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紙の本
日本人のたましいの汚染
2007/07/23 23:45
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
河合隼雄先生が亡くなられた。つい先日のことだ。非常に残念である。既に日本はグローバル社会の一員として大きな役割を担っている。いやでも広く世界の人々と交流していかねばならなくなった。国際化が叫ばれて久しい。本書のタイトルは”日本人の”アイデンティティではなく、”日本人と”となっているところが微妙。つまり日本人のアイデンティティ、日本人としての自覚みたいなものを解き明かすような趣旨のものとは違う。著者はかつて欧米へ留学し、西欧人と日本人との自我のあり方の差を感じていた。日本人の自我は欧米人のように「個」として確立されていないそうである。日本人は自他との相互関連の中で生きているので、「我を殺す」ことも多く、それが欧米人に誤解される原因にもなる。ただ、それが常に悪いとは言えない。有効な場合もあるから、日本人はこれまでうまくやってきたのだ。
本書は心理療法家としての著者の体験からの考えや感じたことをエッセイとして発表していたものをまとめた本である。
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