晶の多様さと、
その美しさを教えてくれた本です。

この本を読んでから、雪景色を目にした時に
思い浮かぶ事柄に、幅と深みが出てきました。

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紙の本

雪への愛情

2020/05/29 23:39

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のび太君 - この投稿者のレビュー一覧を見る

研究対象としてだけではない雪への愛情が感じられる名著である。古い本だが文章も一部を除いて読みやすいと思った。

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2005/04/23 23:37

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2007/01/04 08:58

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2009/02/05 23:19

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2009/02/20 08:29

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2010/03/02 20:32

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2010/10/02 16:13

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2010/11/30 16:20

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2012/01/19 20:21

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2010/10/31 22:15

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2011/09/18 17:39

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