紙の本
人体は放射能にどれだけ耐えられるのだろうか?を科学的に検証した一冊です!
2020/02/05 12:43
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、難解で高度な科学的知識を分かり易く教えてくれることで大好評の「ブルーバックス」シリーズの一冊で、同巻は放射能の人体への影響について解説された書です。東日本大震災以来、私たちの日本人に間で放射能汚染についての関心が高まっています。他方、私たちの中には放射能についてかなり誤った理解がなされている部分があることも事実です。そこで、同書では、人体が放射能にどれだけ耐えられるのかということを中心テーマとして、被曝の調査報告をもとに、放射線の生体への影響を科学的観点から詳細に分析した一冊となっています。
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3.11から3年経過したが原発の影響の真実はよくわからない。この本は科学的にその影響を検証しようと試みている。
第1部は放射能のエネルギーの基本的な知識の話だ。野球のピッチャーとバッターに例えたBqとSvの違いの説明はわかりやすい。
100Svの放射線を浴びると人間は即死だ。しかし、100Svのエネルギーは24calに相当し、1Kgの水の温度をわずか0.024度上げるだけのエネルギーなのだそうだ。改めて放射能の見えないという特性の恐ろしさを感じる。
2部は科学的に放射性物質と生物との影響を解説している。ウランから結構沢山の放射性元素が生成される。
それら元素の生体内での役目が説明されている。やはりその中でもセシウムの影響が大きいと思われる。
その後は専門的な話が続く。ここは読み飛ばす。
第3部は広島・長崎、原爆実験、スリーマイル、チェルノブイリ、福島の各種データが示されている。
これらのデータを見せられると日本の特に関東に住んでいて大丈夫なのだろかと真剣にそう思う。
3.11以降新生児の死亡率は増えているというデータもある。これらのデータは真実なのか?どんな相関関係があるのか?
多くの人に検証してもらいたい。
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「100ミリシーベルト以下の被曝は心配ない」は本当なのか?原爆や原発事故、劣化ウラン弾による被曝調査をもとに放射線の生体への影響を検証。
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いつの間にか図書館の返却期限が過ぎてしまってたので、福島原発事故に関わる章だけ読んでみた。
データと結論の間にちょっと飛躍があるんじゃないかという印象だ。最初から通して読めば納得できるのかもしれないけど、とにかく「放射能は怖い。危ない」の土台の上にすべてを組み立てるやり方では、あまり科学的とは言えない。