紙の本
思うようにならない
2011/01/20 20:04
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
水明芸術大学付属高等学校の文化祭でゲリラ出展するゲーム「銀河猫にゃぼろん」の開発はギリギリまで引き延ばされ、開発に携わったさくら荘のメンバーはみんな寝不足状態。
そちらのイベントは無事に終了し、気づいたら文化祭は最終日になっていた。
文化祭の会場でゲーム作ろうぜ!の審査員だった藤沢和希と再会した神田空太は、学生時代の彼の努力を知り更にやる気を漲らせ、そして千石千尋と彼の当時の関係を知りモヤモヤした気分になる。
一方、椎名ましろは念願の連載を勝ち取ったにもかかわらず、ときおりぼーっとしたり、とつぜん料理をすると言いだしたり、あの芸術家的な空気が薄れてきていた。
三鷹仁が隠していた進学問題を知り、いつもに増した積極アプローチをする上井草美咲。漫画への純粋さが薄れているように見えるましろに、自分の努力が結果につながらない焦りと合わせて、イライラした気分を感じる空太。いろいろと見せつけながらも自分の気持ちをはっきり自覚する青山七海。
同じさくら荘に暮らし、みんなでゲームを作り上げたりしながらも、各人の想いの全てが十分に満たされているわけではない。理想にめがけて突き進みながらも、ある者は誰かとの違いに悩み、ある者は突き放されて、現実と理想の乖離を突きつけられる。
そこで挫折して立ち止まるのか、傷つきながらも諦めず進み続けるのか。そんな若さと葛藤の物語が描かれる。
紙の本
ラヴコメ風味たっぷりな次巻以降への伏線的内容
2010/12/21 23:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
文化祭のゲリラ上映からクリスマス・イヴまで進む第4巻。思いの外時の流れが早い気がした。この調子で今後も進むなら次巻辺りで3年生が卒業してしまいそうだが、少なくとも仁と美咲の今後に一波乱ありそうなのでそんなこともなかろう。仮にこのままの勢いで新学期を迎えたら、空太(妹)の優子が入学してくる可能性が否定できない、というか、むしろアリだと思うので、相変わらずの超絶兄ラヴな優子@さくら荘を見てみたいところでもある。これはこれで面白いと思う。
前半の文化祭と後半のクリスマス関連とに分かれた構成にあって、今回はやけにラヴコメ風味が利いていたように思う。とりわけ第2章などは青春群像劇よろしくあっちこっちで男女が想いを溢れさせ、時に決然と行動に出たりもしている。美咲も決意を新たにしている。前巻からの続きでましろの想いを考えあぐねる空太は終始悶々としているのだが、ちょっとしたすれ違いからギクシャクしてしまったましろとの関係を修復していく過程で2人の距離は少し縮まったようである。不器用なましろの健気さが出ていたが、今回は何気に七海がいい味を出していた。取りとめのない会話の後でさり気なく漏らす本音が実に可愛らしかった。
今回は千尋先生にもスポットが当てられており、学生時代のことが出てきたかと思えば、悩める空太少年にアドバイスを贈る一幕もあった。誰もが理想を胸に抱きながら、これを誰もが実現できる訳でもないという挫折と、これにどう折り合いをつけていくかという妥協の現実的な正論であり、物事を多面的に捉える大人の言ではあるが、真っ正直に突っ走れるのは若いうちだけなんだから、今は思いっ切りぶつかりなさい、問題に目を背けず体当たりしなさいと逆説的に捉えるべきかな?と思えるものでもあった。従前よりは少なめだったが、若者に伝えたい作者からのメッセージが今回もピリリと利いている。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず、ましろが可愛い。
美咲の宇宙人じみた超前向き思考には、感服。
七海頑張れ!
な、4巻。
前巻から引き続き文化祭展示のにゃぼろん製作から開始。公開直前まで手をかけているところが、文化祭っぽい。
空太の存在が心の中で大きくなってきたましろは、文化祭のなかで、美咲の言った何気ない一言で、突拍子のない行動へと走るが、空太に理解されずケンカとなる。というか、空太青すぎ、察しろよ。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず青春してるなぁ。個人的に空太とましろor七海がやり合ってるのを傍から見てる仁のポジションが好き。七海もいいけど、今回はましろの自分でも分からない気持ちがすごくもどかしくもあり、切なくもあり、可愛らしかった。
投稿元:
レビューを見る
今回は、コメディ色の強い文化祭編とシリアスなクリスマス編の二つのストーリーによって構成されている。
このシリーズを読み終わった後にはいつも青臭さというか気恥ずかしさを感じてしまうのは、自分の過去を振り返ったときに少なからず共感できる部分があるからなのだろう。
少しずつ物語も進んでおり、今後さくら荘の面々の関係がどう変化していくのかが楽しみ。
ただひとつ、次回以降で’龍之介が実は女の子でした!’って展開になりそうな描写があったのがちょっと不安。
この作品にはそういった変化球は必要ない気がするので自分の勘違いであって欲しい。
投稿元:
レビューを見る
ましろも目覚めてきたしいい感じに進行中。次巻は上の二人の問題解決話かな。メイドちゃんの進化が気になる。
投稿元:
レビューを見る
安定感こそあれど真新しさには欠ける巻。ほとんどのプロットがどこか別の小説や漫画で目にしたことのあるものばかりであり、それならばより構成の上手な別の作家の作品を、と思わなくもない。
キャラクターの魅力をどこまで押せるかがこの作品の焦点だと思うが、今後龍之介を安易に男の娘キャラとして扱う時が来ないことを願う。何か一つ別のアクセントが欲しい。
投稿元:
レビューを見る
いつも通りドタバタといえばドタバタなのだが、恋愛部分の比重が大きくなってきて、鈍感すぎる空太にやきもきする。
あと美咲先輩が重い・・・そういうキャラなのは既知であるが実際にそういう行動にでられると逃げまくる仁を非難できなかったり。
5巻はそんな重い美咲先輩の話になりそう(?)
個人的には青山に頑張って欲しいところではあるのだが・・・作品的にましろの当て馬になる可能性が高いんだよね・・哀れ;;
投稿元:
レビューを見る
シリーズ四巻目。
今回も思春期の心の痛みを描いてよかった。
前半は今までどおりハイテンションに文化祭話をぶっ飛ばした。
相変わらず空太とましろの会話は絶好調!
おもしろすぎて死ぬ(笑)
それでも空太は前巻最後の空港での本音爆発やら
聞き取れなかったましろの言葉やら、
公募の連続落選やらで、心に溜まるものがあり、
それが後半のましろとのケンカに繋がってしまう。
その後半、理解できないましろの行動に腹を立てた空太。
一方のましろは今まで知らなかった普通の感情を持て余す。
この場面の空太の不器用さや純真さ、怒りや痛みは、まさに思春期のそれ。
ましろのことが大切だから、いつも輝いて欲しいと思うのだ。
でもそれをちゃんと伝えることが出来ないもどかしさ。
空太の不機嫌は、そんな自分自身の不甲斐なさへの怒りでもある。
一方、空太への感情を持て余すましろの姿はいじらしくてとても切ない。
文字通り彼女は無垢なのだ。
そんな二人のわだかまりが聖なる夜に解けて、一件落着かと思いきや、まさかの美咲先輩の号泣で引きとは!
うわあ! 次巻の内容がすごく気になる。
なんとか卒業までに美咲と仁の仲が進展してくれることを祈るよ
投稿元:
レビューを見る
今回も基本的なストーリーの流れは変わらず。ただ、登場人物がみな行動的になってきたことで話のテンポは少しずつ上がってきている。
楽しめる作品ではあるのだが、作中でも少しあった彼らの到達点について、実際にどの程度まで描くのだろうか。やり過ぎだと行けるところまで行けてしまう作品だと思うし、逆にここらで締めてしまうにはまだもったいなくも思う。その塩梅は難しいところだ。
どちらにしろ今巻が空太、ましろ、七海にとってひとつのポイントであったように、次巻は仁と美咲にとっての山場になってくるのだろうと思うので、まずはそちらの展開に期待したい。
投稿元:
レビューを見る
4巻は文化祭~クリスマス。
相変わらず青春ど真ん中で刺さるなぁ、色々と・・・。
とりあえず七海の真っ直ぐさを相変わらず絶賛応援します(笑)。
次巻は美咲関係の決着でしょうか?
投稿元:
レビューを見る
文化祭での作品が読んでいてものすごくおもしろそうだった。
ゲーム化してほしいな・・・
ましろと空太が初めて喧嘩をした。
仲直りしようとするましろが健気で一巻の印象からずいぶん変わったなと感じた。
投稿元:
レビューを見る
問題児と天才の集まる「さくら荘」を舞台にしたラブコメの第4段。
今回は前回の続きの文化祭とクリスマス。
どんどん苦手なラブロマンス路線に走っていってしまってちょっとガッカリしています。
特に、鈍い主人公と常識のない天才少女の恋愛模様は微笑ましいがイライラしてしまう。
それに主人公に恋する人物を噛ませ犬っぽく登場させるのはどうも好きになれない。
ただ、さくら荘のみんなのノリとかやっていることは楽しいし、前半の文化祭パートは、このメンバーの無限の可能性をみせてくれているので今後もこういうパートを増やしていってもらいたいなぁ~。
投稿元:
レビューを見る
#novel
美術系高校の学生寮を舞台にしたドタバタコメディ。
タイトルはアレですけど、わりと直球な青春の苦悩が描かれていて面白い。
ついに文化祭ターム。
ゲーム企画オーディションでは挫折した主人公の、初の成功体験。
学生寮の超絶変態天才とのコラボで完成した相互コミュニケーション型アトラクション完成までの描写と、実演時の熱狂はまさに熱かった。
相変わらずまっすぐな青春がイイ。
ただ、妹キャラがちょっとあざといかな…まあでもそれもラノベの醍醐味でしょう。
・鴨志田一「さくら荘のペットな彼女(4) (電撃文庫)」読了。
投稿元:
レビューを見る
C0193 これ、アニメ化すると仮定して、ましろの成果物の処理はどうするのでしょう。ギャルゲーの主人公みたいに、アングルとかで見せない演出で突き通すのでしょうか。ポニテじゃない七海のイラストが無いって、どういうことよ。