電子書籍
表題作より
2021/10/05 16:30
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
2話目の山手の幽霊のほうがおもしろかった。全体にいつもの御手洗シリーズらしい趣きが楽しめる。
著者の作品には切り裂きジャック・百年の孤独という名作があり、その意味でも2話目を表題作にしたほうがよかったのでは?と思う。
紙の本
タイトルほどの衝撃はないけれど…御手洗が好き☆
2011/12/13 10:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
みんな大好き(?!)御手洗シリーズ。
出版社も様々なので第何弾かはわからない。
本書には2篇の中編が収められている。
表題作は御手洗がヨーロッパに言ってからのおはなし。
もう1篇の『山手の幽霊』は御手洗が横浜にいた頃のおはなしである。
『上高地の切り裂きジャック』
上高地で女優・細川みどりの死体が発見された。
遺体には暴行された形跡があり、
さらに異様なことに、下腹部の臓器が切り取られていた。
これはまさに「切り裂きジャック」か?!
警察から協力依頼を受けた石岡は、
ヨーロッパにいる御手洗に連絡をする。
そして、御手洗はいつものごとく石岡との
電話のやりとりのみで鮮やかに事件を解決する。
この天才的かつ超人的な御手洗が
わたしはなんともいえず好きだ。
確かに奇人で変人かもしれないけれど、
やはり恰好いい。
実はわたし、御手洗がヨーロッパに行ってからの方が
好きだったりする。
ただ、「切り裂きジャック」というタイトルの割には
事件の衝撃性はなく、ちょっと拍子抜けかな。
『山手の幽霊』
こちらは横浜時代のおはなしだから、
石岡と御手洗が共に事件を追う。
うーん。
実際に事件を追う御手洗も素敵(笑)。
幽霊の仕組を論理的に解明しているおはなしなのだけれど、
地味に大事(おおごと)で楽しい。
表題作よりも好みかな。
読みにくくはないけれど、すごいとも思えない一冊。
でも御手洗はすごく好きです。
『上高地の切り裂きジャック』収録作品
・上高地の切り裂きジャック
・山手の幽霊
電子書籍
タイトルと結末が噛み合っていない
2018/10/03 23:17
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
腹を横一文字に切り裂かれ、内臓のかわりに石が詰め込まれた女優の死体が上高地で見つかり、浮上した最有力容疑者には鉄壁のアリバイがあるという厄介な事件の話です。膣から検出された精子は強姦殺人を意味するのか、死姦を意味するのかといった問題も浮上します。北欧にいる御手洗は死体の写真に写っていた蛆の状態から謎を解くという中編です。
「切り裂きジャック」というタイトルからつい連続殺人犯を連想してしまいましたが、殺人事件は1件だけで、腹を切り裂いて内蔵を取ったという意味では猟奇性がありますが、動機は結構平凡な感じなので、タイトルから連想されるイメージと作品の結末が全く噛み合っていないという違和感が否めません。
その点を除けばとても面白い展開でした。
横浜時代の御手洗が活躍する中編『山手の幽霊』も収録されています。怪談が多く、野狐の祟りがあるという噂の山手に建つ一軒家で、医学生の正木幸一が入居前に完全に塞いだはずの地下室から一か月後ほどして死体が発見され、警察が事件を持て余して御手洗を頼るところから物語が始まります。発見された死体は家を正木に譲った前所有者でした。持ち主および住人が次々と亡くなっている件の家にはどんな謎があるのか。その謎について考えている御手洗のところへ根岸線の運転手の奥さんがやってきて、その運転手がある日の終電で体験した怪奇について話します。その日のうちに御手洗は怪奇事件以来臥せっているという根岸線の運転手のところに押しかけ、一挙に二つの事件の関連性を認識し、解決に持ち込みます。幽霊の正体は、人の執念のたまものと言ったところでしょうか。なんともやるせないエピソードでした。
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久々に読んだ御手洗のシリーズ……ですが、被害者の所持品確認もしない刑事とか、なんかもういろいろつっこみどころ満載。表題作よりはまだ「山手の幽霊」の方が御手洗の出番が多くて懐かしい分まだよかったかなぁ。
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御手洗シリーズもの。表題作と『山手の幽霊』の2編。『上高地の切り裂きジャック』の方は、陰惨なものを予想させるタイトルのワリには、あっさり。わざとそうなのかな。/「山手の幽霊」の方は、季刊・島田荘司で既読。実は構造が頭の中に浮かべられない(^^; ‘過去’の話なのが淋しいけど、やっぱり前面に御手洗さんが出てる方が好きだ。2編に同じ病院が出てくるのは、何か意味があるんだろうか。
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1月17日読了。御手洗潔シリーズ。このシリーズは、やっぱり石岡くんが出てきて欲しいと思った。『ネジ式〜』がいまいちに感じた理由の一つが石岡くんの不在だったから。天才で変人の御手洗に振り回される石岡くんが好きなんだなぁ〜。
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新規購入ではなく、積読状態だったもの。
2011/12/5〜12/6
御手洗潔シリーズの中編二編。表題作と「山手の幽霊」。御手洗シリーズならではの奇想天外なトリックが楽しめる。どちらかといえば、後者がより好みか。しかし、よくもまあ、こんなトリック考えつくなあ。
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上高地でドラマの撮影中、女優が腹を裂かれて殺された。その腹の中には何故か石が詰められていて。御手洗シリーズですが。なんでだろう?私あんまり御手洗シリーズとウマが合わないんだろうか?あまり面白いと思わなかった・・・。ロジカルな謎解きは好きなんですけどね・・・。
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女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、かわりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。いったいなぜ、何のために?そして密疑者には鉄壁のアリバイが…。“切り裂きジャック”が日本に甦ったかのような猟奇殺人に、名探偵・御手洗潔が挑む表題作ほか、横浜時代の御手洗が活躍する傑作中篇「山手の幽霊」も収録する。
「山手の幽霊」は推理+冒険という展開で昔の推理小説を彷彿させます。それにしても、この作品の御手洗は人間味があり少し丸くなった気がします。
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グロい。痛々しい。同じく収録されている「山手の幽霊」はそれほど面白くない。探偵御手洗さんは最近よくあるタイプの探偵だけど、不遜なところが何ともホームズっぽくないこともない。
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御手洗シリーズ。「山手の幽霊」はなんだかんだと石岡は心配していたけれども読者側から見れば安心して読めた。小難しいこともなくさらっと。
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アリバイトリックの崩し方は、正直言って普通の人間にはわからんだろう、と思った。もちろん事件の新奇さと解決の手際は素晴らしいけど。
併録の「山手の幽霊」の方が楽しめたかな。なんとなく、地に足のついた展開、という感じで。まあそれが島田荘司の良さと重なるかどうかは別として。
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今日の買い物
切り裂きジャックをモチーフにした話といえば『切り裂きジャック・百年の孤独』という作品があるのですが、名作なんですけど。この表題作も面白かったです。
あと、もうひとつ収録されてる短編『山手の幽霊』もあるんですけど、これは探偵小説っていうより、なんだろう、冒険小説っていうか。娘が報われなくて、どうにもやりきれない感情が芽生えてくるんですけど……。
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「女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、かわりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。いったいなぜ、何のために?そして密疑者には鉄壁のアリバイが…。“切り裂きジャック”が日本に甦ったかのような猟奇殺人に、名探偵・御手洗潔が挑む表題作ほか、横浜時代の御手洗が活躍する傑作中篇「山手の幽霊」も収録する。」by Amazon
表紙がなんとも言えません・・・(笑)
「上高地の切り裂きジャック」は御手洗さんは電話だけです、その電話の内容も凄かったけど。
警察の人もなんだかのほほんとしてるし、読む人によってはイライラするかも。
でも謎が解けた時はやっぱりすっきりします。
電話だけで解決する御手洗さんが凄過ぎます。
「山手の幽霊」
まだ御手洗さんが外国に行く前のお話です。
ぐわぁ、これ少し日にちの系列がよく解らなくなりましたよ。
幽霊というか、まぁ幽霊じゃないんですけどね(笑)
どうして幽霊だと思ったのか、その辺が解ると面白いかと。
いや、ホント悪い事はするもんじゃないよ、と思いました。
誰かを裏切るとか、そういう事を平気でする人間はいつかしっぺ返しをくらいます。
ラストが延々と手記で終わってしまったのは残念。
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『上高地の切り裂きジャック』
蓮見刑事から持ち込まれた相談。女優の細川みどりの殺害事件。暴行を受けた上に腹裂かれた痛い。事件現場である上高地で撮影を行っていた細川みどり。細川みどりに好意を寄せていた医大生・牧原真吾の精液。みどり屍姦したことを自白する牧原。屍姦した現場は牧原の父親の経営する病院の近くに森との証言。スウェーデンの御手洗に協力を求める石岡。みどりの体に湧いた蛆。
『山手の幽霊』
正木幸一の自宅の地下にあるシェルターから発見された大岡修平の遺体。死因は餓死。正木幸一に家を売った大岡修平。大岡の娘と婚約していたが病気にかかった娘を捨てた正木幸一。娘の自殺以後転落する大岡の人生。正木幸一の家の下のトンネルを通る最終列車の運転手・内海がみた怪奇現象。光るトンネル。列車の窓に張り付いた女の遺体。