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発達過程にどうやって視覚ができあがってゆくのか、見るという能力がどうやって獲得されるのかを紹介している。難しい分野なので理解するのが大変なのだけれど、文章が丁寧なので割と読みやすい。
それにしても。この分野の研究では、赤ちゃんにいろいろなものを見せてどう認識しているかを推し量る実験系が多い。創意工夫と忍耐と…たいへんな研究だ。
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著者の専門が発達心理学なので、主に赤ちゃんの視覚発達からの見解が目立つ。
しかし、実験心理学的な視覚研究の導入には役に立つだろう。
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[ 内容 ]
私たちの視覚は、生まれながらにある種の驚くべき能力をもつ一方で、眼や脳が発達し、見る経験を積むことでようやく、動きや空間、形、顔などをはっきり認識できるようになる。
本書は、赤ちゃんの視覚の発達を丹念に追うことで、脳のなかに視覚世界がつくり出される複雑きわまりないメカニズムを解明していく。
[ 目次 ]
第1章 主観世界に生きる私たち
第2章 この世界を見ているのは脳
第3章 「動き」をどう見ているか
第4章 「空間」は頭の中でつくられる
第5章 「形」を見るために必要なこと
第6章 「顔」だけは特別
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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あとがきにおける、「研究を続けていく喜びは、優れた研究発表をして成功することではなく、人生の中で尊敬できる人物に出会えることにつきると思う」という著者の名言に感銘を受けます。
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視覚の心理学の本.よく見る内容に加えて,著者の研究する乳児の視覚の発達についての内容が多く書かれている.視覚についてはもちろん脳と密接に関連するが,視覚に関する内容だけでも未解明なことだらけである.
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イングス『見る』という分厚い本を買ったものの、視覚の本をしばらく読んでいないこともあり、『見る』を読む前のウォームアップのつもりで読んでみました。
全体的に簡潔に書かれていて読みやすいです。
まず「主観的な視覚世界から我々は逃れなれない」という点を明確にした上で、見るという行為の「意識を伴う・伴わない」という二面性について解説があります。
その後に「動き、空間、形、顔」と処理の複雑な順番に解説があるので、同様の書籍にありがちな、あちこちに飛ぶことなくスラスラと読めてしまいました。
かなり気に入りましたので、こちらの著者の他の本も読んでみます。