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投稿者:けy - この投稿者のレビュー一覧を見る
『幸福な王子』が気に入ったので読んでみたが難しい。サロメの純粋さを恐ろしげに書いていたのはすごい。しかし、社会風刺が多すぎて、学のない私では中々ついていくのが難しい。ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』を読んだ時と似た感覚だ。
紙の本
楽しみ〜
2018/09/15 16:22
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投稿者:リョウ - この投稿者のレビュー一覧を見る
サロメの話は、よく別の本で登場してきたりしていたのでずっと気になっていました。
これから読みますが非常に楽しみです。
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訳は大変読みやすい。そして本編はとても短いのですぐに読める。読み始めさえすれば。
白眉は訳者のあとがきと解説と宮本亜門氏のそれぞれの文章である。全部合わせると本編より長いんじゃなかろうか。
はじめに「サロメ」本編を読んで、その後解説なんかを読んで再度本編を読む…と面白いんじゃないでしょうか。そして本書読了後には他の方が訳したサロメを読みたくなりました。
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淫靡! その一言に尽きる。聖人に恋した王女サロメの「わたし、あなたの唇にキスしたいわ」は殺し文句。継父の子への執着、同僚の兵士を見つめる兵士と、禁断の愛要素にも満ちております……!
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サクッと読めるのがいいねww
「おや?」っと思える伏線が「なるほど!」と解説で納得。
分かりやすいことは古典の美学だな!
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本編より解説の方が長いけど、解説の内容が理解できなかった。
聖書やワイルド、三島由紀夫の知識があったら多少は楽しめると思う。
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まずは新訳。表紙がなかなかホラー。そのうち鴎外にもとりかかりたいです。
言葉が右往左往する様が不穏でしゃーない(ドM顔で)
あとすごくほも
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新訳なので、読みやすい。
キリスト教について知識があればもっと楽しめたかも。
解説をよんで学ぶことが多かった。
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ブクログ:2013/2/26
読了:2013/2/28
ワイルド研究者による解説は読み応えがあったけど…肝心の本編は全然引っかからなかった。
サロメの言葉遣いがちぐはぐで、全然一人の少女として像を結ばないんだよな~。
「私、踊りたくなんかない」とか言う女の子が、「お前の髪が愛おしい。」なんて言うかね。
ヘロデも、「イチイチ、〜するでない」というセリフがあって、なぜそこが片仮名!?と、よく分からない訳があって、白けてもた。
作者の後書きで書かれている「新訳の動機」も、要約したら「時代は変わってるのに訳は古いまんまだから、新しくしなきゃ」ってことで、普通だなぁ~~、わざわざ数ページ割いてまで書くことかなぁ~~、って思った。
田中さんの解説だけが良かった。
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オスカー・ワイルドの戯曲。訳の新しいやつ。
225ページ中 本編80ページ。残りは訳注・あとがき・解説。
おまけ多すぎ。本文だけ読んだ。
ストーリーだけならすごく好きなんだけど、本としては好きじゃない。買うなら別の本で買う。
肝心の本文は、みんな自分のことばかりで全然人の話を聞いちゃいないのが面白い。
ヘロデは下品な親父。してやったことを言いつのり、自分を大きく見せようとする。
ヘロディアはまともだから攻撃されてやさぐれる。
預かりものの言葉しか話せないヨカナーンは自分がないから薄っぺらくて弱い。
頭の軽いシリア人と腰の重い近習の最初から飛ばしてる感じも、みんなその辺にいそう。
この前読んだ『少女たちの19世紀』http://booklog.jp/users/melancholidea/archives/1/4000259423のおかげで、サロメの無邪気な怖さは「魂のない子」の系譜だろうかと思った。
必死で懐柔しようとするヘロデは、「漁師とその魂」の、魂を捨てようとする漁師をとめたがる魔女や影の反転かな。
最後の一行は私の好みには余計だった。
p33の片思い連鎖の扱いがなおざりすぎて思わず笑ってしまった。
人が死のうがその恋人が嘆こうが聞いちゃいないサロメかわいすぎ。
もし身勝手なのがサロメだけなら嫌な気分になったかもしれないけれど、みんなが身勝手だからサロメの振る舞いも自由に見える。
p56の不妊罵り合いも知恵袋あたりにありそうで、当事者だったら笑えないかもしれないけれど私はやっぱり笑った。
文学って高尚に読まないほうが面白いものも多いだろうな。
で、本として気に入らない部分。
軽い訳はハードルを低くするためだというのに、多すぎる注と解説はとっつきにくさを助長する。
せっかく今の言葉にしたのに初めて読む人に先入観を植えつけまくってはもったいない。
私は、間違おうが的外れだろうが、最初に読むときは自分の頭で好き勝手に読みたい。
違う読み方を探すのは、自分の読み方をつくってからでいい。
売り物になるほどの解釈だって、個人の感想にすぎないのだから、参考にはなるけれど「正解」があるわけじゃない。
私は解説やあとがきを読むのも好きだし、この注で初めて知った面白いエピソードもいくつかあったけど、それでも蛇足だと感じる。
ひとつの本のなかに他人の解釈がこれだけくっついてくると、素直に読むには邪魔になる。
さらにこの本では訳者が前面に出ているから、この人に興味を持てないとつらい。
ちゃんと読めば面白いのかもしれないけれど、あなたたちに興味ないんだよなあと思ってしまった。
訳者のファンで手に取ったというなら楽しめるかもしれない。
「幸福の王子」の解説を読んだときは同性愛を無視してワイルドは読めないと思ったけれど、同性愛だけで読むのもやっぱり歪むだろう。
最初に男とセックスしたのはいつで誰が相手でみたいな、実際のところは本人にしかわからんことまで当然のように語られているのは気色悪い。
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まるで完成された素晴らしい絵画のように、陰惨ながらもとても美しい物語でした。最後の、サロメがヨカナーンの首にキスをする場面が好きです。恐ろしく、グロテスクで、不条理極まりない、けれど完全に純粋な恋。美しい、と思います。
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「ヨカナーンの首」「いやいや」「ヨカナーンの首」「いやいやいや」「ヨカナーンの首」「ええーい!」がコントのようで笑ってしまった。ヘロデの話を聞いちゃいないサロメかわいい。サロメのセリフは全部ゾクゾクする。
新訳と言われているこれが初めてのサロメだったので、これ以外を読んだら自分はどう感じるんだろう、という興味がでた。
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妖しい月光の下、継父ヘロデ王の御前で艶やかに舞ってみせた王女サロメが褒美に求めたものは、囚われの美しき預言者ヨカナーンの首だった――少女の無垢で残酷な激情と悲劇的結末を鮮烈に描いた「世紀末最大の傑作」が、芥川賞作家・平野啓一郎の新訳で甦る! 宮本亜門舞台化原作。(裏表紙)
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戯曲。これがとても面白かった。今はもうこういうの出てこないだろうけど新訳で読みやすくなり雰囲気がつかみやすかった。何を見るかによって印象が違うかもしれないがそれぞれに何かを象徴していて印象的だった。
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巨万の富を約束されても欲しいのは一貫としてヨナカーンの首。
頑固一徹。
王様に長々と説得されたとしても、欲しいのはあの人の首の一言。
一連のやりとりがとても滑稽でもあり、サロメのどうしようもない感じがまた狂気を感じました。
愛を知らないから?拗らせてしまったから?
純粋過ぎるから?後のとんでもない行動、斬首された人の首にキスだなんて‥想像するだけで気持ちが悪いですが、
愛していたからこそ出来る事でもあるのかもしれませんね。