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読み終えると、この「ふたり」というタイトルがまさにこの物語を表してるなぁ、と強く思う。クラスの誰にも言えない二人だけの秘密を共有しつつ、不安や苛立ちや悲しみ、ひとりでは抱えきれないものを、「ふたり」で一緒に支え合って越えていく物語。上手いのは、物語に出てくる「大人」の描き方。大人は決して清廉潔白じゃないということを描きつつも………あとは読んでお確かめください。
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クラスでいじめられている転校生の佳純と、それに気付いてしまった准一。
ある日、ふたりはお互いにミステリー作家「月森和」が好きなことを知る。
月森和は覆面作家で、別名義でも本を出しており、別名義の謎は既刊の小説の中に隠されているらしい…。ふたりは図書館で月森和について調べ始め、距離を縮めていきます。
本を通じて、友情ともほのかな恋心とも取れるような関係を育んでいきます。
それぞれ家族のことや進路のことで悩みながらも、それに向き合い、乗り越えようとする姿がとても良かった。
章ごとに主人公が准一、佳純と入れ替わるような構成になっているのも面白い。
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初恋っていいですね…。
ふたりともピュアで!
主人公の准は、中学受験を控えた小学6年生の男子。
去年転校してきた同じクラスの女子、小野さんがいじめられていることに気づいた准は、月森和という作家をきっかけに、小野さんと仲良くなっていく。
月森和の別称をふたりで探しはじめるが、ふたりでいることで、クラスの皆からからかわれてしまい…。
将来への不安とか、相手を思いやる気持ちとか…、この年齢の悩みや思いが、素直に伝わってきます。
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図書館で覆面作家を追う小学生の男の子と女の子。
読まざるを得ませんわね。
純粋過ぎるふたりに熱くなる頬と目頭。
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転校して、クラスでいじめられていた女の子と、同級生の男の子が、図書館に通って、好きな作家さんの謎を解いていく...。小学校6年生って難しい年頃だなと自分の経験からも思いました。共通の好きな作家さんがあって、二人の仲が近くなっていくところは、ほほえましく、うらやましいなと思ってしまいました。
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【物語】ふたり 小学六年生の話。素直に共感でき読みやすかった。今年一番はまった本です。小学生から大人まで読んでほしい。
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小学6年生の准一と佳純が覆面作家の正体を突き止めていく物語。
二人がそれぞれ相手を大事に思い仲良くなっていくのが純粋で微笑ましい。
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六年生の男女の話。月森和という覆面作家の別名義を見つけようと、図書館に通う二人。
いじめられている女の子を守ろうと見ている男の子。
六年生で、照れずにこんなにストレートに異性を好きって言えるのは、二人とも穏やかな性格という設定だからかな。男の子の両親が離婚していて、息子の恋愛に気付いた母親が、思いはどんどん変わっていくもの、と話したのが男の子の心に残っていたのが、印象的。女の子は母親と手話で会話するが、この母親がとても前向きな考え方をするのがよかった。
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小学生が覆面作家の正体を探る話だが、その中に淡い恋心やいじめの問題が盛り込まれている。読んでいると主人公が中学生ぐらいに感じる。読みやすく読後感も良い。
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2014年度 青少年読書感想文全国コンクール高学年課題図書。
ふむふむ。
なかなか面白く読めた。
小学校6年生の主人公2人、
男の子准と女の子佳純の交互の一人称形式。
佳純は転校生でクラスメイトから苛められているが、
小学校もあと少しなので卒業するまでの我慢だと思っている。
准は中学受験を控えた男の子。
クラスメイトの佳純への苛めは嫌だけれど、
きちんとみんなに、やめろよ、とは言えない性格。
そんな2人が実は同じミステリー作家のファンだと知り、仲良くなる。
ミステリー作家にまつわる秘密を協力して解き明かそうということになり、
2人は毎週土曜に図書館で会うようになる。
それぞれに悩みや事情を抱えながら、
静かに、しかし着実にお互いへの信頼感を育んでいく様子に好感が持てる。
舞台が図書館なので、本好きの琴線に触れやすい内容。
本好きの子にはもちろんだけど、
一人称なのと、改行と会話が多いため、大変読みやすいので、
それ以外の子どもにもすすめやすい。
課題図書にしては良い作品だったと思う(笑)
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課題図書。小学生の恋愛ものってあまりいいのが無かったけど、これはオススメできます。イジメとか親の離婚とか、今時の話しなんだけど、読後感が爽やか。
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二人を繋いだツールが本だったのが嬉しい♪
いじめに対する、先生の対応が素っ気なさすぎたのが気になったのは、私だけ?
読みやすい本だった。
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いじめ、親の離婚、親の障害、受験、卒業、恋愛、謎解き
など多様なキーワードが盛り込まれており、
最後にきちんと収束できるのかとハラハラしてしまいましたが
思った以上にスッキリとまとめられていました。
よく練られた内容で、読了感よしです。
ただ、これで読書感想文を書くとなると
テーマが多すぎて逆にやりにくさを感じるのは…私だけでしょうか。
課題図書であることを意識せずに読むぶんには十分楽しめます。
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ただ横に座って、一緒に本を読んでいるだけ。
それが何より嬉しく、何より落ち着く。
ずっとこの時間が続けばいいのにって思う。
これはやっぱり恋物語だ。
素敵な恋物語。
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この本は表紙とタイトルに惹かれて借りてみました。
なんとなく表紙から怖い本だと思って借りたんだけど、
全然違いましたね。
6年生だというのに落ち着きもなく崩壊気味のクラス。
そこの男子で頭は良いけど大人しくあまり目立たな准と、前年転校してきて一部の女子のいじめのターゲットにされている小野さんが主人公。
小野さんへの嫌がらせに直接注意を出来ず、けどなんとかしてあげたいと思った准が取った行動がきっかけで、
准と小野さんが共通の作家、月森和の作品が好きな事がわかり急速に仲良くなって行きます。
各家庭の事情や准の中学受験、小野さんへのいじめ等に悩みながらも、月森和が別名義で本を書いている事を知った二人は、別名義を探し当てようと行動に出ます。
最初は准が先に借りているた本を小野さんに読ませてあげるのが目的だったのに、お互い気になり始めて、
一緒に居る時間をもっと増やしたいって考え始めた辺りからの初々しい初恋の感じが微笑ましいw
小野さんへのいじめに心を痛める准と、准の家庭の事情を知り悩む小野さん。
お互いを大切に想う気持ちが良く出ています。
謎を解いたらこの先お互い合わなくなるのか、中学へ進んで大人になるにつれ自分達が変わってしまうかもしれない漠然とした不安、親からの反発等がこの先どうなるの?ってドキドキでしたねぇ。
謎が徐々に解けていく辺りはかなりワクワクしました。
1度や2度の失敗では諦めない。むしろ一緒にいる時間が
長くなってお互いちょっと嬉しかったりw
終盤には准と小野さんの心の成長だけでなく、クラスメイトたちの心境の変化も。
そして、読み終えた時に涙が出まくりましたw
他人を信じる気持ちって大切だなぁ。
この作者の作品はこれが初なので、他の作品も読もうかなと思います。