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紙の本
うむむむ、小説が読みたいなあ…
2002/07/31 01:30
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投稿者:marikun - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近はもっぱら作家としてよりも、評論家としての活動が目立つ法
月さんですが、そんな「評論家・法月綸太郎」としてのお仕事をま
とめた1冊。
収録されているのは18の評論&解説なのですが、そのうちの1編
以外はすべて単行本か文庫の解説として書かれたものです。そこの
ところを押さえておかないとこの本を楽しむことが出来ないかも知
れません。ちなみに私が読んだことのある作品は3/18でした。
やはり解説というのはその作品を読んだうえで(または読むことを
前提として)読まないと、なんとも言えないですよね…。例えば、
自分が読了しているエルロイの「ビッグ・ノーウェア」に関しての
評論は、とても面白く読むことが出来ました。また、未読の作品に
関しても読んでみたいなと思わされる文章もあります。しかし、こ
こに解説されている作品すべてに、それが当てはまるのかどうなの
かはちょっと疑問です。ネット上や他の書評家たちの意見を文庫化
に当たって注を入れているところが、いかにも法月綸太郎!そんな
に悩むと胃に穴が開かないか心配になってきます(笑)。
紙の本
心配になるくらい力のこもった名著
2002/08/23 20:46
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投稿者:瀬名秀明 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫解説を中心に、文芸誌などに発表された長文の作家論なども収めている。山口雅也の解説がコラム的だとしたら、この法月綸太郎や、あるいは笠井潔の解説は実に「評論的」だ。中上健次や坂口安吾などいわゆる純文学系から、綾辻行人やコリン・デクスターなどの本格ミステリー、さらにはジェイムズ・エルロイや瀬戸川猛資までが並ぶことで、作家・法月綸太郎が見事に立ち上がってくる。名著だが、毎回こんなに解説に力を込めていたらしんどいだろうなと個人的には心配になる。ただし「評論的」ではあってもどこかにあたたかさが残るのは、やはり文庫解説という体裁のためだろう。
紙の本
スリル溢れるミステリー批評
2002/03/12 19:38
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投稿者:牛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本業の方がすっかりおろそかになっているうちに、いつのまにか評論家としての方が存在感を感じるようになってしまった著者によるミステリ評論集の増補版。文庫解説を中心にしているため、雑然とした印象も与えるが、切れ味鋭い文章の数々は、どれも惚れ惚れする面白さ。巻末に瀬戸川猛資の讃辞が載っているが、夭折の批評家の後を継ぐ存在として(いろいろ文句はあるものの)最右翼であることは間違いないだろう。
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