1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画を観て、今まで見たことのない色を持つ印象だったので、原作を読んだ。
これ一冊がフルに、そう思う見た目。 (映画の長さが先入観を植え付けたようで)
ところが、ビックリするほどの短編だった。いや、短編の部類の中でも短い。
ベンジャミンに関わる設定は必要分あるし、これはシナリオに膨らませるのは大変でもとてもやりがいのある楽しい作業だったのではと思わずにはいられなかった。
ちなみに、新旧2度映画化されている「グレートギャツビー」。こちらも同作者の原作。
(映像プロットとしての相性が抜群にいいのかもしれない。)
紙の本
表題作以外はまるでつまらない
2024/04/12 15:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベンジャミン・バトンは映画が先だった。人間の成長を逆再生させただけなのに、実は直面する困難は案外見た目に適っている瞬間があったり、そのくせ逆転した成長のためにままならない状況があったり……一見して出オチみたいな設定でありながら、見る人によって解釈や教訓が変わる得るような懐の深い作品だった。原作に当たる本書の表題作も、そのルーツを感じるような味わい深い短編だ。
しかし、それ以外がてんでダメ。人間関係もキャラの行動も背景も何もかも横着な説明だけで済ませているし、時制も人称も作法に則っているようでいて切り替えができていない。作者の中で納得した展開を、説明のための加筆なしに読まされているようで、読み味からして視点がブレているように感じた。ここまで没入できない文章も珍しい。「この短編は読めないよ」とか「この小説は本物じゃない。出来損ないだよ」とか、心の中の山岡士郎が言いたい放題する始末で、いっそ自分のリアクションをいかに面白くするかに気がそれていき、もはや読書に相応しい態度を維持できなかった。
グレート・ギャッツビーが非の打ちどころのない名著だと聞き及んではいるものの、短編がこれでは敬遠してしまう。
投稿元:
レビューを見る
とりあえず映画を見るので買ってみた。
映画化なのに一冊しか入らないとか……。
まだ読んでない。
投稿元:
レビューを見る
なぜか表紙が某カポーティの小説と全く一緒なのが個人的には気に食わないのですが…。
中身はそこその楽しんで読めました。表題作が一番良かったかな?
『アルジャーノンに花束を』みたいにもっとつっこんで書いたら良かったのに…と思える設定ですね(どだい無理な話ですが…)。
あとは「モコモコの朝」が良かったです。
まぁ、やっぱり『グレート・ギャッツビィ』が一番だけどね(というか、これは失敗作な感じの短編集だからなぁ)
でも…映画だとかなり脚色しているそうですね。
ただのメロドラマになっていないと良いけど…。なってそう…。
投稿元:
レビューを見る
映画を見たので原作を読んでみました。実は、映画が3時間近い大作だったのに、原作は短編と知ったためです。あの大作の原作がどうして短編なのか??ちょっと興味があったのです。
結果、この短編集はある意味、すごく面白いです。映画では「数奇な人生」である数奇な一生にスポットを当てているようですが、この原作ベンジャミン・バトンは、年々若返るという本質に迫るような内容で、これはこれでおもしろいです。むしろ、映画を見てから原作を読むと、改めて作者の言いたいことが浮き彫りになるようです。逆に原作を読んで映画を見ると、よくもまあ、これだけ話を作りこんだと思いたくなるような感じです。
これだけ違った意味で映画も原作も楽しめるものって珍しいかも。
やっぱり、若返るというのは夢の世界だけでいいのかも(^^;
ちなみに、ハードカバーでも、この本は出ていますが、100ページ弱の短い1冊になっています。一方、文庫本は、フィツジェラルドの他の貴重な短編も含まれています。それぞれ特徴ある作品ですが、個人的にはちょっとなじめない作品もありました。でも、一読の価値はあります。
投稿元:
レビューを見る
映画の影響もあって読んでみた作品。
フィッツジェラルドは「グレート・ギャッツビー」しか読んだことがなかったけれど、
短編も書いていたんですね。
原作では映画と違って若返ると共に頭脳も年齢相応のものになっていくのが見所ではないでしょうか?
かつての記憶を持ったままに若返るのであれば、たくさんの記憶に包まれて生きていけますが、
若返ると共に思考能力も記憶能力も低下するのでは、今まで持っていたものを失いながら生きていくの
と同義であり、とても悲しいことなのではないでしょうか?
当たり前のように年をとり、記憶や思い出が増えていくこと。周囲と共に同じように変化していくということ。
そんな当たり前が幸せなんだということを、フィッツジェラルドは書きたかったのかも知れません。
投稿元:
レビューを見る
表題作の醒めた感じもいいけれど、『最後の美女』と『異邦人』がたまらなかった。
フィッツジェラルドの描く永遠に失われた時とイノセンスに対する切ない郷愁に、胸が締め付けられそうになる。
個人的にホッパーのこの絵はイメージじゃない…NYなんだもの…!
もっと南部っぽい絵にしてくれれば良かったのに!と思いました。
投稿元:
レビューを見る
人と人との間に積み重なる複雑な感情または空虚さが、本当に上手く表現されているので、かなり元気な時に読まなくてはいけない。表題以外の短編の方がよかった(=表題のは元気じゃない時でも読める。)。
投稿元:
レビューを見る
老人に生まれて年とともに若返って行く人生がわずか50頁。
精神は体に支配される部分とそうじゃない部分がある。
ホラー的な種を含むファンタジーだ。
投稿元:
レビューを見る
映画がすごく気になってて
原作を見つけたから読んでみた
この話をどう映画にしたんだろう
というくらいすごくあっさりした短編で
映画がみたくなった
やっぱ翻訳したやつって
文章がしっくりこない
しかもものすごく古い話だし
途中で挫折
投稿元:
レビューを見る
ベンジャミンバトンの話はすごく短く映画の感じとは違っていました。
でも、俺は映画の感じよりも小説のほうがよかったな〜〜と思う。
映画まだみてないけどね(笑)
投稿元:
レビューを見る
映画化された「ベンジャミン・バトン」他、奇妙な気分になる短編が収められた本。
1つ1つストーリーが際だっていて印象深い。
短編のスピード感を味わうために、1篇ずつ時間をとって一気に読むといい!
投稿元:
レビューを見る
ブラット・ピッド主演映画の原作。
人とは違って生まれた時には老人、年月を経るに従って若くなっていく数奇な人生・・とのことで読みはじめたけれど、期待したほど楽しめない。映画はみていないけれど、老人から若くなっていく映像での表現の方がインパクトがあって面白いだろうと推察する。人は見た目が重視されるんだから。
投稿元:
レビューを見る
2009.06.02
ベンジャミン・バトン ◎
レイモンドの謎
モコモコの朝
最後の美女
ダンス・パーティの惨劇 ◎
異邦人 ◎
家具工房の外で
投稿元:
レビューを見る
http://blog.livedoor.jp/axis_anri/archives/1271776.html
だが、正直期待外れだった。
とてもあっさりと書いてあるのだ。それはそれで好みの人にはいいのかもしれないが、私の期待していたものとは違っていた。
私がフィツジェラルドに(一方的に)求めているのは、バブリーな登場人物たちと、彼らが繰り広げる馬鹿らしくも健気な金持ちライフをあんまりうらやましくなく描写してくれること。