紙の本
犬も歩けば棒に当たる
2023/03/13 05:46
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投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
全3巻の1巻目
作者さんの警察ものは割と性が合うので
読み心地は良いです。
警視庁から内々の任務で千葉県警に配属された鴻上と
10年前に別れた後輩で恋人だった千葉県警の刑事である村上
避けていたのだが、ひょんなことから事件を一緒に追うことになる。
事件は二重構造で
表の事件を二人で追いながら
鴻上は裏で何かの事件を追っている。
まだ事情は不明
さらにもうひとつ鴻上自身にも。
(父関係)
村上が完全ワンコ属性(刑事だけに犬属性か)でぐいぐい来られて
別れた時の負い目もあるし(好きは好きだし)で避けられない鴻上
結局ワンコに押し倒された感がありますね。
でも、鴻上が警察組織で上に行ける属性を持っている感が薄いなぁと
ひっそりと思ってしまいました。
余談ですが、警察官になるための身元調査はかなりなもので
県をかえてもってちょっと思ったのですが
姉たち前科なしってことで納得しております。
(どうでも良いことではありますが、ちょっと気になる)
「磯の鮑の片思い1」
高校時代の二人の話
☆3.5
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清楚な面立ちの鴻上と精悍な容貌の村上は、高校の時に恋人同士として付き合っていたが、気まずい別れ方をしていた。
あれから会わないまま、十年以上の月日が経った今、二人は刑事として再び巡り会う。
未だに村上は鴻上を想っていたが彼にさけられ続け、一方の鴻上も過去への罪悪感からか、自分に素直になれないでいた。
そんな折、ある爆破事件を解決する為、急遽村上と鴻上はチームを組むことになる。
お互いに相手を意識しながら事件解決を目指すが…。
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高校時代のお話をもう少し読みたかったなぁ〜と思いました。
攻めが焦りすぎて、周りが見えてないのにヒヤヒヤする。
続きもので、色々気になる。
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警視庁から内々の仕事で千葉県警に配属された鴻上は10年以上前に気まずく別れた後輩で恋人だった村上と再会する。再会した村上は千葉県警の中で難しい事件に何故か当たってしまうという特技?があり、村上の歩く処に事件ありと言われてしまっていた。
村上にのめり込むのを怖れて別れを切り出した鴻上が、今回再会後にまだ村上が自分の事を忘れていなかったことを認識し、自分の置かれている状況からそれでも村上と寄りを戻すところがいいです。
Hシーンもまずまず。
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この作家さんの刑事ものはシリアスで硬質で糖分ゼロが多いですが、これは比較的甘み有りです。シチュエーション的にはかなり王道で、スポーツマンタイプのさわやか後輩刑事ワンコ攻と清楚な美人ツンデレキャリア先輩受です。この先輩、ツンデレといいつつも、かなりデレ多めで、物語開始わずかで、あっさりと陥落、というかワンコと元サヤにおさまります。そして、事件的に区切りのいい場面にさしかかるたびにイチャコラします。わたしは、この作家さんの刑事ものは読みごたえがあって大好きのですが、今回はちょっと物足りなかった。やっぱり、ツンデレはいかに崩していくかっていうのが醍醐味なわけで・・・このあっさり感がどうも・・・。せめて、体は簡単に許すけど、心は明け渡さないみたいなひねりがあってもよかったかな~・・・。で、いつものように、表で起きる事件とは別に、裏で何かある・・・という伏線を張りまくり、次巻へと引っ張る。先輩が何か秘密裏の任務をおびて警視庁から千葉県警の捜査一課に派遣されてきているんだけど、そのあたりは毎度ながら謎は小出しで思わせぶりで気になります!けれど、いかんせん、表の事件がなんか大仰でチープだと思う。タイトルの『犬も歩けば棒に当たる』は後輩攻くんが歩くだけで事件に遭遇してしまうという特殊な運?の持ち主。元左翼過激派が仕組んだ爆破予告事件を解決するためにふたりで奔走するのですが、仕掛けられた二回ともまんまと自分たちで爆弾を発見し、自分たちだけで時限装置の解除をするはめになります(で、解除できないと爆死する・・・みたいな)で、二回とも神懸かり的な強運に助けられて乗り切ります。なんだか、ちょっと興ざめです。
もっと、表の事件と裏の事件が複雑に絡みあり、謎が深まるーみたいな展開を期待していたのでね。
でも全体的にラブも十分あるので、いつもよりエンターテイメント性はあがっているのかも。