投稿元:
レビューを見る
エロティックを追求したグリムのパロディではこれが一番好きです。
赤頭巾の少女っぷりには思わずドキドキしましたよ!
投稿元:
レビューを見る
個人的に教訓が理不尽なのが逆に良かったかな。
その時代の考えかたってフェミティシズムを全く無視したものだったり
差別や犯罪が不当に正当化されたりしていて、人々に中にもそうした偏見や先入観が蔓延っている。
童話という形で子ども達の前にそれを突き付ける事は残酷だ。
作者のオリジナリティもセンスがよかった。
投稿元:
レビューを見る
まず、あとがきにあるようにグリム、アンデルセンの童話を批判しつつパロディ化した小説ということ。
これを頭に入れてから読まないと、とんだ男尊女卑の作品になってしまう。各物語最後にある教訓は笑い所満載。
「マッチ売りの少女娼婦」の教訓にある社会主義者たちはブルジョワジーとプロレタリアートという階級を開放し社会の平等をめざした。しかし、彼らは、男女とう階級の解放はかんがえなかった。という一文はなるほどと唸ってしまった。
グリム、アンデルセンの童話から当時の社会状況が良く見えてくる作品。
投稿元:
レビューを見る
眠り姫が性に目覚めるとき/白雪姫の魔女裁判/
おませで可愛い赤ずきん/シンデレラと大足の姉たち/青ひげの失楽園/
男の国へいって死んだ人魚姫/マッチ売りの少女娼婦
ものすごく 人間的な物語と感じるのは、
わたしたちが小さい頃の記憶で知っている童話に
隠されていた、真実でありその社会背景。
単純な物語こそ、多角的な見方で解釈ができる面白さ。
投稿元:
レビューを見る
読書録「グリム、アンデルセンの罪深い姫の物語」2
著者 松本侑子
出版 角川文庫
P206より引用
“そして言葉狩りは、思想狩りにつながる。「表現の自由」は守
られなければならない。”
テレビ局に勤めた後、小説家に転身した著者による、グリム、
アンデルセン童話を元に大人向けにアレンジを施した一冊。
眠り姫からマッチ売りの少女まで、大人向けに性的な描写を前
面に押し出して書かれています。
上記の引用は、あとがきでの一文。
グリム、アンデルセン童話の差別性についての著者の考え。この
ように表現の自由は大切だと書かれていますが、現代で問題のあ
る言葉を使うには、それなりの解説も必要だとのことです。
ーーーーー