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【感想】
本書は登録時点で★2であった。もっと評価されていい。昨今の社会を席巻する安直にいろんなものを手に入れたがる風潮にかつを入れる本書に快哉である。
【レビュー】
・大きい、少ないじゃなくて、きちんと数字で言おう。
・全体の中できちんと部分を比較しよう。
・様々な角度から眺めよう。
・座標軸は有効だ(重要軸と緊急軸で)。
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「筋道をたてて考える方法はこれ!」と提示するのではなく、「数学・物理を日常生活の思考に活かそう」と訴える内容だった。
高校数学のおさらいとでも言うべきか、ほぼ忘れかけていた関数や微分積分をちょろっと思い出した。
正直ここに書かれている思考法はほとんどの人が無意識に脳内で処理しているものであって、改めて意識し直すにはまわりくどい方法だと思ってしまった。
ただ、直感のみではやはり誤謬も大きくなるため、思考の道筋を一つ一つ確認していくという作業も無駄ではない…のかもしれない。
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至極当然のことが書いてある印象。
一般向け。
数学的手法を用いること。
数値で評価すること。
グラフや表にあらわしてみること。
自分の力で制御できることを頑張る。
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数字にだまされない。
説得力がある。
仮説のたて方がうまい。
――さあ、成果の出せるこんなすごいアタマをつくろう。
論理思考のプロセスは数学や物理学に学べ。
数値化する、Xで考える、分解して再構築してみる、座標軸におく……等の手法を、
普通の文系ビジネスマンにありがちな日常を例に説く。脳の使い方が格段にうまくなる本
微分、積分の意味や関数の応用についてなど
数学に疎い人間にとって興味深い言及がなされている。
・「基準を明確にする」ということは「筋道たてて考える」ための基本中の基本であり、物事を客観視あるいは数値化する第一歩です。
・この記事に書かれている「当せんしやすい日」…の“当せんしやすい”には何ら科学的根拠がありません。
ここに書かれている数値はいずれも“実数”であり、“何人が宝くじを買ったのか”にはまったく触れられていないのです。
・つまり、私たちの肉眼に見える光はすべての光(電磁波)の中でほんの一部に過ぎないということです。
・結局、いろいろなことを勉強するのは、自分自身が、さまざまな“ものさし”をもつためなのです。
・…「無ストレス生活の秘訣」は、
(1)自分の「ものさし」に従う
(2)自分にできることとできないこととを区別する
(3)自分がやるべきこととやるべきでないこととを区別する
(4)自分が尊敬する人以外の評価は気にしない
(5)どんなこと、どんな人にも感謝の気持ちをもつ
(6)少欲知足
・さて、ここで私が強調したいのは、牛島投手の「状況、経緯がわからなければ、最後に投げる球を一概に決められるものではない」というすばらしい答えです。
・つまり、さまざまな事象を関数関係で表し、そこに含まれる各要素(式の中の“項”と呼ばれます)を分析することにより、その事象の実態が明確になり、自分たちが努力すべきことが明瞭になるのです。
・また、消費電力と日(…)との関係を表すグラフから得られる「面積」は、総消費電力量を表すことになります。
・…私が信頼する人は、まず、“ぶれない人”、そして“一時の感情に左右されない人”です。
■目次
まえがき 数学や物理から論理的思考を学ぼう
第1章 客観的に見る
(大きいか小さいか、多いか少ないかを考える
数値の根拠、背景を知る
非日常的な数字を日常的数字でとらえる
さまざまな角度から眺める)
第2章 思考を整理する
(座標軸に置いてみる
グラフ化して全体を見る
図を効果的に使う)
第3章 筋道をたてる
(未知の“X”で考える
関係を数式でつかむ
分解して考え、再構築する)
あとがき
人生に役立つ強力な技術