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子供の頃に読みたかったと思えた一冊。平易な言葉で書かれているが、著者の人を見るやさしいまなざしが伝わってくる良著。コンパクトにまとまっているので、学校の授業や家庭教育など、多くの場所で多くの人に読んでもらえることを願う。
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若年層向けLGBT入門。
初歩の初歩からわかりやすい言葉でやさしく解説していく。
気軽に手に取れる値段と厚さにもかかわらず充実した内容。
悩み始めのセクマイっ子や、男女二分法だけの世界で生きている子供や異性愛社会にどっぷり浸かった無邪気な大人たちにプレゼントしたい。
メジャーな同性愛とトランス(というかよく取り上げられるのはゲイと性同一性障害か)のみならず、バイセクシャルやインターセックスのされがちな誤解についても触れてある。
そしてAセクも。
薄い本だから割かれたスペースが少ないのは仕方ない。
この少ない文字数の中で「ちなみに恋愛しない人もいます」だけじゃないAセクを書いてくれたのがとても嬉しい。
最後のクイズはちょっとひっかかった。
「恋をしています」は現在の話なのか常になのかで答えが変わるはず。
司書さんこれ学校図書館に入れておくれよ!
大人もいる地域の図書館にも!
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今は議員さんをやられているのかな?若い雰囲気。
わかりやすいLGBTの本だったよ。
これも図書館で借りたんだけど、自分の本にしたいくらい。
10代で、すでに自覚があるんだと知って、早いなと思った。
でも、同じ立場の人に出会うのには何年もかかるよね。
それってツライ事だなぁ。(涙)
新しい知識が得られて良かった。
Aセクシャルの人も居るのね。(^^)/
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思春期~大人までをターゲットに、「好き」の気持ちをもとに
セクシュアリティを説明した本。
とってもわかりやすいので、家族で読むといいかもしれません。
(2012.7月読了)
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小学生でも分かるようにマイノリティについて述べた本。
約30人に1人のセクシャルマイノリティ。
でも、決して少なくはない。
そして、
決して変なことではない。
肌の色や性格や顔が人によって違うように、
性自認や性的指向だって人によって違う。
「異性愛者は普通で同性愛者は異常」
という常識自体が異常なこと。
レズ、ゲイ、バイ、トランスジェンダー(性同一性障害)についてはある程度は知っていたけど、
性的指向をもたない「エーセクシャル」というのがあるのは初めて知った。
こういう本を読んで「同性愛はおかしなことじゃない」と子供ならば素直に受け止めるんだろうな。
こういう本は大人にこそ読んでもらいたい。そして「とは言うけど、やっぱり同性愛ってなんかねぇ…」と少しでも考えてしまうのならば、もう一度読み返して欲しい。
そんな一冊でした。
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この本にはかなりお世話になった。母親や友達にカミングアウトした後、「良かったら読んでみて」と手渡した。なので、自分はこの本を3冊も買ってしまっている。
LGBT、セクシュアルマイノリティに関する本は多くある。この本はイラストが多用されていて、文体も石川大我氏が語りかけるような柔らかい感じで親しみやすい。ページ数も多くない。中学生でも理解できる。普段読書をしない母親でも、これなら読めるかなと選んだ。読みが当たったか、カミングアウトした次の長期休暇で恐る恐る探りを入れると、ちゃんと読んでくれていた。練りに練った自分のカミングアウトは、とりあえず失敗ではなさそうだと安心したのを覚えている。
自分たちの親世代はLGBTやゲイなんてものを知らない。テレビなんかで知識として知っていても、他人事として頭を通り過ぎる。そんな人に対して、自分はこういう人間だけどそれでも楽しくやっていると伝えるのに、この本は役に立つ。自分の言葉だけで伝えるのは難しい。人の力を借りよう。道具を使おう。
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本書の著者の石川大我氏は、この間の参院選で当選を果たした。見てみると本書の初版は2011年。その頃とは、だいぶ状況も変わり、時代が移ってきているんだろうなとしんみりした。
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分かり易く書かれていて、LGBTの入門書みたいな感じでした☆
知識をつけていくには最適ではないでしょうか。
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「ボクの彼氏はどこにいる?」を読んでからの流れで手に取りました。とても平易で分かりやすいです。
「性別」という区分はとても無意味だなと感じました。同時に世の中はマジョリティの価値観に縛られているのだなと。男とか女とか、どうでも良くなってきました。
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わかりやすい!小学校低学年でも理解できるような優しい語り口で性という複雑なものを共感しやすく書かれていてすごいなぁ。是非学校の図書館に置いてもらいたい本です。LGBTに初めて触れるという方にもお勧めしたい。イラストも可愛らしく読んでいて楽しかったです。お勧め!
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ジェンダー規範とのからみで問われた「ココロの性はあるのか」という指摘を思い浮かべながら。「当事者」が語ること、それに出逢えること、そういう環境を整えるのがシゴト。
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LGBTQの本棚から
第20回
「子どもだって悩んでいます」
今回紹介するのは
『ゲイのボクから伝えたい 「好き」のハテナがわかる本』(石川大我)
です。
昔より成長の早い今の小学生は、大人が思っているより早く、そして明瞭に悩みや葛藤を抱え始めるのではないかと思います。
だって、あれっ?
と思い始める最初はだいたい五歳なのです。
よく、寝ている子を起こすな、みたいにいう人がいるのですが、もう起きてしまったら、情報は必要じゃないですか!?
小学校の低学年でも……。
著者の石川さんは東京都豊島区の議会議員だったり、ゲイの活動家だったり、と、とても有名なかたです。
この本は、LGBTの基礎的なこと、用語説明から自分がどこに属するのかわかりやすいように図で表したセクシャリティ早見表まで、シンプルに、そうしてふりがなをつけ、子どもにも読めるように読みやすく作ってあります。
そうして当事者ではない、知識のない大人にも格好の入門書となっています。
また、セクシュアルマイノリティの子どもたちが抱える悩みや問題についても触れていて
例えば
「ゲイとバイセクシュアルの男性の約半数が学校でいじめにあい、3人に2人が自殺を考え、14%は自殺未遂経験がある」
というデータ……。
例えば
『「同性を好きである」
ことによって生じる悩みを「学校の先生に相談できる」と答えた人は2.6%』
(ちなみにダントツで多いのは友達)
というデータ………。
『私の学校には同性愛者はいません。だっていままで一度も相談されたことがないですから』
という先生の話……。
(いないわけがないじゃないですか……。この人にはいっても無駄、というか、万が一嘲られたり、人にしゃべられたりしたらどうしよう、と思うような人には話せないだけです)
などなど、セクマイの子どもたちの周りには問題がたくさん…
相談されたことがないからいないんじゃなくて、相談できないんだってことに気づいていない先生がたくさんたあるのは、とても悲しいことです。
この前もネットのなかで、わざわざ
“男は何人?女は何人?オカマはいるかぁ?いないな~?”
という必要がどこにあるんですか?
先生……。
笑ってるのはあなただけですよ……。
と書いていた人がいました。
同性を好きになる人は20~33人に1人とか、人口の約3?5%と言われているので、単純に計算しても、クラスに1人はいるはずです……。
先生や学校、親御さんやたくさんの人たちがLGBTQについて知っていけば、そういう問題も減っていって、子どもたちも、もう少し生きやすくなるのではないかと思うので、学校図書館は積極的に本を置いて欲しいです。
最後にこの本の中で1番心に残ったのが
カミングアウトは
『相手に異性愛者ではないことを伝え、それをふまえたうえで、これから誠実な関係を築きたいと求める申し込み』
である、と表現し���いたところ!
これは本当にその通りで、カミングアウトは信頼の証なのです。
本当はそんな申し込みなんて必要ない社会が理想ですが、それはまだまだ先になりそうなので……。
まずは申し込みをしやすい社会を目指していかないと……。
子どもから大人まで…
特に子どもが1番関わる家族以外の大人(他人)である学校の先生に、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
2017年09月11日
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LGBTという言葉は北米やヨーロッパで使われるようになって、そこから世界に広がっていった。この言葉は、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の当事者たちが、自分たちを肯定的に語るためにある。
この本では、10年近く前だからか、青少年向けに易しくするためか、性のあり方の4要素(ジェンダー・アイデンティティー、セックス、セクシュアル・オリエンテーション、ジェンダー・エクスプレッション)を3要素(セックス、ジェンダー・アイデンティティー、セクシュアル・オリエンテーション)で説明している。
「違い」は地球に暮らす生物の生きる知恵であり、あって当然かつ必要なもの。
セックスは生物学的性のこと。生まれた時に医師や助産師が性器の特徴を見て割り当てられる。
4~5歳から中学生にかけて、自分の性別に確信を持つようになる。これがジェンダー・アイデンティティー、性自認のこと。
思春期頃までにはほとんどの人がセクシュアル・オリエンテーション、性的指向性が定まるものとされている。
ジェンダー・エクスプレッションは表現する性のこと。その人の表現する性が性自認と一致するとは限らない。
生まれた時に割り当てられた性と自認する性が一致し、かつ性的指向性が異性に向いている人をシスヘテロという。私たちの社会は大体シスヘテロを中心として制度設計がされている。
けれど、制度から排除され差別の対象となってきた性的マイノリティが、自分たちの権利を訴え、尊厳を勝ち取る闘いの歴史を経て、性のあり方は複雑で多様であることを、私たちは理解するようになってきた。
人間の身体の性は、性染色体(XX、XY)、性腺(卵巣、精巣)、外性器(ペニスやクリトリスなど)、内性器(子宮、膣など)といった要素で決まる。2000人に大体1999人の人は男性型・女性型で一致するが、2000人に1人ほどの割合で一致せずに生まれてくる。
そういう人の身体の性はインターセックス(性分化疾患)と呼ばれている。インターセックスは、よく男性と女性両方の身体的な特徴を持っていると誤解されがちだけれど、実際には中間的な特徴を持っている、という説明の方が適切だ。インターセックスへの誤解を招く「両性具有」という言葉は不適切。
母子健康手帳の赤ちゃんの性別欄には、「男・女・不明」という3種類がある。しかし誕生から2週間以内に役所に届ける出生届にある性別欄には「男・女」しかない。
インターセックスの赤ちゃんは、どちらかの性に近づくように外科手術したり、ホルモン投与をしたりして、男性または女性として育てられてきた。80年代までは、「迷ったら女にしろ」と医師の間で言われていた。その子が生まれた時にどのような治療を受けたかは、なるべく本人に伝えないのがその子のためとも言われていた。
外見的な特徴や統計・調査をもとにして、その子が将来的に持つ可能性の高い性自認を医師がアドバイスすることはできる。けれど結局のところ、本人がどの性で生きたいかは、その子の性自認が芽生える���で成長を待たなければ、誰にも分らない。
自分の身体のことを把握するのは、自分の生き方を決めるために重要なことなのだから、治療を受けた時期が幼かったから、という理由で事実を隠していい理由にはならないし、社会で生きる人には「男性」か「女性」しかいないという前提は、性の多様性を無視している。
多くの人は、生まれた時に割り当てられた性とジェンダー・アイデンティティー(性自認)にズレは生じない。この人たちのことをシスジェンダーと呼ぶ。
割り当てられた性に違和感を持ち、割り当てられた性を越えて(トランスして)生きようとする人も私たちの中には存在する。そういった人をトランスジェンダーと呼ぶ。
性自認は無意識に確信するもので、自分で変えようと思って変えられるものでも、誰かから自認する性と反対の性だと言い聞かせられて、時には割り当てられた性と一致するように振舞うことを暴力的に強制されても、変わるものでもない。
「性同一性障害」って、トランスジェンダーが医療を受けるための方便としての診断名だったはずなのに、どうして日本では性同一性障害という病気があると信じられてしまってるんだろう。自分を病気だと思いたいほど苛烈な差別に晒されてきたのかな、と推測することはできるけど、わからん。
日本の医学界では、18歳からホルモン療法などを受けられるとしている。しかし、思春期の第二次性徴が現れたらホルモン療法を含む必要な医療を受けられるとする国際的な学会の基準もある。
トランスジェンダーの9割が、中学卒業前には生まれた時に割り当てられた性への違和感を持っていると言われている。小学生から中学生にかけて第二次性徴がはじまり、トランスジェンダーが孤立し苦しむ時期に必要なケアを受けることができない現状は問題がある。
同性愛がレズビアンとゲイ、両性に恋する可能性があるのがバイセクシャル、レズビアン・ゲイ・バイセクシャルにもあてはまらないのがヘテロ。ヘテロは一番多くて、社会設計もヘテロであることを前提に作られているので、ヘテロは自分たちの愛が最良で当然のものだと思い込んでいるけれど、それは間違い。ありふれているシスヘテロの価値観や文化は退屈なので、ちょっと引っ込むくらいで丁度いい。
性のあり方は、その人を形作る大切な一面ではあるけれど、いくつもあるその人の性質の一部分でしかないともいえる。
自分のアイデンティティの一部が社会的に承認されないものだと、その苦しみが人生を覆いつくして、自分の可能性を探す余力が無くなることもありえる。それはフェアじゃない。
日高康晴の「ゲイ・バイセクシュアル男性の健康レポート」 https://www.google.com/search?q=%E6%97%A5%E9%AB%98%E5%BA%B7%E6%99%B4+%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88&rlz=1C1RXWP_enJP784JP784&oq=%E6%97%A5%E9%AB%98%E5%BA%B7%E6%99%B4%E3%80%80%E5%81%A5%E5%BA%B7%E3%83%AC%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88&aqs=chrome..69i57.8799j0j4&sourceid=chrome&ie=UTF-8
によると、10代の85.6%が同性愛に対する差別的な言葉を見聞きしたことがあると答えている。こうした状況でカムアウトしたら、いじめやからかいのターゲットになってしまう。なのでセクシャルマイノリティの子どもたちは、異性愛者のふりをしていることが多い���お互いにクローゼット状態であることが多いので、自分と同じセクシャルマイノリティの子どもに出会えない。
上記の調査によると、ゲイであることを自覚した年齢の平均は13.1歳で、自分と同じゲイに出会う平均年齢は20歳だ。単純に考えると、自分の性自認を自覚してから約7年間、自分とおなじゲイに出会えないまま暮している。
同性愛者に会ったことがなくて、同性愛に対する否定的なイメージに囲まれて生きている同性愛者の子どもたちは、正確な情報を得られずに孤立していることが多い。
私たちの社会は「異性愛強制社会」。その中で窒息しそうになっている人が存在している。
数千人に一人しかいないトランスジェンダーの孤立はさらに深刻だ。
「自分の考えていることを相手に伝えて、それを理解してくれる人が誰もいない。そんなひとりぼっちの状況で、何をすることもできなかった。」p.58
カムアウトは、理解しあえる誠実な関係を築きたいという申し込み。
「同性同士の結婚ができたり、トランスジェンダーの政治家がいるような国で生活したことのある人が、LGBTをすんなり理解する確率はとても高い。」p.68
私たちの社会では、同性愛カップルが恋愛関係を育っていく「環境とツール」が不足している。
異性愛カップルは努力しなくても法律面などでの「お膳立て」が既に整っているが、法的保障の無い同性愛カップルは、関係を維持するだけでも異性愛カップルのしなくていい苦労をする必要がある。同性愛カップルに立ちはだかる壁の多くは、社会の制度や意識に基づいている。社会制度が人を幸せにするためにあると考えるならば、何を変えればいいかは明白だ。
NPO法人 LGBTの家族と友人をつなぐ会
http://lgbt-family.or.jp/
電話:090-9876-2423
E-mail:tokyo@lgbt-family.or.jp(@を半角の@に変えてください)
同性愛者医療・福祉・教育・カウンセリング専門家会議(AGP)
電話相談あるけど、同性愛者だけ?
http://agp-online.jp/AGP_ON_LINE/Welcome_%28youkoso%29.html
NHKオンライン 虹色
https://www.nhk.or.jp/heart-net/lgbt/
TSとTGを支える人々の会
http://www.tnjapan.com/home.htm
公式サイトの最終更新は2007年…
GID mediaは2016年ごろに活動終了?少なくともツイッターアカウントの最終更新は2016年だった。
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かつて、LGBTという言葉が耳新しかったころ、差別しているつもりはなかったんだけど、昭和的な偏見を持っていた自分が、まっすぐな理解をしなくてはと目が覚めたように思った本。
いまだに私のなかでは、1番の資料だ。
よい本を手入れして、長く提供してくれる出版社さんも素敵だなと思う。
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LGBTについてちゃんとした知識を知りたくて読んだ本
入門書ってカンジで知識が全然ない人でも読みやすい。
LGBTについて知らなかったことや自分が誤解してたことが多いことがわかった
もっと深めていきたい