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少年時代の桜井京介が遭遇した事件のお話なのだけど
ここからあの京介につながる必然性は感じられない。
京介誕生物語に思えないというか。
ちょっと残念。
お話としては、篠田さんのゴシック風味は薄め。
少年たちが多く登場するせいか、若干ラノベ風。
それにしても、あの人があんな運命をたどったのは
残念でならない。かなり好きだったのだけど。
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桜井京介シリーズ番外編。本編を読んでいなくても支障は無いように出来ているが、本編を読了していればまた違う楽しみもある。
ミステリとしてはあっさりした筋立てで、舞台の雰囲気でストーリーを引っ張っているような印象。
うーん、近年の作品全てに言えるのだが、会話文の作り物っぽさが気になる……。
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そういえばタグの機能があるのを今思い出した。そういえば初期段階ではシリーズ物にはつけていたんだ…最近な何も…嗚呼…。
「みんなのタグ」だけじゃなくて「自分のタグ」からも選べるようにしてくれないかなぁ。
という本編とは関係ない呟きは置いておいて。
桜井京介シリーズが終わってからもうどのくらい経ったのか。単行本のスピンオフも何冊かスルーしてしまっていたものの、こちらは本編のエピソード・ゼロなので買ってはいたけれど、とにかく本編最終巻の記憶が遠すぎて、そっちをちょっとでも読み返してから読もうかなぁなんてずっと積んでいたんですが、もはや開き直って新たな気持ちで読んでしまった(苦笑)。というかたぶん途中まで読んでたような…まぁ最初から。
聖マカーリィ学院での直接的な事件については本編で語られているけれど、こちらはそれより前の同学院の話。本当にスピンオフ的な立ち位置で、直接本編に関わるような話ではないけれど、しいて言えば「聖マカーリィ」という学院自体の補完という意味合いは大きいかも。
ベタ設定をあえて組み込んでくる篠田節は嫌いじゃないのだけど、ベタ設定の中でも「偽名」という中二レベルが高すぎて限られた人しか使わないような設定を、ましてや現代劇の中でサラッと組み込み(あくまで篠田節の中でサラッとというだけであって、読み手側からすれば動揺を隠し切れないが)、あまつさえ何度も使ってこられるともうこれは篠田節の中でもお家芸と言っても過言ではない…。
いや、実際「偽名」というわけではなくとも「通名」だったり「氏名変更」だったりは案外多いものだとも思うけれど、ここでの使われ方は実際のそれともやっぱり何かアレな感覚に駆られるのは何故…。
初期の本編はそうでもなかったはずだけど、どうにも途中から(特にスピンオフとか短篇集とか)一人称が多くなってきたのもまた斜めに見てしまう要因な気も。
ごく個人的な好みと偏見で申し訳ないんですが、どうしても自己完結型一人称(独白とかならまだいい)は妙にラノベっぽい印象が先行してもごもご…。
ともあれ内容自体は大きな破綻もなく、閉鎖空間の歪みとその開放を重くなりすぎずにまとめているので、さくっと読めて良かった。単体として読むならもう一歩バックグラウンドの詳細に踏み込んで書いてくれても良かったかもしれないけど、本編の補完兼スピンオフならこのあたりが妥当かと。
なんにせよ「なんでこうなった」ってくらい本編で絡みに絡まりまくっていた京介のしがらみは、本編で6割位はほどけたけれど、こうやってまた少しずつ残りをほどいていくのも良いのじゃないかと思う。
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S町駅ホームにて読了。
この、何だかモヤモヤしたまま心地よく浸れる感じ………久しぶりの桜井京介の世界(番外編)。
またシリーズ読み返そうかな………
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京介が京介になる前の話。
京介メインではないですね。
でも面白かった。
閉鎖空間のあのどんよりした感じ、ミステリーですな~
最後のオカルトチックな部分がちょっと頂けなかったな。
篠田さんのそっちの方の作品はあんまり好きじゃないので。
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【内容】
歪んだ学校、聖マカーリィ学院が舞台。
記憶喪失で倒れていた生徒。ただの事故か、それとも彼は命を狙われていたのか?
京介は謎解き役として登場。
【感想】
う〜ん、やっぱり建築探偵シリーズを読んでないとあんまり面白がれないんじゃないかと思います。
(2014年08月24日読了)
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工藤アキラ、中学生の物語。
……ではなく、あくまで饗庭怜という高校生が主人公の物語である。副題や帯の通り、あまり彼の物語として受け入れる必要はないと思われる。舞台はあの、異様な聖マカーリィ学院。
相変わらず篠田さんらしいとしか説明できない世界観と文体、そして風景である。教会とは似合わない硫黄の臭いが漂って来そうだ。
単発物としたら、ミステリでまぁまぁ楽しめるのではないか、という程度。建築探偵シリーズを読破しているから麻痺してはいたが、冷静に考えれば実に酷い話である。
鐘楼から突き落とされた主人公が一部の記憶を失っているため、どうしても不安定要素がつきまとっている。どうにも意見があっち行ったりこっち行ったりですぐ翻り、まとまりなく読者を迷わす。その中で唯一変わらなかったものこそが疑わなくてはならない現実だとは、実に皮肉としか云いようがない。
もちろん工藤アキラにとっても一つの通過点ではあるのだが、それよりも先を知っている読者としては、少し晴れ晴れしい気持ちで会えたような気がする。
──しかしなんかもう、詳細を忘れかけていることが、なんとも恥ずかしい限りである。
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2014.11.5北海道の閉鎖された学院が舞台の連続殺人事件。主人公は、高いところから落ち骨折で入院、学院に帰ってくるが、事故の起きた前後の記憶をなくしていた。そして、主人公にかかわる人間が次々命を落とす。閉ざされた学院ものはとても好きなんですが、犯人や黒幕の設定がありきたりだったかなとちょっとがっかりしました。雰囲気はすごくよかったのですが…。
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図書館より。
後半一気読み。夜更かししながら読了。
誰が誰?って感じで読んでいたが、結局私はこの作者様の作風が好きなんだろうな。
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桜井京介シリーズ番外編。episode0ということで、工藤アキラ時代の話…はいいけど、本編終了後なのでどの辺りに入る話しか思い出せない…;しかも出番少ない…。不満もあるけど、シリーズと言われると読んでしまう…
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それは彼が桜井京介ではなく、久遠アレクセイ(工藤アキラ)だった頃の話。
北海道の進学校で不可思議な事故に見舞われた相羽怜はもしかしたら殺されかけたのかもしれない。そこから紐解かれ始める真実と引き換えに、彼は母親を奪われた。京介の出番は少なめでしたが、最後に桜井京介として廃校に来ていたのは良かったです。きっと本編の最終巻以降の事だろうと思うと余計に嬉しかったりもしました。
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京介氏が中学2年だった頃。
といってもメインではなく、けれど事件解決の大きな助けに。
全寮制という閉ざされた空間に加え、あの学園での出来事なのでそちらが中心かと思いきや
原因は全く別の方向から来たので
ミステリーとして楽しめました。
先生が騙された!
あの人じゃなかった!!
ラストに勢ぞろいするあたりが物語だけれど。
京介氏に匹敵するキャラクターだと思うけれど
先生、また登場しないだろうか。。。