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みんなのレビュー6件

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紙の本

読書百遍、意自ずから通ず

2002/02/28 15:03

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小田中直樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 独学って聞くと、どういうわけか、たしか税関職員だった(はずの)アインシュタインとか、オランダ語もろくろく知らないくせに『解体新書』を訳しはじめた杉田玄白とかって名前が思い浮かぶ。僕の頭のなかでは、独学するには膨大なパワーが必要だってイメージがあるわけだ。でも、この本の著者の東郷さんによると、日本は「高度知識社会」に突入しつつあり、この社会では知識の量にもとづく社会経済的な格差である「ナレッジ・ディヴァイド」(二七頁)が生じる可能性が高いそうだから、僕らは学校を卒業したあとも勉強(つまり独学)できるし、また、しなきゃいけないらしい。

 ところが、高度知識社会化は始まったばかりだから、独学の方法を解説する参考書はほとんどない。こんな現状を見て、この本で東郷さんは、学習意欲はあるけど、どう勉強すればいいかわからない人を対象に、「独学で勉強するための技術をできるだけ具体的に解説」(九頁)した。ここでいう技術とは「ある具体的な目的を達成するための方法・手段を体系化したもの」(一二頁)であり、部分に分解できる、人に伝達できる、誰でも習得できる、どんな事例にも応用できる、といった特徴を持つ。東郷さんは、問題を探し、能動的に学ぶという意味での勉強について、それを、情報を入手し、記録して整理し、加工し、人に伝えるプロセスとして捉え、そのために必要な技術と情報を具体的に示した。

 考えてみると、学校で勉強を続けるっていうのは、色々な可能性やオルタナティヴを捨てて、一つの分野に専念することでもある。中学校までは色々なことを勉強するけど、高校入試ではどこかの学校を、そして大学入試ではどこかの学部を、選択しなきゃいけない。だから、社会に出てから、あれをすればよかった、あの道に進めばよかった、あれが勉強したい、と後悔する破目になる。そんな悩める僕らにとって、生涯学習の制度が整い、独学の機会が手の届くところに来るのは、とても嬉しいことだ。でも、はじめの一歩を踏み出すのは結構大変なことだから、独学の技術を教えることによって僕らの背中をぽんと押そうって考えるような本は、とてもありがたいものだ。

 この本には、「書誌情報を提供する」(一五八頁)場としての図書館の利用法や、カードを使って情報を整理する方法や、人に伝えられるような形に情報を加工する「アイデア・プロセッシング」(一七九頁)の方法など、すぐに独学の役に立つような情報がいくつか含まれてる。その点では使える本だと思う。

 でも、この本を読んで独学の技術がわかり、さらには身に付くかっていうと、僕には疑問が残る。たとえば僕が、高校の地学の授業以来ご無沙汰のビッグバンについて独学したいとしよう。そこでこの本を開くと、まず入門書、ついで専門的な参考図書、そして学術専門雑誌の順に読めばいいらしい。でも、ビッグバンの入門書なんて、それこそ星の数ほどあるだろう。それでもどうにか一冊選び、読みはじめると、どう読めばいいかがわからない。そこでこの本を開くと「本の読み方の基本は、自分の目的に合った読み方をするということである」(九一頁)って書いてある。でも、「自分の目的に合った読み方」がわかれば、こんな本は読んでないだろう。それでもとにかく読みすすめると、どこが大切かがわからない。そこでこの本を開くと「本は大事な所だけ読めばいい。どこが大事な所かは、あなたの勉強が進むにしたがっておのずとわかってくるはずである」(一〇七頁)って書いてある。でも、「おのずとわかってくる」って言われても困る。

 まとめよう。この本には独学の技術についての情報はあるけど、説明がない。だから「読書百遍、意自ずから通ず」以上のことを読みとるのは、結構難しいだろう。

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紙の本

来たるべき「独学者たちの時代」のために

2002/03/21 01:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小林浩 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 既成の「教育」に満足できなかった人、教育「される」ことがそもそも好きではない人、マスコミなどの説明では世の中の出来事が納得できず色んなことを学び直したい人、テレビのクイズ番組などに刺激されて雑学的に本を読み始めたがどうもしっくりこない人、息子や娘に質問されて何も答えることができずくやしい思いをした人、自分って実はきちんと勉強すれば意外と頭いい人間かもと思っている人、仕事や生活が物足りず人生をリセットしたい人、本書をお奨めします。勉強がひそかな楽しみに変わる秘訣というか、ヤル気さえあれば、誰にでもチャレンジできることを教えてくれる。タイトルの通り、独学をはじめるためには何が必要か、その技法を伝授。何を勉強したらいいか迷っている人も、とりあえずこんなに勉強する方法はある、ということが理解できるだろう。社会人大学生(大学院)を目指すための指南もある。さまざまな情報が身の回りに溢れかえっているこんにち、独学で「情報力」をつけるのは、常識なのかもしれない。勉強の心得や勉強する環境づくり、読書術、情報整理術、図書館活用術、文章術など、拾い読みするだけでもヒントはある。素晴らしい独学ライフを夢見るのもいいだろう。難しく考えず、自分なりに見つけたポイントを活用すれば、その日から「独学者」になれる。章ごとにブックガイドとサイトガイドがついているのもうれしい。

※手頃な関連新書→『文章添削トレーニング』『ザ・ディベート』『バカのための読書術』『インターネット書斎術』

人文・社会・ノンフィクションレジ前コーナー3月4日分より

(小林浩/人文書コーディネーター・「本」のメルマガ編集同人)

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2008/05/24 19:53

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2009/10/08 19:59

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2012/05/15 22:46

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2010/09/13 20:47

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