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甘くない現実を甘く生きる。そんな感じがする。
奥さんの里帰り出産中の新婚生活(仮)。
せっかく一緒に住んだのに押入れじゃないと眠れない。
綺麗な世界。
解説が西加奈子なのもうれしかった。
―ただ、人はたぶん、電柱のことだけ話して過ごすわけにはいかないのだ。
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奥さんのいる男性に愛人として囲われて、奥さんが出産で里帰りしているあいだに1ヶ月半の新婚生活(仮)を送るという…。なんだかぐったりするお話。読んでて身につまされて辛い。主人公のアホさ加減が自分にダブって辛い。なんだかいろいろ思い出した。
主人公のアホさ加減にしても、お相手の男性の狡さ加減にしても、それを描きながらそのタッチは甘くて優しくて、あたし的にはこういう描き方は耐え難いなあ。と思いました。もっと辛辣に!もっと戯画化して!…そういうふうに描いてくれないと。このアホと狡さの野放し状態が許せなくて、なんだか疲れちゃった。
吉田さんとハナちゃんをめぐるお話は、楽しかったです。
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今の自分とかぶるところが多くて読んでいて痛かった。細かいエピソードがうまいと思った。恋の終わりは案外このくらいあっけないのかもしれない。
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ニューカレドニアの離島で、木陰のビーチチェアで
フルーツカクテルを飲みながら読書、の1冊。
内容的には爽快感ゼロ(笑)
でも、文体があっさりしてたから昼寝できたりして楽でした。
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C+
出版社/著者からの内容紹介
例えば月の明かりを灯すように、世界を少しだけ変えるスイッチがある
セイちゃんの奥さんが子供を産むために実家に帰っている一ヶ月半、新婚生活(仮)が始まる。待ち望んでいた、二人だけの穏やかな日々、なのに。例えば月を灯すような、何かを変えるスイッチを探す、一夏の物語。
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疑似新婚生活を送る主人公の身の回りの出来事が描かれる。
愚かだとわかっていても、それでも好きなものはしょうがない。その気持ちが凄くよくわかって、でも冷静に考えればどうにかしなくちゃいけなくて。でもどうにもできない主人公のどこかに自分の影を見たりするのかもしれない。
主人公の周りの登場人物たちがとても魅力的でした。睦月君や弥生さんのような友人が欲しい。
唐突に現実を突きつけられた主人公が、自分の力で前を向こうとするラストシーンがとても好きです。
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女の子が、不倫相手の奥さんが里帰りしている間に、
不倫相手と仮の新婚生活を楽しむ。というお話。
不倫の話って好きじゃないんだよなー。
橋本紡の作品は好きなのだけど、
読み返したくなる話ではなかった。
コンビニで出会う姉弟はいいな。
あのふたりはいい。
どうでもいいけど、解説が西加奈子だった。
西加奈子もすき。
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不倫のお話
主人公の年齢が20代後半なのだけれど
まったくそんな感じのしない 話し方や思考の持ち主で
なんだが同年代の存在に思えてきたりしました
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橋本紡さんの作品は二作目。
ほのぼのとした情景が浮かんでくる。
今回はいろんな登場人物が出てきたが、憧れる人はいなかった。けれど、登場人物がいろいろと絡んでくるのは、面白いと思った!そのためか、物語の流れが淡々と流れるのではなく、ゆっくりと流れてるような感覚であった。
個人的には、弥生さんみたいな友人がいれば、恋に頑張れるかもw
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真剣に生きる人ほど、愚かな事をしてしまう。
些細なことで怒ってみたり、つまらないことで喧嘩したり。
真剣に生きている人程、損をして、馬鹿をみて、馬鹿にされて。
勝手に人を愛する軽薄極まりない男は自分を見向きもしないのに、ひたすらに愛して。
人とは所詮、その程度のものなのだ。
この軽薄極まりない男は、やはり好きになれない。
でもそんな奴ほど、人が寄ってくるんだろうと思ってみたりもする。
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吉本ばななの「白河夜船」みたいな感じ。
愛人生活をしてる女の子が、何かのきっかけで外の人と知り合って変わってくのとか。
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「最後どうなるんだろう?」と終始思いながら、読み進めた。物凄い出来事を、淡々と、淡々と一人称で描いていく視線は、阪急電車を書いた有川浩の視点に似ているのかもしれない。もちろん作風は全然違うけど。
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セイちゃんとの付き合いは止めたほうがいいけど、こういう女の子ってかわいいなぁと思う。
仮の新婚生活でいろんな人に出会って、もっと世界を広げて、自分を大切にして、幸せになってほしいな。
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思い込みと運命の違い。
『しょせんは仮の新婚生活なのだ。いや、偽りの新婚生活だ。
だって本当の新婚生活は決してやってこないのだから。』
頭は理解しても心が理解してくれないこと。
みんな寂しい、みんな弱い、みんなズルい。
意地。
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橋本さんと不倫。が、うまくつながらず、とまどったのも正直なところ。
ただ、押入れでしか眠れなくなってしまう彼女を責めることはできない。なんというか、皆が皆賢い女じゃないっていうことと、セイちゃんのように妻もいるのに手をつける阿呆な男もいる。という辺りが。なんというか、世の中ってうまくいくようでうまくいってないよな。と。
睦月と弥生の姉弟関係が、一服の清涼剤のように感じられた。