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紙の本
最強は肉屋の店員
2015/09/10 16:13
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
神話の時代、人と竜は相争っていた。竜人ナギと終焉の竜による暴虐を、竜伐神アステイリアが血焔の聖女ルシーニアの力を利用して封じ、ひとときの平穏が生まれた。しかし未だ竜は人の敵である。街に近づく竜を討伐するのは、わずか7人の竜伐騎士とそれをサポートする王立魔法騎士団だ。
そんな騎士団にあって、魔法が使えない呪いを生まれたときから持つシェッセ・リハエルは、剣の腕は確かだが劣等騎士として扱われている。そんな彼女に課せられたお使いは、竜伐騎士でもないただの肉屋の店員ミキハラタクトが倒した上位竜から持ち去った竜仙華を取り戻すこと。
タクトは食べるために竜を狩っているというので、そんなおまけに興味はないというのだが、それを集めているタクトの助手のリュカ・シシルクロエ・ポコ・ヘデルカディオシリオスがシェッセを怖がって渡してくれないので、彼女と打ち解けるために、シェッセは肉屋でバイトをすることになってしまった。
優越者である騎士が下賤の職業に身をやつすなど、騎士の誇りを汚すこと。普通の騎士ならそう考えるのだが、シェッセや、彼女に興味を持っているキャリア騎士のカティナ・イシュルダールは、肉屋への偏見はないらしい。しかし、肉屋の店長のクーミェ・フランシーヌの行動は変態だと感じるようだ。
平凡な職業に身をやつしているけれど、実は前世からの因縁があって…という様な中二設定のファンタジーだ。最近の作品だと、キャラクター的には「白銀竜王のクレイドル」っぽいし、設定的には「獅子は働かず聖女は赤く」っぽい気がする。なので、この作品のポイントになる部分を明確にして押し出した方が、オリジナリティを感じやすいと思うのだが…。
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