紙の本
生々しい人間味
2018/11/24 22:23
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投稿者:ペンギン - この投稿者のレビュー一覧を見る
中野さんの手にかかると、絵の中の歴史上の人物がごく生き生きと感じられてとても面白い。国の力を増大させたということで持ち上げられてるエリザベス女王のカッコ悪いところが紹介されてるところなんか、そのあまりに人間らしさに親近感のようなものを覚える。
紙の本
歴史が面白くなる
2019/09/30 19:30
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界史に全く興味が有りませんでしたがこれは面白いです。アン・ブーリンに同情的ですが、私はあまり同情は出来ないような気もします。死刑にまでしないでも良いとは思いますが・・・。マルガリータ王女の成人後も非常に興味深く思いました。
電子書籍
怖い。
2020/08/30 09:31
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投稿者:yu_ki - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔は堂々と理不尽に王も臣下もやりたい放題。王の臣下は王妃を暗殺し、自身の娘を新しい王妃にと送り込み、イワン王は最愛の王妃を臣下に暗殺され、とんでもなーく怒り狂い、臣下と新しい王妃たち、息子までをも死に追いやったりしたとのこと。暗殺した臣下は自業自得とはいえ、一族郎党皆殺しじゃ!って怖くない?自身の死を美しく演出しようとし、赤いドレスで処刑台に上がったメアリー。斬首はうまくいかず2、3回も剣が振り下ろされ苦悶の末に亡くなった。首はコロコロコロ。現実のこととは思えない、夏の夜にどうぞ。
紙の本
あの愛らしい少女が
2017/03/19 21:26
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベラスケスの才によってキャンパスに刻みつけられた幼い少女=スペイン王女マルガリータの血族結婚の輪に囚われた人生を本書で初めて知りました。今まであの絵の愛らしい姿しか知りませんでした。華やかな世界の呪われた場所の住人だった彼女が気の毒に思えてなりません。
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怖い絵が好きだったから読んでみた 個人的にはエリザベス1世の残念さが意外でおもしろかった感。やっぱり文章はそんなに面白くないんだけど世界史の教科書よりははるかに面白いのでまた続きが出たら買うんだろうなあと思う
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この時代の女性の扱いというか、地位が怖いまでにわかる一冊。でも個人的にイワン雷帝が好き。もっと穏やかというか、幸せに?朗らかに?過ごせればと、願ってみたり。ベラスケスの偉大さも分かる一冊。ヘンリー8世は好きになれないが、エリザベス1世も好きにはなれない。読む人によって肩入れする人は大きく変わりそう。それがまた、楽しい。
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「怖い絵」シリーズが面白かったので借りた本。
中野京子さんの文体は切れ味が良く、読みやすい。
学生時代は世界史にそれほど興味がなく、いい加減にしか勉強してこなかったのに、何度も読み返してしまう。
スコットランド女王でエリザベス一世と覇権を争った
メアリー・スチュワート
ベラスケス作『ラス・メニーナス』で描かれたスペインハプスブルク家の幼い王女マルガリータ・テレサ
「怖い絵」にも出てきた、皇帝による世継ぎの息子殺しの生々しい殺人現場を描いた、
イリヤ・レーピン作『イワン雷帝とその息子』
(なんでこんな怖い事件を絵の題材に選ぶのかと思いつつ、実は一番惹かれた)
なぜロシア皇帝がこのような取り返しのつかない事件を引き起こすに至ったのかを詳しく解説した、
イワン雷帝の七人の王妃
ジョージ一世の妃であるゾフィア・ドロテア妃は
32年もの間、夫に死ぬまで幽閉された。
ヘンリーハ世の二番目の王妃アン・ブーリン
彼女は後にエリザベス一世となる女児を生んだが、
正嫡の男児を望むヘンリーハ世の期待に応えられなかった為に夫によって濡れ衣を着せられ斬首されている。
彼女は映画『ブーリン家の姉妹』でも有名な悪女とされているがどう考えてもヘンリーハ世の身勝手さや無慈悲さの方が目立つ気がする。
前王妃キャサリンとの離婚に反対するヴァチカンを切り捨て、英国国教会を設立という宗教改革をしてまで
アン・ブーリンを手に入れたかったのだろうが、
すぐにそれは憎しみに変わる。
母親が処刑され、一時は庶子に格下げされた苦労が
あったたからこそ、エリザベス一世の慎重で冷徹なリアリストの性格が形成されたのかもしれない。
きな臭くて、うんざりする程血腥い西洋史だが、
他にもメディチ家やハプスブルク家など興味は尽きない。
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中野京子氏の語り口は独特で、歴史上の人物に対する感情がはっきりと伝わってくる。
時に自分の抱く像とは異なり、反発を覚えつつも、
新しい切り口に興味を覚える気持ちのほうが勝る。
ベラスケスの絵にのこされたマルガレーテ王女など、歴史上であまり有名ではない人物が、動きを伴って見えてきたり、とても楽しんで読んだ。
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世界史だけはどうしてもできなかったわたしが中野女史の本はとても面白く読めるのは彼女の筆力ゆえ?今回もわかりやすくさくさく読めました。ただの壁に掛けられた絵が生々しく動き出す瞬間は毎回ぞわざわします。しかし女性に対する肩入れ具合を見ているとなかなか女史自身も生きづらい方なのではといらん心配をしてしまう…
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面白かったー。絵画とか世界史をこんなにわかりやすく解説してくれる本に出会えてよかった。取り上げられているのは5人だが、その人物を通して、多少なりとも歴史がわかる。
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メアリー・スチュアートとエリザベス1世、歴史上の勝者は後者だったが、果たして一人の人間としてはどうだったか…。長年の謎が、すっきりと氷解した!マルガリータは幸せな王女だったのか?絵の中に閉じ込められた不思議を、深い歴史と共に紐解ける、興味深い一冊でした。
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作者が作者だけに、ずばずばっと切り口が面白い。
あっという間に読み終わってしまった。
これらの時代生まれなくてよかった・・・(;^ω^)
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書店のナツイチ・フェアで見つけ、書名に惹かれ読み、堪能しました。別のカドフェスで「怖い絵」を買っていたので同著者の本をとりあえず買っていたら、こちらの方が面白かった。
アン・ブーリンは映画などで著名だけど、ゾフィ・ドロテアとかイワン雷帝については無知だったので、魅力的な人物を知れて満喫しました。
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怖い絵で気になっていた中野京子さんという事、題名と表紙のラス・メニーナスに惹かれて。
中野京子独特の語り口が心地よく面白い。
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絵画の本かと思いきや、絵画を導入部とした様々な国の王族の話。なかなか面白く、通勤途中とかに読むには良いんじゃないでしょうか。
個人的にはイワン雷帝とアン・ブーリンの章が良かった。今の感覚から読むと兎に角グロテスクなんだが、これが人間の歴史かと。
それにしてもベラスケスって凄い画家であることが、同時に読んでいた本と合わせて再認識。プラドに一度行ってみたいものですわ。