ハーモナイザー・エリオン 借金だらけの魔法使い みんなのレビュー
- 著者:吉村 夜, イラスト:ことぶき つかさ
- 税込価格:682円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
正統派コミカルファンタジー?
2004/04/21 13:41
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投稿者:彬兄 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公であるエリオンは新米のハーモナイザー(調和術師)。ハーモナイザーとは魔物と金銭契約を結んで使役する魔法使いの事。まあ、召還術師のようなものです。
主人公であるエリオン君、一応、天才を自称するだけあって、結構才能はあるんですが、自信過剰というか、調子に乗りやすいというか、肝心なところでどこか抜けています。しかも、欲張りなもんだから、ほいほい他人を信用してころっとだまされることもしばしば。
田舎の家を飛び出して魔法学校に入り、努力に努力を重ねてようやく独立する事の出来たエリオンは、新米ながにいきなりちょー強力な魔物である炎の魔神と契約してしまいます。もちろん、契約金も莫大な額を要求され、コネもネームバリューもないエリオンはろくな仕事にありつけず怒涛の借金地獄に……。こう、なんというか、小市民が浅知恵であがいて泥沼にはまっているというか、そういう話です(笑)
始終「金が欲しい、金が欲しい」とうめいているエリオンですが、どんなに厳しい状況になっても人として超えちゃいけない一線はきちんと守ります。悪魔の囁きに決して屈しない本当の強さを持っています。ここいらあたり、巷にあふれている『力が欲しければくれてやる』系ありがちダークヒーローとは別ジャンルの物語です。
他のキャラクター(主に魔物)も、わがままだけど妙にけなげなところがあったり、お調子ものだけどどこか憎めなかったり、独創的ではないけれどもきちんとした個性があります。ある意味、コミカルファンタジーの正統派と言えるかもしれません。
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