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たまたま書店で手に取った短篇集。
著者のことはぜんぜん知らなかったのだが、『このミス』大賞出身で、主に時代小説を書いているらしい……が、本作はSFミステリとホラーの短篇集。
解説によると『好きな推理小説』に西澤保彦の名前を挙げているだけあって、荒唐無稽なSF設定の中で合理的な解決をしようとする作風は大枠で共通している。例えば表題作である『紅き虚空の下で』の探偵役はエイリアンであり、『蛙男島の蜥蜴女』は、荒唐無稽な秘密結社が支配する島を舞台にしている。
また、日本ホラー大賞の最終候補作となった『落頭民』書き下ろしの『兵隊カラス』は小林泰三っぽいグロテスクな描写が続き、作風にはかなり幅があると言えそうだ。
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ほにぼの時代劇を多作する作者の、まさかのミステリ。
仕掛けも上手いのもあって、印象変わりました。
もっと色んな作風を期待させてくれます。
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奇妙なシチュエーションのミステリ短編集。本格には間違いないけれど。設定がとにかく奇抜。そして奇妙な雰囲気にそぐわず、微妙な後味の悪さも個人的に好みです。
お気に入りは「蛙男島の蜥蜴女」。わはは、なんだこのとんでもない設定は! とんでもないトリックは! 気持ち悪くてシュールでユーモラスな一作。
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多種多様なミステリ作家の作風が味わえる
短編集。
中でも特筆は「蛙男島…」だろう。
異質な世界観と奇抜なトリックの中で
味わえるミステリはあっさりとしながらも
何かしらの余韻を残す。
この作風で、もっと驚愕する長編を読んでみたい。
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紅き虚空の下で
メタルフィッシュ(レインボーロッド)のリサがかっこいい。オン・バヤベイ・ソワカ。サンスクリット語かな。
SFミステリー短編集。世界観が面白い。蛙男の話にしても、男どもが絶妙にショボくて奮闘して、読んでるとクスッとなる。そして、描写がこっちにまで臭ってきそうなほど生臭い雰囲気。うへぇ