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IT部門の開発と運用、延いては全社的なビジネスとITの融合を図るまでの過程を本書でも言及されている「ザ・ゴール」のような小説仕立てで描き、コミュニケーションとコラボレーションの推進を訴え、目的の共有と全体最適を啓蒙する。
トラブルに次ぐトラブル、ビジネス側から突きつけられる厳しい要求、正にデスマーチ、そして急転直下の和解とハッピーエンド、ハラハラドキドキしながら読み進めることができた。ただ、主人公のビル・パーマーが辞意を表明したからステーブ(CEO)が謝るまでの四日間での心変わりと謝罪が良く分からなかった。トップと対立したら辞意を表明すれば事態が好転する程、世の中都合よくできてないと思う。
アジャイル・スクラム、リーンスタートアップなど製造業のの方法論をITに展開したものが多い、本書も「ザ・ゴール」のIT的展開だろう、これからのIT業界は製造業に学ぶべきなのだろうか。
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ザゴールのIT版。
基本的に、システム(ある程度規模がある)開発経験者でなければ、用語の理解や、開発現場の雰囲気の調整に難航しそう。また、加えて登場人物の多さも気になる。
日本のシステム開発従事者も、スキルや契約や何より、DevOpsの先にあるITが何のためにあるのかという視点を主人公率いるユニコーンチームみたいに持てると、本当に素晴らしいことだと思う。システムを守るため、ではなくビジネスを強化、補強、推進するために、DevOpsでIT頑張ろうという話。
devops(以下、抜粋)
ビジネスニーズに即応するということは、ビジネスの変化に応じてITシステムの機能が追加されたり、変更されたりすること。
換言すると、ビジネスの好機に必要とされる機能が提供できないITシステムはお荷物ということになる。
これを解消するために、IT(システム開発)の様々な仕事をミクロな視点で捉えつつ、マクロな視野を得、本当に有用なものにして行く。本書では、開発と運用の一体化を図り、ビジネスニーズへの即応性をより高めるDevOpsを目指す。
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レビューはブログにて
http://ameblo.jp/w92-3/entry-11934495671.html
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IT運用における問題や問題に対する対処、
運用改善、最終的には開発・運用の一体化までを
小説として書いた本。
嫌がらせをされるシーンもあったりと、
実際のIT運用に近い話が多かったような気がする。
おかげで面白く読むことが出来ました。
IT運用から改善を実現するには、
①現状をまずは改善する(小さく改善し、時間を作る)
・運用フローを可視化する
・運用を管理する
・ボトルネックを見つける
・運用フローを見直す
②業務とITの関連を把握する(業務を理解する)
・どんな業務にITが必要なのか
・そもそもどんなことにITを使っているのか
・トラブルが起きて困ることは何か
※個人的には、ココが極めて重要だと感じた。
③開発チームと一体となった組織を作る(クイックな組織)
・開発と運用が繋がる箇所を整理する
・整理した結果、自動化出来る部分を特定する
といった流れになるのだろう。
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法改正の度に法外な改修費がかかる状況を何とかしたいと思い手にとった。
自社で開発、運用している状況だからできるのか。ベンダーに開発、運用まで任せている状況で、ユーザ部門まで束ねて情報システム部門で何ができるのか、特に「第2の道」をなんとかしたいなあ。
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本当に大切なものが何なのか把握し、それに注力できるようにする。
会社の課題を聞き、それが自分の手で解決できるものならば解決しよう。
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ざっくり言うと生産管理からITが学ぶことは沢山あるよという話。度々引用されるので、ザ・ゴールを読んでから本書を読んだ方がよい。CIO視点のビジネス小説として他に「ビジネスリーダーにITがマネジメントできるか」があるが、そちらより学びが多かった気がする。しかし図があった方がもっとわかりやすかった。
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自動車部品メーカーのIT部門を舞台にした小説です。
この組織では以下のような問題を抱えていて、自分の職場状況と照らし合わせても他人事とは思えません。
・5分で済む変更のために20分かけて登録するのはアホ臭いと誰も使わなくなった変更管理システム
→何かを誰かが変えて何かが起こっても誰も状況を把握できない
・優秀な生き字引1人しか知らない部分の多いシステム
→開発でも運用でも生き字引に仕事が集中してボトルネックに
・障害など予定外の割り込み仕事に振り回されるスケジュール
→忙しさに追われ対処療法を繰り返した結果さらなる障害を引き起こす悪循環
・ただでさえ忙しいところに面倒を持ち込むセキュリティおじさん
→本当に必要悪なのか
・etcetc
抽象的で不文律な面が多い仕事というものを分割し、並べなおし、再定義することでコントロール可能なものとし、最終的には自動化により効率面でのブレイクスルーを果たす。。
職場では運用しつつ開発しているのでDevOpsと言われてもイマイチピンときませんが、会社の経営目的とITとの関係を整理するシーンを読んでいて、Devを弊社、Opsを顧客に置き換えると出来ることがあるかも…と感じました。(Opsって保守運用ではなくビジネスの方だったのね…って今更ながら)
小説なので小難しいことはなく、純粋に読み物として楽しめます。
年次を問わずお勧めできる(得られるものは異なると思いますが)本でした。
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資格試験用に貸してもらったのだが、試験対策としては時間がなさすぎて未読。ただDevOpsという概念をじっくり学びたいのでしっかり読みたい。
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practicalであればあるほどDevOpsの本だとは思わないような気がする。まあそれこそ道徳の教科書みたいになっちゃうしなあ
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・ITの4種類の仕事―ビジネスプロジェクト、IT運用プロジェクト、プログラム変更、予定外の仕事。技術的負債を放置しておくと、予定外の仕事しかできなくなる
・(過度なセキュリティを追求する担当者に対して)会社にとって最大のリスクは、監査所見を解決できないことではない。会社が生き残れないことだ
・「お前はボブではなく、俺の下にいるこを忘れるなよ。この体制で働けないなら、お前をすぐクビにする必要がある」
・「人は、終わりなく続くホラー映画のように、自分には結果を変える力がないと思うと、不満をためてありがたみを感じなくなる。そのことが人間としての自分の価値を傷つけないわけがない。そういう状況を変えなければならないんだ」
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システム開発プロセスの課題を、工場の見学によって俯瞰して洞察を得て、マネジメントに活かしていく物語。タイトル通りのDevOpsの文脈としてだけでなく、普段の業務プロセスのどこに無駄があるのか、それに対する解決のアプローチは製造業からヒントを得られることが多そうだと気付いた。アジャイルやスクラムを学ぶのもいいだろうけど、この本の学びを深めるために次はトヨタ・ウェイやザ・ゴールを手に取ろうと思う。
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DevOpsハンドブックの前身との事で、まずはこちらから読了。
究極のピンチからDevOpsを少しずつ実現していく事で成功する道筋を、物語仕立てで教えてくれる本。
IT開発・運用を経験している人なら、大きくうなずく危機や障害、障壁が登場するあるある展開は自身の経験と照らし合わせながら読めると思いますが、いかんせん洋書によくある作風はちょっと読み辛かったです。
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今最も信頼するシステムエンジニアの方に最近のシステム開発の潮流は?と尋ねたら、真っ先に答えたのが、DevOpsである。名前の通り、「Development」と「Operation」を合わせた造語である。取り急ぎ、図書館の蔵書でタイトルになっている本書を読んでみた。本書は、小説仕立てとなっており、Devopsとはどういうことなのか、示唆を与える。
ちなみに、本書の舞台となった企業のIT環境を読むと、ITは本来強みとなるはずのものであるが、ビジネスの制約条件になりがちなのが、むしろ一般論なのではないかということを感じざるを得ない。IT革命という言葉さえ死後になりつつある現在、過去に築いた社内のシステムが乱立し、複雑に絡み合い、維持することさえままならない状態は、企業の危機である。そして、ITはIT部門のものとして、ITリスクがビジネスリスクとして経営側にも認知されていないことがさらに問題である、ということも思い知らされた。
以下、引用。
「『変更』とは、アプリケーション、データベース、オペレーティングシステム、ネットワーク、ハードウェアに対する物理的、論理的、仮想的な働きかけのうち、提供しているサービスに影響を与える可能性のあるものである。」
「第1の道は、開発からIT運用への仕事の流れを速くするにはどうすればよいかだ。IT運用こそ、会社と顧客の間にあるものだからだ。第2の道は、フィードバックループを短縮、強化する方法だ。すると、源のところで品質を上げ、やり直しを避けることができる。そして第3の道は、実験、失敗からの学習、反復と練習が熟達には不可欠という考え方を並行して育てていく企業文化を作ることだ。」
「ステップ1は、制約条件を明らかにすること…
ステップ2は、制約条件を十分に活用することだ。言い換えれば、制約条件が時間を無駄にするのを許してはならない。」
「チームのダイナミクスについて述べた本のなかでも私が気に入っているのは、パトリック・レンシオーニの『あなたのチームは、機能してますか?』です。彼は、相互信頼を育てるためには、弱い人間でなければならないと書いています。」
「IT運用の仕事には4種類のものがあります。ビジネス・プロジェクト、IT運用のプロジェクト、プログラム変更、予定外の仕事です。」
「君たちビジネスサイドの人間は、プロジェクトのパンチドランカーになってしまって、成功する見込みのない新しい仕事に飛びつく。なぜだ?それは、自分が実際に持っている能力がどれくらいかわからないからだ。」
「予防のための仕事を重視することは、TPMなどのプログラムの中心的な課題だ。TPMは、リーンコミュニティでも支持されている。TPMが強調するのは、メンテナンスを重視して機会が使える状態を保証するため必要なことは何でもすることだ。私の先生のひとりは、『日常の仕事を改善することは、日常の仕事をすることよりも重要だ。』と言っている。第3の道は、システムに絶えず緊張を与え続けられるようにして、習慣を絶えず強化し何かしら改善していくということだ。レジリエンス工学は、システムには定期的にエラーを注入し、それを頻繁に行うことによって、エラー処理が苦痛にならないようにせよと教えている。」
「��ーザーは、これを『改善の型』と呼んだ。彼が『型』という言葉を使ったのは、反復が習慣を作り、習慣が習熟を生むということを知っていたからだ。スポーツのトレーニング、楽器の習得、特殊部隊の訓練などでは、訓練と練習以上に習熟に役立つものはない。研究によれば、毎日5分ずつ練習する方が、週に1度3時間練習するよりも効果があることがわかっている。そして、改善の文化を生み出したければ、改善の習慣を生まなければならない。」
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ITのプロジェクトがどんな風に進んでいくのか、
また最近流行りの(?)DevOpsがどんな概念なのかを知りたくて、
まずは小説から入ってみました。
欧米の小説な上に、自分の門外漢な領域でもあるので、
話の内容が完璧には分かりませんでしたが、
「それって情シスの仕事でしょ?」と安易に考えていたことに、
とても広い領域があって、
会社の戦略との繋がりも意識していく必要があるということが
よくよく分かりました。
結構骨太で、読むのがっ大変だったのですが、
読み進めてみると、大好きな本である「ザ・ゴール」のことが言及されていたりと、
どんどんストーリーにのめり込んでいきました。
非IT人間がこの分野を理解するのは、
ハードルが高いのですが、少しずつ理解を進めていきたいと思います。