紙の本
パスタを切り口にイタリアを喰らう
2021/06/09 00:44
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリアのパスタの多様性は
かの国の地域の多様性ってことで。
著者が岩波ジュニア新書から出している
この種の著作の中では、自分がパスタ好き
であることを差し引いても、掛け値なしに
一番面白かったです。
紙の本
奥深い内容でした
2020/04/30 15:58
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投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
イタリアにとって、パスタはいかに不可欠な食べ物なのかを、痛烈に思い知らされる内容でした。
かつて、パスタが嫌がられていた時期があったという史実には驚きました。
表紙を開くとすぐの口絵に、カラー写真で数々のパスタが登場しているのが、視覚的に数多いパスタを確認でき、勉強になりました。
紙の本
パスタの歴史とイタリアの歴史の両方を一冊で知ることができる
2018/05/28 09:41
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投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
1861年3月17日イタリア王国成立。しかしその後も、それまで分裂していた諸地域の対立は容易には解消されませんでした。急がれる国民の統合。その実現には食文化も大きな役目を果たしたのでした。イタリアの歴史とからみあった「パスタ」について書かれた本。初めて知ることも多く、食文化と歴史の密接なつながりが面白い。パスタを切り口にイタリアを知る入門書として。
紙の本
興味深い
2023/07/01 21:45
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
パスタでイタリアの歴史をたどることができて、興味深く読むことができました。麺やソースに注目していけました。
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日本のそば・うどん同様、パスタもイタリアの地方ごとに特色があり、日本のレストランで食べられるのはほんの一部しかないことがわかる。読んでいると、イタリアにいって食べ比べたくなる。
パスタの歴史をたどりながら、イタリア中世以後の歴史について語っており、こうした切り口でのイタリア史は読んだことがなく、面白く読み通せた。
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「美味礼賛」(海老沢泰久著)でフランス料理を食べたくなったけど、バラスンとるために(?)パスタの本も読んでみた。パスタの多様性を中世イタリア史から読み解く面白い試みの一冊だった。近頃、生パスタの店も多くなってきたけど、単に製法の違いだけでなく歴史的背景、地域の特性などにも思いを馳せながら、今後パスタを味わいたいと思います。
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いまや5歳の娘でさえ、「パスタ」と口にするくらい「国民食」なっている。「動物裁判」や「狼男伝説」の池上俊一が、パスタに歴史を「絡めて」書き下ろした一冊。ジュニア向けなんてもったいない。
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「いや、これジュニア向け?」
一番最初に出た感想は、とにもかくにもコレだった。
言葉遣いは中高生向けに平易になっている感はるが、なにしろ内容が濃い。
パスタという日本に根付いて久しい食文化を通してイタリア史を語る。
その目の付け所といい、切り口といい、クォリティも高くてジュニア向けにくくってしまうのは非常にもったいない。目を留めない大人も結構いるような気がする。
日本でパスタが置かれた状況から語り起こし、しだいにパスタがイタリアで国民食にもぼりつめていく過程を、その時々の世相と絡めてつづっていく手法はスリリングだ。
パスタが一時期、その時々の権力からは弾圧までされていた、ということも驚きだが、実にしぶとく歯ごたえ満点の弾力とモチモチ感で圧力を跳ね返して、またそれを踏み台にするように勢力を拡大していった様は、味、形状、地域性などのパスタを構成する数々の多彩さと重ね合わせることによって、この上もない楽しさとなにより美味しさを感じさせてくれる。
美術史家池上氏といえば、西洋美術史関係でよくお見かけするが、こんな知識と感性をお持ちだったのか。
とにかく名著ということで、大満足の一冊でした。
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イタリアに旅行に行ったことがきっかけでこの本を読もうと思った。
「パスタ」ひとつでこんなに歴史を説明出来るとは・・・やっぱり国民食なだけある!
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自分の中のイタリア史はローマ帝国の後はファシスト党なぞという状態でした。ずっと他人様の支配を受けていたと知らなかったです。そして、イタリアでパスタが一般的になった時期についてビックリさせられました。
無知な人間にはジュニア新書で読みやすかったのも良かったです。
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個人的には傑作新書の一つ。
パスタというイタリアの国民食を通してイタリア史を語るという試みは面白いと思った。冒頭に、日本でのパスタの受け入れられかたが書かれているので、興味も持ちやすいし、なによりも最初の写真が美味しそうで良かった。
イタリアではパスタが昔から食べられていたわけではなく、最初はミネストローネを庶民は食べていて、パスタは王侯貴族の食べ物(小麦粉で作るから当たり前か)だったのが、都市経済の発展によってどんどん庶民の、母が作る家庭料理になっていく様子が書かれている。もちろん、技術の発展や、新大陸発見によるトマトの流入などが、パスタに進化と洗練をもたらした。
こういう質の高い新書が「ジュニア向け」というのは、ちょっとどうかと思うほどだった。誰が読んでも楽しくなるし、パスタを食べようという気にさせてくれる良書だと思う。
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メンクイである。ルドルフ・ヴァレンティノに代表される二枚目スター
(今のイケメンではない)も勿論好きだが、麺類が好きだ。
うどん、そば、ラーメン、焼きぞ場、そうめん、冷麦。そしてパスタ。
白米がなければ3食が麺でもまったく問題なしである。
本書はイタリアと言えばパスタ!のパスタの変遷を、イタリアの歴史と
共に辿るジュニア向けのお話である。
ジュニア向けなので少々物足りない部分もあるのだが、駆け足でパスタと
イタリアの歴史を覚えるのにはいいかも。
既にイタリアの国民食と認識されているパスタも、その昔は王侯貴族や
富裕層の食べ物であり、庶民が口に出来るのはハレの日のみだった。
今じゃアルデンテなんていわれるけれど、そもそもは煮込んでかなり
柔らかくして食されていたのだ。
イタリアのマンマの味とされるパスタであるが、そうなったのにはキリスト
教カソリックの女性差別が裏にあったのではないかとの著者の考察は
興味深い。
スープで煮込んだり、チーズだけで食されていたり、元々はごくごく
シンプルに食べられていたパスタ。次にパスタを食べる時は、胡椒と
チーズだけでシンプルに作ってみようか。
それにしてもパスタは色んな形があって飽きないね。ビンに入れて
飾っておくだけでも楽しいもの。
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どこの国でも、伝統食は古臭いとか、打ち破るべき文化とか言われるものなんでしょうかね。
そして、むしろ外国でもてはやされ、独自の進化を遂げる。
どこの国でもそうなのかなぁ。
それでも根強く、地域に根付き続けるのも、やっぱり一緒なんでしょうね。
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パスタといえばイタリアだが、そもそもなぜイタリアではパスタが食べられるようになったのか、皆さんはご存知だろうか。本書は、パスタを軸としてイタリアの歴史を分かりやすく綴ったものである。古代から食べ続けられていたパスタだが、中世には母の手料理というイメージを与えられた。近代以降になると、日本人がコメよりパンをあたかも「お洒落・カッコいい」と思ったように、イタリアの若者はパスタに古臭さを感じていたらしい。本を読まなければ普段は見えない一面を面白く感じて、歴史というものに興味を持っていただけたら幸いである。
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パスタの歴史。これで読書感想文を書くのか…?
物語は苦手でも、論文なら読める、という人にはよいのでは。
パスタから読むので、パスタに興味がないと厳しい。