電子書籍
夢水シリーズ外伝
2017/02/26 12:08
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投稿者:黄色い刀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢水清志郎の祖先が江戸の町で大活躍です。
江戸時代ならではのトリックにワクワクしながら、楽しめました。
紙の本
子供の本で、無理矢理明治維新が立派なものだった、倒幕は正しかった、勝海舟は偉かった、と刷り込む必要があるんでしょうかねえ。あいつら、結局私利私欲の塊ですよ・・・
2006/02/27 22:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「花見の人出で賑わう江夢川の土手。雨の中を頑張って徳利長屋のために場所取りをした夢水清志郎左右衛門。せっかくの場所を武士達に奪われた。そこに怪盗九印からの予告状が」推理小説。
「ギヤマン壷の謎」に続く夢水清志郎外伝の大江戸編です。一応下巻とは書いてありますが、話は独立しているので、単独で楽しめます。
長崎から探偵術の修業のために上京したレーチと清志郎左右衛門の再会。彼が尾張で出会った不思議な事件。山中に住む変わり者の表具師。彼が飼う何十匹という動物たちが畑を荒らすようになったことに文句を言いに行った男がみた夥しい猫の死体。驚いて帰りついた家の襖には、べったりと血が「れーちの東海道中膝栗毛」。
時代は幕末。江戸では勝海舟と西郷隆盛との会談が行われようとしている、そんなとき。徳利長屋のぶらりと訪れたのは、なんと勝海舟だった。彼が訪ねてきたのは夢水清志郎左右衛門。彼が以前、共に旅をした才谷梅太郎が殺されたということを伝えるために。
江戸の町を戦火から救わなければならない。そう決心した清志郎左右衛門と人が殺しあうのが大嫌いな中村巧之介が、徳利長屋の連中を総動員してかけた奇策。天真流を使う剣士の宿命の対決。江戸城を夜空の闇が包んだときに、海舟と隆盛の胸中に帰来した思い「徳利長屋の怪」。
個人的には、政治的な見方が絡まない「怪盗九印は最後に笑う」の、簡単でいながら鮮やかな謎解きが好きです。正直、平和主義を標榜しながら、結局は自分が守るべきもののためには剣を振るうという巧之介を見ていると、同じく自分たちが大切だと思うもののために戦う幕府や薩長と、守るものこそ違え同根ではないかと思えてならないからです。しかも、ここには明治政府に対する擁護がほの見えるのです。
海舟や竜馬に対する評価も、あまりに一面的で、そんなに明治維新やその後に続く天皇の時代がいいのか?って聞きたくなります。私には、薩長土肥による政治の今に続く私物化、官僚による硬直した時代主義はすべて明治時代に生まれた、と思えてならないのです。
これを読んだ子供たちが、たんなる無頼の海舟を、ただただ英雄かなんぞのように無条件に思い込む、それがいやで堪りませ用にそれでも、そういう問題点を投げかけるということは素直に評価したい気もします。やっぱり大人が、そういった見方をきちんと教えてあげる、それが必要だと思います。
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花見客の見守るなかで予告どおりに盗みを成功させた怪盗九印の正体をつきとめ、れーちの話の謎をあっさり解いた清志郎左右衛門が、幕府軍と新政府軍の戦から江戸を守るために、すごいことを考えた。江戸城を消す…。そんなことができるのだろうか。
出ました下編!!!ウチの苦手な江戸時代設定!!笑
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このシリーズの作者の遊び(?)はそうとうあるんですが、大人になってから気付くことが多いです。
小学生のときに気付けたのはこのシリーズの「寺鰤座」=「ジブリ」くらいしかないと思う。駿さんって人まで登場してたし。
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ギヤマン壺の謎の続編です。夢水清志郎左右衛門が江戸城を消し、西郷隆盛さんと勝海舟さんを、混乱させてしまいます。
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お花見でっすー!
この間で印象的なのは、やっぱり梅太郎さんのこと。清志郎ざえもん、泣くしさ。その後の言うことも泣けるしさ。あー、もう、よすぎ!
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花見客の見守るなかで予告どおりに盗みを成功させた怪盗九印(くいん)の正体をつきとめ、れーちの話の謎をあっさり解いた清志郎左右衛門が、幕府軍と新政府軍の戦から江戸を守るために、すごいことを考えた。江戸城を消す……。そんなことができるのだろうか。勝海舟や西郷隆盛を相手に名探偵の頭脳がさえる。名探偵夢水清志郎事件ノート外伝・大江戸編下巻、はじまりまじまり。
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シリーズの中で一番好きな作品のひとつ!(もうひとつはギヤマン壺の謎とハワイ幽霊城の謎)
何回も何回も読みました。
時代が違うというのもなんだか雰囲気が違ってとてもいい感じでした。
心がほかほかします。
清志郎左右衛門と巧之助さんと梅太郎さんが大好きです!
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やっぱりこのシリーズは好きだなぁ。
タイムスリップしても同様。
しかし名探偵は時代が変わろうが
やはり「名探偵」ですわ。
九印の起こる事件も
おもしろいけれどもやはり
面白いと感じたのは
この作品の目玉であろう、
江戸城消失です。
大掛かりに見えますが
実は単純なのです。
消失という言葉に
惑わされると見えなくなってしまう
トリックです。
著者の作品は
真相に子供たちへの
メッセージもこめられているのです。
本当、教えられる作品ですしね。
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時代が違っても夢水清志郎のぐーたらぶりは健在。そしてなお周りの人たちのことを優しく見つめるところも、理詰めでものを考えられるところも。 侍たちに花見の場所を空けなければ斬ると脅されたときも、主君の花見の場所を血で汚すわけにいかないから斬れないと見切っていたところがかっこよかったです。 メイントリックはちょっと物足りなしでした。
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どれも読んだ、はやみねかおるの作品の、夢水清志郎シリーズのなかでも一番大好きなのがこの徳利長屋の怪。
このシリーズは、小学生の頃に本当に何回読んだか分からない!笑
20歳になった今でも読みたいと思う本。
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現実味はないかもしれないけど、問題の解決方法が教授らしくて好きだなぁ。この大江戸編、これで終わるのはやっぱりもったいない感じがする。魅力的な登場人物がたくさんいて、もっともっと読みたかった。ひとりひとりにフォーカスしても良いくらい、それくらい濃ゆい人たちだった。
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あの社会生活不適応者で常識ゼロの名探偵が泣いたなんて⁉️
まぁあの状況で泣かない人はいないだろう、、、
もしいたとしたらそれは冷酷無情な人間じゃないやつだ‼️‼️
(宇宙人)
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大好きな夢水清志郎シリーズ!コミカルで優しい文章と、暗くなくて温かいミステリー。
「人の心にはだれも線をひけないんです。だれもーー。」
「いまをたいせつにしているから、未来はやってくるんです。そばにいる人をたいせつにし、いまをいっしょうけんめい生きていけばいいんです。」
読めば読むほど、はやみねかおるさんの作品が本当に好きだなあと実感した。
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夢水清志郎事件ノートシリーズ番外編
登場人物が江戸時代の人になって登場します。
子供の本にしては、時代が違うこともあって少々想像しにくい部分が多く、難しさを感じました。
調べながら読むと歴史の勉強にもなって良いです。
基本的にはフィクションなのですが、要所要所の単語に実際の人物の名前や場所が出てくるので、歴史を好きになるきっかけになると思います。
竹光を操る芸人、中村巧之介がとてもかっこいい。
るろうに剣心に出てきてもおかしくないんじゃないかな。
いつも通り地図の挿絵が想像しやすくて良いですね。