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紙の本
イラストが理解を助けるが、意外に本格的な書物
2010/06/13 23:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:JOEL - この投稿者のレビュー一覧を見る
書名に「絵でわかる」とあるので、よほど入門的な書物かと思ったが、いたって正統派の書物であった。
見開きの右ページにイラストがあり、左ページに解説がある。この解説は「ですます調」で書かれているし、著者も平易な表現を心がけたとあるので、一見するとそのような印象を受ける。
しかし、読んでみれば、なかなか核心をつく重要な記述がたくさん盛り込まれている。著者のいわんとするところを正しく理解しようとすると、意外に素養が求められる。
その意味では、生物の世界や生態系に関心を寄せる高校生・大学生や、向学心のある社会人向けと言えそうだ。
著者には、過去にたくさんの著者があり、そうした書物における経験を生かして執筆した書物なのだろう。
イラストが理解を助けてくれるが、深く理解することも可能にする、すぐれものの書物と見た。安易な入門書とは一線を画している。
生物同士の相互作用や生態系の危機、植物の生き残り戦略、生態系の極端な変異、生態系の管理、自然再生などの主要概念を網羅的にあつかっており、この分野のことを一通り知っておきたい人には好適な書物だろう。
イギリスの田園生態系の回復の取り組み、アメリカのグランドキャニオンの再生計画といった海外の事例紹介は、とても参考になる。
紙の本
生態系の大切さ
2016/02/12 16:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じょーじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで、生態系の大切さを知りました。最近、テレビや新聞で「生態系」という言葉を目にするので、気になって読んでみました。この本を読む前に「生態系」というのは、動物の暮らしのことだと思っていました。しかし、この本には動物の生態だけでなく、動物や植物、地球環境とのかかわりが書いてあり、地球のサイクルと私たち人間の生活サイクルがつながっているのだと感じました。この本を読んで日々の生活を改めようとも思いました。この本には普段の私たちの生活と少し離れたことが書いてあるので、皆さんもこの本を見て自分たちの生活を見直してみてはどうでしょうか。
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