ダブルクロス・リプレイ・トワイライト 東邦の快男児 みんなのレビュー
- 著者:田中天/F.E.A.R., イラスト:しろー 大野
- 税込価格:726円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
田中天GMによる冒険活劇を堪能せよ!
2006/10/17 22:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰謀渦巻く現代を主な舞台としているTRPG『ダブルクロス』にあって、本書は一味違った趣を見せている。何故かといえば、それは第二次世界大戦直前の世界を舞台にしているから。この時代は陰謀渦巻くという点ではこれ以上ないほどにグルグルと渦巻いているわけだが、その分世界情勢は混沌とし、ある意味“何でもアリ”の時代でもある。TRPGを遊ぶには打って付けの時代というわけだ。
今回のゲームマスター(GM)は、“きくたけリプレイ”ではプレイヤーとしてお馴染みの田中天。カッコヨク演じることに長けた男は、果たしてどのようなマスタリングを見せてくれるのか、興味を惹かれる方は多いと思う。
ご安心を。やはり田中天、ただ者ではなかった。こちらの期待を裏切らないどころか想像以上に面白いマスタリング!決めるべき所はしっかりと決め、笑わせる所ではこれでもかと笑わせてくれる。繰り返し言おう。田中天、ただ者ではない!
本書では、設定された時代背景からも分かるように、戦争が関係したシナリオが組まれている。まさにピッタリと言う他ない敵役にはナチス、特に親衛隊が選ばれた。悪行の名高さと共に、胡散臭さも併せ持つので、超能力だの超科学だの言われても全く気にならない。むしろ、それが当たり前のようにさえ感じられてしまう。プレイヤーが演じるキャラクター達も、それぞれ一癖も二癖もある特殊な人々。彼らが、それこそ傑作アニメ『カリオストロの城』そのもの(あとがきに、モチーフにしたと書かれている)といった感じの活躍を見せるのだ。随所にちりばめられた実在の人物や場所も、単なる演出以上に説得力がある。
次々に現れる卑劣な敵。アクションに次ぐアクション。二つのシナリオとも、大作アクション映画にひけをとらない出来映えである。血湧き肉躍る“冒険活劇”を、タップリと楽しんで欲しい。
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