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異星人襲来による惑星滅亡…リアルに。
2016/03/30 23:27
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投稿者:TawashiSTK - この投稿者のレビュー一覧を見る
SFってサイエンス・フィクションって呼ぶものだが、その「もしも」をこうまでリアルに追及されると、本当に怖い。下手なホラーなんか足元にも及ばないくらい。
その中でも、必死に生き延びる道を探っていく、主人公やその周辺の人々の努力と勇気と…それに「自らの命より他人が生き延びる道」を譲る「亜人=人の所有物として作られた人造生命」たちの心は、涙なしには語れない。本当の優しさ、本当の人の心というものが描かれている、そういう点でも異色のSFだった。
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マガザン帝国との全面対決をしのいで、ほっと息をついたマイドとアウトニア軍。だがそのころ、人類が初めて出会う異種知的生命体―エイリアンが、人類圏めがけて「伐採」さながらの侵攻をかけていた!人類最新鋭の兵器すらもまったく役立たない状況の中、マイドはエイリアンの進む先に王女メイのいる辺境惑星があるのを知って!?「命を投げ出しても彼女を守る。それが僕の使命だ…!」待望の「でたまか」シリーズ新章がスタート。
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表紙に負けて読みましたでたまか2冊目。
前回読んだのが通算6巻目、コレが9巻目なのでかなり飛んでます。
とりあえずこの巻までの間に前回(天下大乱篇)で死にかけたメイ王女がもう元気になったりはしていないようですが、彼女が帰ってくるめどはしっかりたった模様です。
しかし、彼女を助けるための医術はこれからの医学の可能性と怖さを思わせるものでした。
細胞の状態に分解して再構築する、つまりは「クローン」です。
記憶をちゃんと元通り持つコトが出来る点とオリジナルの肉体は死滅する(この表現怖…)が今言われているクローンとは大きく違いますが、肉体は以前と全く同じでない姿にもなれるため、言うなればこの技術で「不老不死」が可能になってしまうと思われます。
読んだときゾッとしましたです。
他にはそういう技術を利用して人間の奴隷的な存在として「作り出される」存在「亜人」とか。
彼等についてはこれからの世界にとって大きな存在になっていくであろう(本人が望んでいるかはともかく、彼はメイ王女の運命を共有する気持ちは間違いなくあるので)マイドが疑問視・そして堂々と「対等の存在」であることを望んでいるので良い方向に向かうでしょう、が、彼等はあくまで「作り出された存在」なので奴隷という概念がなくなれば生まれてくることが出来るのかな?とは思うのですが。
今回はマイドの叔父・トーダさんやステラ博士などカッコイイ大人も大活躍でしたね。
しかし今回出てきた「宇宙人」は宇宙人へのロマンが失せてしまう恐ろしい存在でした。敵意からではなく、自分達の生殖活動のために人間を襲いつくす、コレは怖い!
全く地球もとい人間の概念が通用しない存在、コレが1番出会う可能性の高い異星人かもしれません。
今回は上記のような問題が山積みで、結構シリアスでしたね。美男美女はいっぱいいますが(笑)。
マリリン姉御も大活躍ですわんv
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ついについによりひどい状態に。
宇宙軍士官学校と銀河乞食軍団を足して二で割ったような印象がないでもない
つらい話だぜ
でも一貫しているのが、相手を叩きのめさないことだね
勝たなくていいから負けない道をとって、諦めさせるやり方だ。
ローデスと戦ったときも、帝国とも、異星人とも、ぜんぶそこがキモなのだなあ