紙の本
専制国家から都市国家への変遷を目の当たりにする
2010/09/23 19:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホロの仲間の名を冠する傭兵団を追って、レスコの街にやってきた二人。
鉱物商デバウ商会が牛耳るそこは、ロレンスたちの想像とは全く違う活気にみちた自由な街だった。
なにはともあれ、傭兵団との邂逅だろう。
ホロの長い孤独と、仲間を思う気持ち。そして、仲間のホロを思う、そして粋な心意気に胸をうたれる。
そしてロレンスは長年の夢がかなうかもしれない状況になる。
しかもかないそうな夢のそばにはホロがいるのだ。
なのに、楽観的になれないロレンスの貧乏性というか、気苦労に気の毒にと思うのであった。
もっとも、そのおかげでデバウ商会がやろうとしていることが見えてくるのだけどね。
…いわば、専制国家から都市国家への変遷過程なのか。
読みながら塩野七生の「海の都の物語」を思い出していた。千年にわたるヴェネチアの物語なのだが、貿易によって商人が動かす都市国家であったヴェネチアはレスコに似てなくもない。いや、似ているのかもしれない。
と、ロレンスとホロの二人は、相変わらず微妙な距離を保ってますよ。
お互い好きなのにね。男女に大事なのは、勇気とタイミングっすかねww
…何もかも上手くいってる感じだったのに、暗雲が…。
でもって、下巻に続くのであった。
早く続き読ませて下さいm(__)m
紙の本
商人たちが起こす革命
2010/09/12 18:22
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミューリ傭兵団に会うために、ロレンスとホロはレスコを訪れる。そこにはデバウ商会が集めた傭兵団が多く集いながらも、戦争を控えた荒んだ雰囲気とは正反対の、活気に満ちた人々で溢れていた。
ホロとミューリ傭兵団の団長との出会い、ロレンスの足を止めた一枚の貼り紙、そしてデバウ商会が作り上げたレスコを中心に仕掛けられた目論見。そういった状況の中で、これまでとは一味違うロレンスとホロの関係が描かれる。
最終目的地のヨイツはもう目前。まず一つの盛り上がりがあり、そして最後にまた一つの波紋が投げられる。本巻で作られた雰囲気をベースに、次巻で更なる盛り上がりがあるのか。それが楽しみだ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミューリ傭兵団に会うためにレスコの町を訪れます。
町を牛耳るデバウ商会には悪い噂があるものの、そこはとても平和な様子。
ロレンスの夢が叶い、ホロとも一緒にいられる…と思いきや、まさかの展開に!
そんなにうまくいくはずがないとわかっていても衝撃的でした。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いよいよ2人の旅もクライマックス。
ずっと名前が上がっていたデバウ商会の御膝元へ。
新時代のいくさ。
コルもいなくなって、
2人のいちゃがいちゃでいちゃですね。
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まるまる一巻かけてハッピーエンドを書くのかなと思ったら最後に引きで終わった。最終章だと言って下巻なんだから、次で完結するのかな。
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上下巻ということで続きが気になる展開。
ホロもデレ期で幸せムードなだけにこのラストは・・・。
早く下巻読みたい。
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プロローグでいよいよ終幕が近いかなとなんとなしに感じられました。ホロを元気づけようと奮闘するロレンスがいじらしくもよかった。ロレンス自身成長してるんだなとあらためて実感。そしてそれまでの空気が一変する最後の引き。どうまとめてくるか楽しみです。
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ついに最終章ですね!
上巻は幸福なエピローグの予感に満ちていて
読んでいてうれしくなりましたが、最後の最後で
波乱の幕開け?下巻がたのしみです!
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ゴール目の前の最終章。....の前編。
いつもどおり経済の話もありつつ、適度な緊張感もありつつ、そしてホロとのいちゃいちゃっぷりも充分。
「狼と香辛料」というタイトルのおもしろさの集大成がぎゅっと詰まった1冊。
これまでの旅の大きな懸念材料も店を購入した事で根本から覆り大団円に向かうと思いきや、最後の最後で驚愕の引き。
最終巻となるだろう次巻がとても楽しみ。
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あとがきで作者の支倉氏自身も書かれてましたが、いいサブタイトルですね、「太陽の金貨」。読み終わった後、あらためてそう感じました。
いろいろ1巻からの成長を思い起こすことになった巻となりましたが、ふと表紙絵を見ると、イラストでホロの顔がちょっと変わっちゃいましたね。いつからあんな鼻になってましたっけ。鼻フェチとしては小説作品の出来がすばらしかっただけにマイナス要素として気になってしまいました。いきなり脱線。
まああらすじは他の方がたくさんレビューされているだろうから省略するとして、ラストに向けてロレンスが成長してきたことを実感させてくれる様々トピックスや語りがあり、これまでもロレンスの成長を興味深く観察してただけに文字通り集大成となる最終章に突入したことを感じました。ホロとの含みだらけのハイレベルな会話は前巻までに比べると少々抑え気味な印象もありましたが、もはや二人は語らずとも分かってるということなんでしょうかね。
上巻という形をとってますがこの巻だけでも十分楽しめる内容になっているので、話の途中で終わり下巻を待つのが好きじゃない人にもおすすめできるんじゃないかと思います。
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毎回、ラノベなのに経済の基本を考えてしまいます。
今も昔も、人々の経済行動の隙間を穿った者が一攫千金の栄誉にあずかるのでしょうね。
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ついにこの二人もここまで来たんだな。最初の頃を少しずつ振り返るような演出が最終章らしくて寂しいですが、次巻も楽しみです。
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ホロの仲間の名を冠する傭兵団を追って、レスコの街にやってきた二人。
鉱物商デバウ商会が牛耳るそこは、ロレンスたちの想像とは全く違う活気にみちた自由な街だった。
なにはともあれ、傭兵団との邂逅だろう。
ホロの長い孤独と、仲間を思う気持ち。そして、仲間のホロを思う、そして粋な心意気に胸をうたれる。
そしてロレンスは長年の夢がかなうかもしれない状況になる。
しかもかないそうな夢のそばにはホロがいるのだ。
なのに、楽観的になれないロレンスの貧乏性というか、気苦労に気の毒にと思うのであった。
もっとも、そのおかげでデバウ商会がやろうとしていることが見えてくるのだけどね。
…いわば、専制国家から都市国家への変遷過程なのか。
読みながら塩野七生の「海の都の物語」を思い出していた。千年にわたるヴェネチアの物語なのだが、貿易によって商人が動かす都市国家であったヴェネチアはレスコに似てなくもない。いや、似ているのかもしれない。
と、ロレンスとホロの二人は、相変わらず微妙な距離を保ってますよ。
お互い好きなのにね。男女に大事なのは、勇気とタイミングっすかねww
…何もかも上手くいってる感じだったのに、暗雲が…。
でもって、下巻に続くのであった。
早く続き読ませて下さいm(__)m
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狼と香辛料最終章上巻。レノスの街での探索が主な話の内容です。ここまでくれば、ホロとロレンスのやりとりはもう意思の疎通が通っていて、相変わらずの夫婦漫才な感じ。下巻に続く最後の辺りはまさか!なんて思いました
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考察して考証する中世期経済ファンタジー15冊目
お互いの気持ちを確かめ合った後でもなかなか踏み込みきれないライトノベル。
踏み込めない理由も色々付けてはいるが、今回はその一端の昔の仲間の件が傭兵部隊の伝承で片づき、
ロレンスはついに自分の店の手付けを払う。
いやもう、ここまで来たら、ホロの帰郷が1年ぐらい待てない理由がわからないほどで。
ロレンスの販路メンテの問題があるのであれば、一度メンテに回って、その後にまた探索にかかるとか、できそうなモノだが。
まあ、感情的なところもあるので、そういうモノばかりでもないことは、わかる。
まあ、長くなりすぎたかなあ、とは思うもので。
店を買ったところで、もう一波乱ありつつもハッピーエンドというのが、良いところかなあ。