電子書籍
攻めの懐の深さよ
2019/05/18 02:01
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投稿者:さなにょろ - この投稿者のレビュー一覧を見る
告白した直後にあんな条件を出す相手、
私だったら無理だなぁ。
巻末に攻め目線のショートストーリーが掲載されているものの、
攻めの複雑な気持ちが読者の想像力にほぼ任されているので、
そこに不満を抱く読者もいるだろうな、と思いました。
紙の本
お仕事BLとしてもオススメ
2016/07/28 16:12
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
攻めの告白がちょっと唐突に思えたのですが、実はずーっと受けのこと見てたんだって最後にわかってじ~んとしました。
懐が深く、熱い情熱も秘めてるいい攻めでした。
受けの空回りっぷりには笑えますが、お仕事BLとしても面白かったです。
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いい攻だったわ! これからの二人が読みたい!ですね。仕事中は厳しくプライベートは甘いっていうのが目に浮かぶような♪
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すぐに再読するくらい面白かったです。お仕事ものは大好きだし、設定もキャラもよかったですね。できれば昔の男の滑落ぶりをもう一行でいいから書きこんで欲しかったです。そこがちょっと不満かな。
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仕事風景もきちんと書き込まれていて、最後まで中だるみなく引き込まれました。
羽根は、以前アパレル会社に勤務していたのですが、ある事情で自主退職している身の上。現在は、ディスプレイデザインの会社に契約社員として採用されていて、真面目に仕事を頑張っている毎日です。
羽根は必死なんですよね。不景気のさなかに苦労してようやく見つけた職で、三ヶ月ことの更新のたびに切られるんじゃないかと不安になって、正社員になりたいと勤勉勤労しています。
そんな羽根が尊敬して信頼しているのは、仕事では厳しく手抜きしないチーフの堂上。彼は自分の仕事にプライドを持っていて、それに見合う才能の持ち主です。それを鼻にかけたりせず、職人気質でちょっと不器用な面もあって人間味がある人物。
羽根は、怖くて緊張してしまうくらい尊敬していた堂上から食事に誘われて、その上「好きなんだ」と告白されてしまって、ここで断ったら正社員はおろか、クビになる…!とおびえちゃいます。
その気持ちはわかります。色恋より食べていくほうが重要事項。
さらに羽根の場合は、ゲイである自分の恋心を利用されて犯罪の片棒を担がされたという、決して公言できない理由で前の会社を辞めているんですよね。
切羽詰った羽根は、正社員になることを交換条件として付き合うことを受け入れるのです。
そして、二人はお付き合いする事に。羽根は晴れて正社員に。
ここのところは、もうちょっとうまく描いて欲しかったかな~と思っちゃいました。
二人とも、カラダを交換条件にするほどイヤなずるいヤツじゃないんですよね。実際のところ、寝たから正社員になれたとか、そういうわけじゃなかったと思うんですが。そっちの方に注目しすぎて、切なくなれたのはやっと後半になってからでした。
あの元カレが出張ってきたあたりからです。
その元カレも、できればもっと「天誅!」みたいなかんじで、もっとこっぴどくスッキリする方法で懲らしめて欲しかった気がします…
とはいえ、元カレが登場したからこそ、二人の間でもやもやしていた誤解も消えたわけなんですけどね。
仕事にはとことん厳しく追及する堂上が、恋愛においては少々歯切れが悪かったんですよね。もちろん、それはすべて羽根を思いやっての事だとわかりますが。
でも、そこがわかったのが終盤だったので…羽根の仕事を失いたくないとか、不正にかかわっていたことがバレたら、という気持ちの方にすごく感情移入しちゃってめちゃくちゃドキドキしちゃって、恋愛モードでの萌えよりなぜか勝ってしまって。
ストーリーは萌えとかにこだわらなければ、地味だけど満足できます。
ありのままの人間らしさを、優しい気持ちで受け止められる話です。
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初読みの作家さんです。わりと地に足の着いた感じの文体にとても好感が持てます。
前職のアパレルメーカーを横領の濡れ衣をきせられて退職した羽根は、
現在ディスプレイデザイン会社の契約社員をして下積み生活を送っていた。
毎日ひたむきにがんばっているが、元彼に裏切られて罪を着せられた傷はまだ癒えていない。契約社員という先の見えない生活にも不安を募らせている。
いわゆる不幸健気受です。
対するはデザイン会社のチーフを務める寡黙で武骨で男気あふれる会社の先輩堂上。
ある日堂上から食事に誘われ、突然好きだと告白されて驚く羽根。
尊敬はしていたが、恋愛感情は持っていなかった。
自分がゲイであると見抜かれていたことへの不安。
断ったら会社にいられなくなるかもしれないという不安。
羽根は堂上を受け入れる代わりに『正社員になりたい』と交換条件をだしてしまう。
これは身を護るための保険みたいなものだと自分に言い聞かせて。
自分を利用しようとする羽根に落胆したはずの堂上だったが、不思議なほど羽根に優しい。
堂上の懐の深さ、多くは語らないけれど羽根を気遣うやさしさに、割り切って始めたつもりの関係がどんどん苦しくなる。
そんな中、またもや元彼の差し金で不正に巻き込まれそうになった羽根は、堂上に迷惑をかけるくらいならと、そばを離れる決心をする。
こういったひとりよがりで周りが見えていない不幸受は通常あまり好きではないのだけど、うわっついていない堂上の不器用な愛情の好感度との相乗効果もあってか、全然嫌な話じゃなかった。
実はまだアパレル会社にいるころから顔も知らない羽根に潜在的に興味を持っていたというエピソードよかったな。
両想いになってからの甘やかしと堂上のやきもち焼きが微笑ましい。
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ロマンチック・レプリカの前の作品だったらしい。
攻め:デザイン会社チーフ・堂上永貴
受け:デザイン会社の契約社員・羽根理
契約社員で働く羽根は正社員になりたくて仕方ない。厳しいけど有能な上司がそれなりの人事権を持つと知った後に自分に対する好意を告げられる。羽根は上司をそういう目で見たことは無かったし、以前勤めていた会社で上司と恋人だったのに裏切られて職場も恋人も失った経験から恋はしばらくしたくなかったし、ましてや社内恋愛もしたくなかった。でも、切実に社員になりたい羽根は堂上に「社員への採用試験を受けたい」と暗に身体と引き換えに、と匂わせる。そしてそういう関係になり、正社員になることができた。しかし、元の職場からのデザイン依頼で会いたくなかった元上司・元恋人に再会してしまい、、。
採用試験と引き換えに身体を差し出す受けも、それを受け取ってしまう攻めも、うーんという感じで共感出来なかったのだけど。
次第に攻めに心惹かれていく様子や、元恋人からの再びの理不尽な要求や、攻めに知られたくなくてツライ気持ちになるとこなど切なさは目白押しで来て後半一気に読み終えました。
うえだ先生の作品は切なくて誠実なキャラがポイントかな。誠実が故に辛い思いをしちゃうんだと思う。
デザイン会社の様子も分かってお仕事物としても良かったと思う。人によってはお仕事物の作品になるとお仕事部分が多すぎて恋愛部分が少なくなるのだけど、うえだ先生の作品はバランスがいいと思います。
今回も電子で購入したので懸案の挿絵を目にしなくてホッとしてます。
苦手絵師さんの時は電子で挿絵無しで読めるのがホント嬉しい。
電書屋さんはイラスト無しと有りを選べるようにして、無しの方はその分価格も安くしてくれたらいいのに、、、ってこれはこの作品に関係無いけどwww