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「プロフェッショナルは歯切れが悪い」これはけっこう大切なことだと思う。世の中の問題となる事象はそもそも白黒がはっきりと付けられるものではない。それを知っているからこそ、プロフェッショナルは口ごもるし、言いよどむのだ。一方で素人はシンプルな回答を求める。プロなんだからわかるだろうと。その素人の声が大きくなりすぎると、問題が「粗雑な方法で」解決を迫られる。その事の危険を我々はもっと知るべきである。という論理には納得する。その一方でプロフェッショナルに任せすぎることの危険も確かにある。プロフェッショナルの知恵や技術はもちろん必要だが、大衆の意見は常に間違っていると決めつけるのもまた同様に危険だと思う。
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ここまではっきりと言い切られると気持ちが良い。
スカッとさえしてくる。
表現は過激だが、主張には納得できる部分も多い。
普段読み慣れないものを読めたという意味も込めて「面白かった」。
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医師である著者が、痛快、痛烈な筆致で日本のビョーキをえぐり出します。
毒が効いてますし、字面を真に受けると気に食わないと思う人も多いでしょうが、私は面白かった。
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いろいろ学ぶことが多い。印象に残った言葉。
素人は、100%白黒を要求する。プロは、グレーのケースもあることがわかっている。
敗戦処理はエースの仕事。医師の仕事は、敗戦処理?こいつは逃げてないと思わせること。
情報が害毒を生産する。すべての情報を盛り込むこと問題。見る人は何をもとめているか。医療情報は、安心感を求めている。
人は、自分がやったことではないことにリスク0を要求する。しかし現実にはリスク0ではない。
人間はじっとしていられない生きもの。いらぬ治療でも行なうことにかける。
諸悪の根源は、民主主義。現代の選挙制度破綻している。
病気と偏奇境目を人為的につくっている。
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医者の里見清一が、自身の勤める医療の実態や、群集心理や世相を斬った一冊。
医療関係についてはさすがに説得力があるものの、それ以外の世の中の情勢については?
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まだ読み始めたばかりだが、衆愚の具体例は今の日本社会にそのまま当てはまると強く感じた。
プロの軽んじる素人にはなりたくない。