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現在は、航空評論家として活躍している小林宏之氏の、42年間に及ぶパイロット生活の回顧録です。
小林氏の現役時代の総飛行時間は1万8500時間、日本航空が就航していたすべての国際線を飛んだ唯一のパイロット。そのフライトの中には、総理専用機の機長をはじめ、湾岸危機・イラン/イラク戦争時の邦人救出機の機長といった特別なミッションも含まれています。
本書の内容は、その小林氏自らの筆による現場経験からの肉声だけに、語られるエピソードのリアリティが光ります。そして、もうひとつ伝わってくるのが、JALマンとしての矜持。
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著者は日本航空で42年間パイロットとして勤務し、その間病欠などの個人都合でフライトに穴を開けたことはないという。
ハワイへの憧れがきっかけでパイロットになった著者はラストフライトにホノルル~成田便を選んだ。しかしラストフライト後の花束贈呈などの行事は辞退した。
乗客に何も感じさせないことがいちばん、と思ってフライトしてきた自分にとっては、ラストであろうがなかろうがひとつのフライトが予定通り完結したに過ぎない。乗客にとってはパイロットの初フライトもラストフライトも関係ない、との心意気からだ。
ラストフライトを終えて~
「まったくいつもと同じ気持ちで飛ぶことができました。四二年間、安全運行と健康を支えてくれた全ての方々、JALを利用していただいたみなさまに、感謝の気持ちでいっぱいです。」
「”事故原因が何であろうとも、万が一、その事故機のキャプテンが自分だった場合は、みんなから石をぶつけられる覚悟をしておけ”と言い聞かせてきた妻には、”ありがとう”という言葉以外は、でてこない。」
(メモ)
1.著者が実践したリスク・マネジメントサイクル
①未然防止
②被害局限対応
③回復処置
④事後処理と再発防止策
2.健康管理
①食べる
②動く
③寝る
④ストレス・コントロール
⑤健康診断の活用
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2018年11月5日読了。
237ページ。
著者サイン入り。
小林氏の講演もお聞きするかも
危機管理と健康管理は同一とのこと、共感。
著者は42年間で自己都合のフライトキャンセルは一度もなく、JALの国際線全路線を飛んだことのあるまさに「グレートキャプテン」
この本、今は売ってないらしい。