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紙の本
魔法使いの地獄
2015/09/10 12:44
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
≪九位≫グラフェーラ・トリアが仕掛けて来た全面核戦争の危機と、王子護ハウゼンが仕掛けて来たアトランチス人でっち上げによる魔法の周知という策略の二つに対応するため、魔法使いの世界と悪鬼の政府は呉越同舟の複雑な絡み合いを見せる様になった。その混乱の中で、警察機構の中に組み込まれた十崎京香は、≪公館≫の論理を保持したままで研ぎ澄ます。
再演大系の魔法使いにして“普通”の女子高生・倉本きずなは、彼女の身柄を狙う神聖騎士団が米国を通じて日本政府に働きかけた関係上、≪公館≫からも追われる立場になってしまった。魔法使いとして強力であることを知った武原仁は、彼女にライフル銃を渡し、敵を撃つようにいう。
≪九位≫と鴉木メイゼルの闘争も描かれるのだが、今回の中心は“普通”の女子高生・倉本きずなの転落と絶望だろう。魔法使いとしての力に目覚め、ゆえに武原仁に突き放され、敵を殺さなければ殺されるという、正真正銘の“地獄”に落とされる。そこで掴んだかに見えた希望も、さらに彼女を突き落とす結果にしかならない。既に地獄の底にいるメイゼルの戦いとは対極にある様相だ。
ここは真の終着なのか、あるいは“普通”を取り戻せるときが来るのか、それはこれからの展開にかかっている。
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