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話題の玉村さん。
混同が多い。
自分で見たものと聞いた話。
自分で実行した話と架空の話。
この本にもどちらも出てくる。
実際のことを知らない人は読むと
どこまでが事実でどこからが作り話かが
見分けがつかないだろう。
ま、そこが腕のいい作家ということでもある。
そして着眼点がいつも素晴らしい。
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[ 内容 ]
直木賞作家として、経済コンサルタントとして一世を風靡した「株の神様」邱永漢。
10年前すでに自著『マネーゲーム敗れたり』で、今日の世界市場経済崩壊を喝破した予見力の持ち主は、85歳の今も中国を舞台に農業ビジネス・プロジェクトに奔走する。
著者は、邱永漢の率いる投資考察団に加わり、中国大陸における農業ビジネスの実際を目の当たりにする。
中国の食糧自給率が100%でなければアジア経済の活性化はない、と予見する邱永漢の経済哲学、生きる知恵を、「農」の人・玉村豊男が追跡ルポ、インタビューする。
[ 目次 ]
第1章 波の向こうの流れを見る
第2章 アジアの農業の新しい地図を描く
第3章 中国人の和牛牧場
第4章 タバコ工場のワイナリー
第5章 フロンティアは西へ
第6章 邱永漢の目のつけどころ
第7章 十年後の中国と世界はどうなっているか
あとがきに代えて-八十五歳の誕生日会
邱永漢の略年譜
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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著者にしては珍しいタイプの本のように思われる。
しなやかに行動する「邱 永漢」氏に、以前から興味があったので
読んでみた。
邱氏は、実際はどのような活動で経済生活を成り立たせているのか
不勉強でしらないが、
その柔軟な思考と行動力は、ぜひ身につけたいと思いつつ
いまだ進歩せずの自分に反省。
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「株の神様」といわれる邱永漢は、父親が中国人で母親が日本人。台湾に生まれ、東京大学を終戦の年に卒業した後、台湾に渡り反政府運動に参加する。当局に捕まる直前に香港に逃亡。その後日本に戻り、作家として直木賞を受賞する。
婦人雑誌におカネにまつわるテーマがないのをきっかけに、この分野に取り組むようになる。
中国の経済成長をみて、今後は食糧需給が問題になるとにらみ、85歳の今も、中国国内で様々な食糧ビジネスに携わっている。
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信じる事は、自分のつかんでいる何かを手放すことなのなもしれない。
手放したあとの事に気持ちが支配される事の無いように、自身を律するのは訓練がいることだろう。
ショートカットが成功しても、失敗の経験は積み上げなければならないらしい。
だったら、存分にショートカットもし、失敗もし、そこから何かを見つけ出し、
次へ活かし、成し遂げたい結果をつかむしかない。
変化から人間は逃げられない。
しがみついて文句をいう暇があったら、自身で動かせという事か。
社会を望むように動かせないまでも、自分の得心が得られる生活は案外手に入れてしまうものだ。