電子書籍
ものすごく面白かった、ロマンに溢れてる
2022/04/26 19:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くろみち - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の読み心地で判断すると損すると思う。小説を読む人にも書く人にも工学系の人にもおすすめ!
教養とラノベを下敷きにしたユーモアは文章を追いかけていてにやっとしたし、読みやすいのでティーンにもとっつきやすそう。また、果てない希求に満ちた作品でした。
電子書籍
"世界で一番面白い小説"を巡る話
2017/05/03 21:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る
目標は”世界で一番面白い小説”。”この世で一番面白い小説”のアイディアを閃いてしまったと自称する読者からのファンレターにより、駆け出しの作家が小説の書き方を教える。シンギュラリティを経れば人とAIもしくはAIにより、この世で一番面白い小説が書かれ、世界は変革される・・・のかもしれない。
紙の本
丁寧な描写とふわっとした着地
2011/08/05 14:20
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
新人小説家が小説を書きたい女子大生に小説の書き方を教える話・・・
あまり詳しく書くとネタバレしてしまうのですが、このネタでこの展開自体はオーソドックス
描写は丁寧で楽しめます
後半は若干ラノベテイストというか「おっとりした西尾」的な部分もあり、ふわっとした着地
紙の本
小説個人授業のすえに
2011/07/07 20:20
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
5作目の打ち合わせの帰りに、作家の物見は、デビュー以来はじめてのファンレターを編集の付白誌作子から受け取った。送り主の名は紫依代、女子大生だという。初めてのファンレター、しかも女子大生!ということにちょっぴり舞い上がった物見は、彼女に返事のメールを出してみる。
その返信に書かれていた紫からの意外なお願いは、自分に小説の書き方を教えてほしいということ。この世で一番面白い小説のアイデアをひらめいてしまったので、それをどうしても小説にしたいのだという。
大学時代の講座仲間で院生の茶水に付き添ってもらい向かった喫茶店にいた紫は、とてつもない美人だった。しかも、アルバイトとして小説の書き方を教えてほしいのは、お金のない物見にとっては渡りに舟ともいえる。
その依頼を引き受け、教本に沿って小説の書き方を教えることにするのだが、この紫は見かけ通りの箱入りお嬢さまらしく、知識は豊富に持っているのだが経験が少ない。苦労して少しずつ小説の書き方実戦編を教えていくのだが…その結末は意外な方面に向かっていく。
タイトルが小説の書き方ではなく、小説家の作り方であるというのが内容を的確に表しているといえよう。ゆえに、この本を読んでも小説が書けるようになるわけではないので、ご注意いただきたい。
作者の作品は展開のふり幅が売りの様なところがあるが、今回は慣れてきたこともあるのか、それほどには感じなかった。ここでまた違う方向に筋を振る技を身につければ、次はまた違う展開が楽しめるかも知れない。
紙の本
so-so
2012/08/05 21:50
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:cosmopolitan - この投稿者のレビュー一覧を見る
結構おもしろかったです。
投稿元:
レビューを見る
「この世で一番面白い小説」というなんとも魅力的かつ
超ハードルの高いテーマ(?)に大胆にも挑戦した
異色かつ意欲作。基本的にはキャラもののライトノベルに
SFとミステリ的な要素を加えて、テーマに反して
かなりサクっと読める仕上がり。
結果として「この世で一番面白い小説」という部分が
主人公の若手作家に小説を教わる謎の美少女の正体と
その真相に焦点があてられて行く事になって、
ややトーンダウンした感は否めない...か?
SF的な展開もちょっと急かつ、余りにもスーパー都合のいい
ハイテクっぷりにラストの展開もバレ易くなってしまった...かしら?
ま、その分キャラものとしてはかなり楽しませて
くれるいいキャラ達が作品に彩りを与えてくれるので
さほどガッカリ感はないのですけど...。やはり
「この世で一番面白い小説」ってのに出会ってみたいものですw。
投稿元:
レビューを見る
駆け出しの作家「物実」のもとに舞い込んだ初めてのファンレター。喜び勇んで返信すると、次のメールのやり取りで、この世で一番おもしろい小説のアイディアを閃いた、という内容とそのアイディアを実現するために小説の書き方を教えてほしい、ということが書かれていて……という話。
軽妙な一人称の語り口と、相変わらずの強烈なキャラの掛け合いで笑いの要素を取り入れつつテンポよく読ませてくれます。
中盤からは話は一気に急展開を見せます。そんなところに行き着くのか、と少々面食らった気持ちでしたが、ある意味では面白さが第一のレーベルらしい感じだなあと、思いました。そうこう言ってもなんだかんだで話の展開は楽しかったです。
投稿元:
レビューを見る
たいへんよい作品だったので驚いた。誰にでも一生に一度は小説が書けるというけれど、「この世で一番面白い小説」はそうやって書いて書いて、書かれた先にやってくるんだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
「小説の書き方を教えていただけませんでしょうか。私は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いてしまったのです―」。
駆け出しの作家・物実のもとに初めて来たファンレター。
それは小説執筆指南の依頼だった。出向いた喫茶店にいたのは、世間知らずでどこかズレている女性・紫。
先のファンレター以外全く文章を書いたことがないという紫に、物実は「小説の書き方」を指導していくが―。
野崎まどが放つ渾身のミステリー・ノベル改め「ノベル・ミステリー」登場。
なかなか軽い内容かと思いきや、やはりアムリタ同様最後は驚きの連続で息をつく暇さえありません。
ただ、やはり厚い話ではないので結構さくさく読めると思います。
投稿元:
レビューを見る
内容から戯言シリーズと森見登美彦を連想した。ラノベっぽい派手さがある話なのに、淡々とした印象を受けるのが面白い。それが味でもあり、キャラが薄く感じる部分でもあると思う。
投稿元:
レビューを見る
野崎さんの作風なのでしょうか。ラストの怒涛の超展開は相変わらず・・・というか加速してる?かもです。
前半と後半のギャップはやはり気になるものの、それぞれとしては面白いので星4つです。
なんだかんだで次作が楽しみ
投稿元:
レビューを見る
新人作家の物実はファンレターを送ってきた女性・紫と出逢う。彼女は、この世で一番面白い小説のアイデアを閃いたというのだが……。
キャラ同士の軽妙なやりとりや、ラノベっぽいレーベルを逆手にとったかのような意外性のあるラストは相変わらず見事なものの、個人的には前作までに比べるとイマイチかな。
投稿元:
レビューを見る
2011 4/18読了。WonderGooで購入。
馴染みのラノベ中心書評ブログ(http://blog.livedoor.jp/yamata14/archives/52668670.html)で4つ☆だったので買ってみた本。
ファンと名乗る女性、紫から「世界で一番面白い小説のアイディアを閃いたから、小説の書き方を教えて欲しい」と持ちかけられた小説家、物実の話。
5万冊の小説を読んだ、という美女・紫が、はじめてプロットを立てるときに目を輝かせたり、取材に感じ入ったり、キャラクターを考えることに興奮したり、といちいち生き生きしていて、それを微笑ましく見ている物実に感情移入してしまった。
そんなわけで、終盤の展開は予想の遙か斜め上だったし、「世界で一番面白い小説のアイディア」についてはこれはずるいだろうと思うけど、オチはとても素晴らしかったと思う。
自分は小説は書かないけれど、こんな感じで生き生き文章が書けるとうれしいな。
・・・余談だが、メディアワークス文庫ってラノベ扱いにするか小説扱いにするかタグ困るな。
投稿元:
レビューを見る
アムリタの人。
相変わらず着地点に納得しかけたところで、別の方向に転がっていく感がなんともいい。
淡泊。さっと読めて好きです。
投稿元:
レビューを見る
私は終章近くで大どんでん返しのある話に弱いのですが、
まさにそれでした…ミステリというよりは
ちょっとS.F(すこし・ふしぎ)な話ですが、
ぶっ飛びすぎていないのと、今の時期に読むと
この本で出てくる要素には、怖さと可能性を感じます。
ちょっと7章のみ途惑いますが、最後のラストが
とても心温まります。
うかつなことを書くとネタバレになりそうな、中々上質な
お話ですよ。