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ジャイアントキリングという魅力的な勝利を天皇杯の舞台で何度も見せてくれている松本山雅FC。
本書は当初、松田直樹というワールドカップ経験者が、JFLを舞台に、何を感じ、どんなプレーを魅せ、どんな影響をチームに与えるのかを主軸にして、山雅の魅力を描くことが目的だったようです。
しかし、ご存知のとおり、松田直樹は一年前、練習中に倒れこみ、亡き人となってしまいましたので、松田直樹を回想し追悼するような印象が強い作品になっています。
それでも、JFL時代からホームゲームの入場者数が7000人を超すほどに地域の住民に愛されている山雅の魅力を随所で感じることができました。
この本を読んでいたら、地域リーグからJ1を目指している山雅サポーターの熱い想いを追体験をしてみたくなりました。
そんな「サカつく」を作ってくれないかな。ねぇ、セガさん?
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一気に読みました。
僕が松本山雅というチームを知ったきっかけは、07年に大学進学を機に松本に引っ越してからになる。当時チームは北信越リーグ1部を戦っていた。とある授業の一環でそのホームゲームの試合運営ボランティアを体験することになったのである。たしかパルセイロとの「信州ダービー」だったと思う。(無料試合ではあったが、6000人近く入場したと記憶している)
その後、何度かボランティアとして運営のお手伝いをしてきた者としては、山雅がJ2で戦っていること自体がまだ信じられない。「ホントよくここまで上がってきたなぁー」と感慨深い。
2011シーズンは本当に「松本山雅劇場」だった。(たぶん初版を手にしている人のほとんどがそう感じていると思う。)
改めて、松田直樹というサッカー選手の存在が与えた影響をひしひしと感じたし、個人的にも就職して松本を離れることになったため、山雅を松本との接点のように感じていた。
そんなシーズンを取り上げている本書を読み進めていくにつれ、だんだんと興奮する自分がいた。
今シーズンはJ2に昇格して、これまで2試合しか観戦できていない。
また、アルウィンのゴール裏でタオマフを振り回したい、そんな気分にさせてくれた。
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どこも大変なのではあるが、社会人チームの大変さは、ちょっと特異ではないだろうか。
社会人チームの選手たちの多くは、普段は普通に仕事をし、シーズン中は土日に試合がある。職場で頑張り、絞られたりつきあいがあったりしながらも、帰ると走りトレーニングをして、終末に向けてコンディションを整える。交通費その他いろいろ自腹、誰のサポートがあるわけでもなく、怪我をすれば仕事にマイナスになることだってある。
本当に、好きでなければ出来ない…と、思う。好きだから、悪条件をなんとか乗り超えて、週末のピッチに立っている。
これは、松本山雅、松田直樹の物語であり、そしてそんな日本中の社会人サッカー小僧への応援でもある。
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松田が加入し、3 1 1があり、変則開幕となりそれでも信州ダービーは長野に競り勝ち……。県内はダービーのTV中継があった。松田の突然の病いに驚き、回復を祈ったサポーターはどれくらいいただろう。そして確率的には極めて困難なところから奇跡の昇格。2011年にウェブのコラムを追ったりローカルのTVや新聞で読んでいたものが一冊に。感涙もの。サッカーはW杯から地域チームまで、どことシンクロしても暮らしを豊かにしてくれる。
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松本山雅というクラブを意識しだしたのは
いつくらいからなんだろう。
同じ著者の「股旅フットボール」を
読んだあたりだと思うんだけど
実際に初めて山雅の試合を見たのは
2008年の天皇杯、神戸戦。
当時、北信越リーグのくせに
ウイングスタジアムのアウェイゴール裏に
1000人近くのサポーターが集まってたのが印象的。
で、昨年の「クラシコ」とか、
松田直樹の件とか、
アルビレックスがやっちゃった件とか、
J2昇格とか、(ここまでが本の中身)
ソリさん&野澤入団とか、
個人的にはいろいろ突いてくるクラブのひとつ。
で、この本。
数名の知人wが
登場(おもに、というかすべて8章w)することもあって
しかも、その知人たちが文中で述べているように
「やっぱり、いまがいちばん楽しい」感じが、
はたから見ててもわかる。
もちろん、今年からJ2も入替戦があったりするので
気が気ではないだろうけど。
映画「クラシコ」も楽しかったけど
この本も十分に楽しい。
(松田直樹の件は悲しむべき出来事ではあるけれど)
オリンピックで日本代表に興味を持った方にも
いずれ(←ここ重要)読んでほしいな、と思う1冊。
そして、新潟…。
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昨シーズン、J2開幕戦(vs東京V@味スタ)を観に行くための予習として購入。そして今さら読破。
なんてドラマティックなチームだろう。クラブの戦績以外の歴史や地域との関わりを知るとそう思わずにはいられません。『クラシコ』を観ても松本市民の生活に深く入り込んでいるのがわかります。浦和とか、鹿島とか…Jのオリジナルチームにはマネできない「クラブが地域にもたらす幸せ」が山雅にはあると感じました。
松田選手がこのクラブを選んだのも何かの縁だと思ってましたが、それは必然だったのかも。
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試合の記録よりも、人に迫っている部分が面白く、取材で掘り起こされたエピソードは新鮮で思いのほか楽しめました。
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①アルウィンに行きたくなる。
②サッカー専用スタジアムの魅力
③松田直樹という選手の魅力
④松本山雅というチームの魅力
……に満ち溢れた一冊。
J2の下のJFLの、そのまた下のカテゴリーである地域リーグにおいて圧倒的な人気を誇ったチームを支える、地元サポーター達の“想い”に、胸が熱くなった。
故郷からJリーグ入りを目指す福島ユナイテッドFCと重ね合わせ……その未来に想いを馳せるにはもってこいの作品だった。
★4つ、8ポイント。
2013.07.16
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けれど思う。Jだけでは無いと。
私たちの国には、様々な競技の、多様なカテゴリーのリーグやゲームがあると。
それにしても思う。フットボールのリーグの取材者として、宇都宮徹壱という稀代の書き手がいることの幸いを。
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つくづく対象的なクラブだな、と。松本の方が良いとは思えないけれど。ただ、他のクラブのことを知るというのは大切。直樹のことにはあまり触れられてはいない。あくまで松本山雅の2011年シーズンについて綴ったルポルタージュと思った方が良い。
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じっくりゆっくり時間をかけて読んだ本。
昨年度、大阪の万博競技場でガンバ大阪VS松本山雅の試合を見た。
試合結果は1-0でガンバ大阪の勝利。しかし試合内容はガンバがほとんどの時間においてボールを支配しているにも関わらず、山雅が根気のある守備をし、ゴールネットを揺らした1点は山雅のオウンゴールであった。試合後、負けたはずの山雅のサポーターたちは大声援のチャントで選手を迎えた。「ガンバのイレブンにゴールを決めさせなかった!よくやった!いい試合だった!」と、わたしにはそう聞こえた。「遠くから応援に来たのにも関わらず負けてしまったのに?なぜ?」とわたしの心の奥に何かが引っかかった。長い前置きになってしまった。気になっていた松本山雅にさらに注目をしはじめたのはこの試合がきっかけだった。
この本を読んで、わたしの心の奥に引っかかっていたものはなくなった。
なるほど、松本山雅。おもしろいチームだ。
松本山雅について少しでも気になる方はぜひ読んでみてほしい。
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このチームが、来季の2015年シーズンからJ1に上がります。ということで、記念に読んでみました。
松本という都市、アルウィンというスタジアム、愛されるチームというのは様々なマスコミでも騒がれてはいましたが、やはり1冊読むと、そのストーリー、チームの成長には驚かされます。
サッカーチームの成長に興味がある人は、お勧めです。
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著書はサッカーが大好きな選手たちとサポーターの物語です。1試合に1万人の観客動員を誇る松本の熱い思いが伝わってきます。数年後にはぜひJ1に昇格して欲しいものです。故松田選手も願っているでしょう。
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Fマリノスを離れた松田直樹が、大好きなサッカーを続けるべく選んだJFLのチーム松本山雅。多くのifが本著によって解決した。全てのサッカーファンに読んで欲しい1冊だ。「マツダナオキ 松本のマツダナオレたちと この街と どこまでも!」