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チェック項目12箇所。不振にあえいでいる企業が不死鳥のように蘇り、収益力のあるすばらしい企業に変貌する――その原動力になっているのは、ほかでもない「人間の力」です、「人間の力」に限界はありません、どんなに厳しい状況の中でも、その力をうまく引き出せば、必ず活路を切り開くことができます。企業経営で最も大事なことは、そこで働く人々の生活を守り続けることだと、われわれは考えています、いわば企業を大家族のようにとらえているのです。「道徳を忘れた経済は、罪悪である。経済を忘れた道徳は、寝言である」(二宮尊徳)。アメーバ経営の一番のメリットは何と言っても、会社の隅々のことまで数字でわかることです、経営者にとってこんなにうれしいことはありません、また、社内のリーダーの人たちにとっても、自分の仕事の結果がすぐにわかるようになる。現状に満足せず、さらなる高みを目指すということが、これからのリーダーの欠かせない資質と言えます。「価格を決定するとき、顧客が喜び、売り手も満足するポイントはたった一点しかない」(稲盛和夫)、その一点がどこにあるのか、それを決めるのは経営者しかいません、経営者が製造や営業などから意見を聞き、意思決定すべきことです。経営を続けていく中では、「行くも地獄、退くも地獄」という修羅場に出くわすこともあります、従業員を守りながらそんな厳しい状況を切り抜けるには激しい闘志が欠かせません。アメーバリーダーの役割……①「部下を幸せにすること」、「部下の生活を守る」ということです、②部下に「やりがい」と「夢」を与えなければならないということです、③”管理者”から”集団を守る真のリーダー”に変化して欲しいということです。医療機関でも、利益が出ていなければ、高い品質の医療は提供できません、赤字がかさんで潰れてしまったら、一番困るのはそこにかかっていた患者さんや職員たちです。
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ちょっと前に、稲盛和夫氏の「燃える闘魂」を読んで、その内容の精神性偏重にちょっとがっかりしていたところなので、ある意味タイムリーな著作です。
本書の著者の森田氏は京セラで稲盛氏のもと“アメーバ経営”の仕組みとシステムを構築・推進した方で、JAL再建にも副社長として大いに手腕を発揮されました。
本書は、稲盛氏の経営手法の根幹をなす“アメーバ経営”の教科書ともいうべき本です。
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今回の本は、レビュープラス様からの献本です。ありがとうございます。
JALを立て直すのに役立った経営方式を「アメーバ経営」というのを聞いてアメーバとはなんだろうと思った。著者曰く「採算部門の組織を5~10人という小さな単位(アメーバ)に細分化し、それぞれがまるで一つの会社であるかのように独立採算で運営すること」と述べている。
大企業になればなるほど、組織が細分化されていく。誰が何をどのようにしているのか把握するのは難しくなる。経営は、一部の人間がするのものではなく、全社員が関わるべきだという京セラの創業者で名誉会長の稲盛和夫氏の考え方に沿って行くと、会社が傾いて行き、最悪の場合には倒産という事態になってしまう。
今では、稲森哲学のうわさを聞きつけて日本のみならず、世界からも注目を集めるようになっている。業務の「見える化」によって会社の業績を上げて、社員の意識もアゲアゲにすると言う一石二鳥の経営哲学だ。
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京セラでアメーバ経営を実践し、他社へのコンサルティングを牽引していた著者による経営サポートの書籍。アメーバ経営単独ではなく、フィロソフィーが必要ということだった。
これまでアメーバ経営について具体的に記された書籍はなかったが、具体的に項目と算出方法の考え方が提示されており、管理会計の参考になる。部門間の価値の受渡しをどう設計するかによるのだろう。
取り上げられた事例になじみのある業種が少なかったせいか、今ひとつ理解できなかった印象。実践してみない限り、この書籍の良さが分からないのかもしれないが。
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JALを復活させた稲盛さんとそのアメーバ経営の入門書。大きい組織をいかに上手く動かすか。10人程度の小さな自立したアメーバを単位にし、アメーバ単位で自分たちの利益を数字で把握し、かつ、全員が組織全体の経営のことも考えて動く。成果主義の真逆のフィロソフィー。利他の心などの精神主義だけでなく、それを必要としつつ組織を動かすシステムを構築するノウハウだと感じた。JALの復活からも分かる様に、アメーバ経営は製造業だけでなく、医療のようなサービス業なんかにも導入されて成果が上がっているようだ。学校教育なんかにはさすがに難しいだろうか。JALを含めた具体例がいくつか紹介されているので雰囲気は摑みやすいが、それぞれ簡単に紹介されているだけなので、これを読むだけでは具体的なことはなかなか理解が難しい。あくまで入門書。具体的に自分たちでアメーバ経営を行おうと思ったら、著者のコンサルに相談する必要が出てきそうだ。
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★読む目的 !
組織の強化!
★INPUT
・ アメーバ―経営の特徴
会社組織を小集団組織に分け、各アメーバのリーダーが経営者のように経営を行うこと。個々の部門採算管理を行えるので、ほぼすべての社員が利益管理に取り組める。自分たちの努力の結果がすぐに数字に表れる。
・企業経営で大事なこと
そこで働く人々の生活を守り続けること。従業員を守るためには、ゴーイング・コンサーン(永続的な存在)でなければならず、そのためには利益を出さなければならない。つまり経営とは何かを突き詰めると『利益を生み出すこと』。
・独立採算管理
アメーバの総生産高(稼いだお金)は、社外販売の合計から社内販売を引いたもの。この総生産高から、製造にかかった経費などを引いて差引収益(儲けたお金)がわかる。人件費は経費に含まない。なぜならば、個人の人件費の開示につながり、職場の雰囲気が悪くなるから。差引収益(儲けたお金)を総時間(メンバー全員が働いた時間)で割って算出する『時間当たり付加価値』という指標を用いて利益の状況をつかむ
・アメーバ経営のメリット
会社の隅々まで数字でわかるようになる。社員間のコミュニケーションが活発になる。他部署とも助け合わないと採算を向上できないので社員間のコミュニケーションは親密になる。また経営感覚を持った人材が育つ。
・6つの精進
①誰にも負けない努力をする:仕事に惚れ込み、夢中になり、人並み以上に努力をする
②謙虚にして驕らず:内に燃えるような情熱や闘魂を持ちつつ、謙虚で控えめに
③反省のある毎日を送る:日々の反省が悪い心を抑え、良い心を伸ばしてくれる
④生きていることに感謝する:あらゆるものに支えられ生きていることに感謝し、言葉で伝える
⑤善行、利他行を積む:善き行いを日々積み重ねれば、運命を善き方向へとかえることができる
⑥感性的な悩みをしない:間違いを繰り返し人は成長するのだから、十分に反省した後はくよくよしない
★ウガンダの感想
R+さんから頂いた献本です!いつもありがとうございます!成功の秘訣は、一つの課題にどれだけ使命感を持って、集中して頭を絞れるか、努力できるか、そこにかかってくるとのことです。どうしてもやってやる、と強い思いで考え抜くから、そこにひらめきが生まれます。優秀な人ほど自分の自信があるので、他人の考えに耳を貸さなかったり、他人と強調できなかったりするこもあります。熱心に取り組むからこそ、周りの人たちが協力するようになってくれます。ここに成功の本質が隠されてます!
★一言で言うなら
『従業員の物心両面の幸福を追及すると同時に、社会の進歩発展に貢献すべし!』
★OUTPUT
・『目標値』と『現在地』を数字で見えるようにする
ほとんどの社員は、打率も勝敗もわからないで試合をしている。そのような状態で、社員の力を十分に引き出すのは、誰が社長でも至難の業。
・ 全社員が経営に関わる
社員は自分と家族の生��がかかっているから、会社の業績が順調だと安心して仕事に取り組める。会社を大きくすること、売り上げを伸ばすことが、社員の生活向上につながる。経営に関する実績をオープンにし、経営状況を見える化し、自分の給料の源泉となる利益がどこでどのくらい生まれているの、どれだけ貢献できているのかを一目でわかるようする。
・ 時間当たりで物事を考える
『家計簿をつけられれば誰でも経営できる』というくらいのわかりやすさが必要。時間当たり付加価値を見ることで、アメーバの余剰能力や経営効率を見ることができる。『時間当たり』は、創意工夫を生み出すための重要な指標。
・自分の部下を幸せにする
リーダーになったら『まず、自分の部下を幸せにする』。そして、『部下に夢を与えることも大事』と伝える。難しく考える必要はない。『今月2000万円の仕事をしてたら、半年後には2500万円の仕事をしていこうとか、そのうち3000万円にしようとか、そういうことでOK』。現状に満足せず、さらなる高みを目指すことが、リーダーには必要。
・ 値決めは経営
稲盛氏曰く『価格を決定するとき、顧客が喜び、売り手も満足するポイントはたった一点しかない』その一点がどこにあるのか、それを決めるのは経緯者しかできない。マーケットと縁遠い経理部が過去の原価情報をもとに原価計算し、前期の○%減となるように製造していたのでは、変化に対応できない。マーケットプライスを先に決め、どうのように製造すれば利益が出るのか考える。
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京セラのアメーバ経営をJALで実践した森田氏が書いた本。
アメーバ経営とは、少人数のチームでリーダーを中心に目標をたてて実践する経営のノウハウ。
チームが自分たちの収支を時間単位の収益を把握することにより採算意識を高めることができる。
医療分野にも応用できている。
① 誰にも負けない努力
② 謙虚でおごらず
③ 反省ある毎日をおくる
④ 生きている事に感謝する
⑤ 善行、利他行を積む
⑥ 感情的な悩み方をしない
心をベースとした経営学
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アメーバ経営の実践例がJAL以外のケースも紹介され、どのように組織に浸透させていくかが説明されています。採算部門として勘定できるようにしていく仕組みは発明です。
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立ち読み
やっぱり何かよって立つ体系的な仕組みがあるのとないのとでは、大違いだよなあ。
管理帳票類やらアメーバイズムやら、たくさん具体例が出てます。が、結局形だけでなく、フィロソフィーもとなると、なかなか導入するのは難しいですね。経営の根幹だし。
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一人一人がコスト意識を持つ→例えばCAが搭乗時に持ち物を500g減らしたら燃料代がどれだけ浮くか、整備士が動線を改善したら人件費がどれだけ減るか。人間ってそういう情報がないと、常に余分を見てしまう。そこを断ち切るには、きちんと計算して提示しないとダメなのだろう。でも原価がハッキリすれば利益(=目標)も明確になる。責任意識も芽生える。それが最終的な企業としての黒字化に繋がる。原理は単純で明快だ。
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JALの「アメーバ経営」ご存知でしょうか。どん底のJALを再生させた経営手法です。以前トヨタの見える化技術がはやりましたが、あれと似てます。
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稲盛さんが、築き上げたアメーバ経営という手法は、単なる方法論ではなく、「心の経営」と言われるように、人間の心の営みに重点を置いた経営手法と思う。
人生の方程式:
人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力
この方程式は、正しい考え方から大きな結果は生み出されるということを表していて、アメーバ経営の真髄でもあると思う。
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「教科書」とタイトルについているだけあって、アメーバ経営の実践が分かりやすく書かれている。学者による専門書と、一般向け書籍の中間に位置するような印象。
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京セラ 稲盛氏のアメーバ経営に関する本。
会社をアメーバと呼ばれる小集団に分け、その単位で採算を取るような仕組み。確かに結果、責任が明確に数値化できるとやる気に繋がるのだろうと思います。
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帯文:”「アメーバ経営」を知り尽くした著者による企業経営者必読の一冊である 稲盛和夫京セラ名誉会長”
目次:はじめに、第1章 アメーバ経営とは、どんな経営手法なのか?、第2章 JAL再生の原動力になったアメーバ経営、第3章 導入事例に学ぶアメーバ経営、第4章 業種を越えて広がるアメーバ経営、第5章 世界に広がるアメーバ経営